猫を愛し、猫と共に生きる者にとって、毎年2月22日は愛猫へより一層感謝すべき「猫の日」だ。(ただ、本物の猫好きは毎日が猫の日なのでそこは一旦世間に合わせる余裕と度量も持ち合わせているのだが…)
そんな「猫の日」にネコのための車を開発しようと挑戦的な動画を公開した企業がある。
猫好きなら誰もが歓喜する未来の自動車「NYAR(ニャー)」の開発ストーリー動画を制作したのは、カー用品専門店「イエローハット」。
実はイエローハット、ずっと猫のことを考えている企業だ。
長年、交通安全への取り組みを行う一方、「『猫の日』は、猫を愛でるだけじゃなく、守る日にしよう。」というキャッチフレーズのもと、2019年から保護猫の里親縁組を支援したり、猫を交通事故から守るための「全国交通にゃん全運動」キャンペーンを毎年実施している。
カー用品を扱う企業がなぜそこまで猫を愛し、猫を守りたいと願っているのか?
今回、株式会社イエローハット人事総務部広報課の小林さんに『猫へのたゆまぬ愛情』について伺った。
――2019年から「全国交通にゃん全運動」を行っているそうですが、そもそも貴社が猫を守るための活動を始めたきっかけは?
「弊社は通学時に児童がかぶる「黄色い帽子」が社名の由来となっており、カー用品販売・メンテナンスを通じて「交通安全」を最優先事項として掲げております。その中で、毎年多くの猫が交通事故に遭っているという悲しい現実を知り、「人間だけでなく、猫の安全も守りたい」という想いから、2月22日の「猫の日」に併せて「全国交通にゃん全運動」をスタートいたしました」
この「全国交通にゃん全運動」とは、急に飛び出したり光にすくむなどの猫の習性をドライバーに啓発し、一時停止や徐行等の安全運転を促すキャンペーン。具体的にどんな取り組みを行なっているのか?
「これまで、「猫専用の交通安全動画」を制作したり、実際にロードサイドでドライバーへの注意喚起を行なえる「猫飛び出しサイン」を開発してきました」
「2024年からは、事故に遭うかもしれない猫自体を減らすことに貢献すべく、「猫パンチで募金」や「保護猫譲渡会イエローキャット」を実施しています」
――「猫パンチで募金」とは?
「スマホやタブレットで参加できるもので、猫の皆さまが猫パンチでルーレットを止めた金額をイエローハットから寄付するというWEBサイトを開設しました。毎年多くの猫と人間の皆さまにもご参加いただいています」
「ちなみに今年は、人間が猫になりきって猫パンチを行うリアルイベントを渋谷のイベントスペースで開催しました。3日間限定のイベントでしたが、募金上限の300万円を達成し、保護猫・動物愛護団体へ寄付を行うことができました」
――楽しみながら寄付できるっていいですね
「弊社としては参加者の皆さまに直接ご負担をいただくものではなく、参加体験を通じて多くの方に課題を身近に感じていただきたいという思いで企画しました。その結果、企業としては寄付という形で支援を行い、猫が安全に暮らせる環境づくりができればと思っています」
従来の啓発活動に加えて、事故に遭う可能性のある猫そのものを減らすことに貢献したい、そんなイエローハットの想いは多くの愛猫家を魅了し、大きな成果につながっている。
「猫への尊厳」を胸にすべての命に優しいクルマ社会を目指す
昨年、イエローハットは猫の日に併せ、新山下店の店舗駐車場にて保護猫約100匹が集まる譲渡会「イエローキャット」を実施した。
今年は、より保護猫と新しい家族の出会いをお手伝いすべく、定期的な保護猫譲渡会を各地のイエローハット店舗で行っているという。
外で暮らす猫の数を減らし、大切にしてくれる飼い主との出会いをつくるという地道な活動はたしかな成果へと結びついている。
昨年実施した保護猫譲渡会では、トライアル12頭、正式譲渡9頭が保護猫団体様を通じ、新しい飼い主との出会いに繋がった。
――猫を守るための活動を始めて変わったことは?
「「交通にゃん全運動」「猫パンチ募金」に対しては、SNS等を通じて、たくさんの温かいメッセージをいただいております。多くの愛猫家や保護猫団体の方々からご支持をいただけていることは弊社にとってこの上ない喜びであり、同時に身の引き締まる思いです」
「私たちが最も大切にしているのは、「猫を危険に晒さないこと」「猫への尊厳」です。猫を単なる「可愛いペット」として扱うのではなく、交通社会の一員として守るべき対象として捉えている姿勢が、多くの飼い主様や動物愛護を大切にする方々の共感に繋がったのではないかと思っておりますので、今後もすべての命に優しい交通社会の実現を目指し、継続的な発信を行ってまいります」
そして先日、2026年の「全国交通にゃん全運動」キャンペーンに併せて、新CM「プロジェクトNYAR」が公開された。
ふわふわボディにヒヤリ・キャットセンサー、ゴロニャンエンジンサウンドなど、猫のためそして人のための次世代カーが大きな話題となった。
「通常、車の安全性能は「運転者や歩行者(人間)」を考えて設計されますが、今回は「猫の視点」から具現化いたしました。事故に遭いやすい猫でさえも安全に暮らせるクルマ社会の実現を目指すことをコンセプトにし「猫に優しい車」を描くことで、視聴者の方々に「実際の道路でも、猫の存在を意識して優しく運転してほしい」というメッセージを届けることを意図しています」
「弊社としては“こんな車があったら・・・”というメッセージを込めたものなので、今後の展開などは現状ございませんが、猫の交通事故という課題は一過性のものではないため、単発の施策としてではなく継続的に社会と向き合う取り組みとして発展させていきたいと考えています」
近年、人口減少に伴い、将来的に国内車両保有台数の減少は避けられないと言われている。高齢ドライバーの免許自主返納、都市部への人口集中など、車の利用環境の変化や整備・販売現場の人手不足など不安な要素も少なくない。
そんな時代を生き抜くために必要なこと、そしてイエローハットの強みとは?
「将来的に車の保有台数が変化していく可能性はありますが、日本では特に地方を中心に車は生活に欠かせない移動手段です。また近年は、一台の車を長く大切に乗られる方も増えており、車を安全・快適に維持するためのメンテナンスの重要性は今後も変わらないと考えています」
「私たちは、タイヤ交換やオイル交換、車検・整備など「クルマの総合メンテナンス企業」として、全国約760店舗のロードサイド型店舗を展開し、地域のお客様が安全・安心・快適に車を使い続けられるよう支えていると自負しております」
「今後も、企業理念でもある「思いやりの心」を胸に取付やメンテナンスまでワンストップで対応できる強みを活かし、接客と技術の両面で安心してご利用いただける店舗づくりを続けていきたいと思っています」
取材協力
株式会社イエローハット
イエローハット公式X @yellowhat_ltd
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