これまで累計600種類以上の“美味しい一口”を販売してきた小さな大ヒットお菓子「チロルチョコ」。定番からコラボ商品、季節限定商品や変わり種まで、とにかく種類が豊富でお店に行くたびにいろんな顔を見せてくれる。
『あなたを笑顔にする』という使命を掲げ、楽しいお菓子で世の中を明るくするという想いから生まれた数々の一粒は、一体どのようにして開発されているのか?
今回、チロルチョコ株式会社に長年愛されるチロルチョコの秘密、知られざる新商品開発秘話を伺った。
毎月新商品を発売するチロルチョコ
――チロルチョコ誕生の経緯から教えてください
「誕生は1962年で、当時高級品だったチョコレートを「こどもたちに10円で届けたい」という想いから開発しました」
「ただ、発売当初のチロルチョコは3つ山タイプで、現在の小さいサイズのチロルチョコを3つ横につなげた形でした。本格的なチョコレートが50円の時代でしたのですぐに人気になったと聞いています」
――今のような一口サイズじゃなかったんですね?
「現在のようなサイズになったのは1970年代にオイルショックの影響で原価が上がり、20円、30円と上がる中で今一度10円に立ち戻ろうと1つ山のサイズにして販売を開始したのが始まりです」
元祖1つ山チロルチョコといえば〈コーヒーヌガー〉だ。コーヒーのビターな風味とチョコの甘みは1979年の発売から変わらず愛されている。
そもそも「ヌガー」とは、砂糖と水飴を煮詰めてナッツなどを入れて固めたお菓子の一種。17世紀にフランスで生まれたと言われている。
そんなコーヒーヌガーを筆頭に、もはや国民の誰もが一度は食べたことがあると思われるチロルチョコ。気づくたびに新作がお目見えしている印象があるが…
「チロルチョコは毎月新商品を発売しています。定番商品を含めると年間50~60種程度の新発売商品があります」
さまざまなコラボや独自のフレーバーで話題になった商品も数知れず。中でも特に好評だったものとは?
「お客様から『また食べたい』とのお声が多く寄せられたのが、近年復刻発売をした「塩バニラ〈袋〉」です」
「もともとは2007年に発売され、塩入りバニラ風味の生地にマシュマロが入った、絶妙な甘じょっぱさが特徴の商品です」
「さらに、例年人気なのが手軽に組み立てられるBOXタイプ。3月23日には<こどもの日>バージョンの『ビッグチロル〈こどもの日〉』が発売されました」
お家で金太郎と熊とこいのぼりを組み立てながら、チロルを味わえる季節限定商品。チロルチョコ株式会社が掲げる「あなたを笑顔にする」という使命を見事に体現した逸品だ。
自由な発想力と企業の柔軟性がバズるチョコを生む
チロルチョコが一躍全国区になったきっかけはコンビニの登場だった。24時間、気軽に立ち寄れるお店でチロルチョコは新たな輝きを放ち始める。
その勢いに乗ってとんでもない大ヒット商品が生まれた。
2003年発売の「きなこもち」。当時は全国のコンビニの棚が一面「きなこもち」で埋まったこともあったとか。
「きなこもちの大ヒットを機に子どもから大人まで幅広い世代に愛される商品となりました。現在も多彩なフレーバーやバリエーション豊富な食感を展開することで時代の変化に対応し、ロングセラーに結びついていると思います」
常に話題になり続けるチロルチョコだが、2つのサイズがあることをご存知だろうか?
もともと駄菓子屋などで販売されていた小さいサイズと、コンビニ販売に対応するためバーコード印刷が可能な大きいサイズが存在している。
現在は、バラエティパックなどの袋商品では25mm角の小さいサイズ、一個から買えるバーコード入りには30mm角の大きいサイズが採用されているという。
時代とともに多彩な顔を見せるチロルチョコだが、新商品の開発は、デザイン・味・マーケティングの3分野が集結した「開発部」の新作プレゼンから始まるという。
その中からピックアップしたものを試作し、味のクオリティを確認。採用のポイントは、チロルチョコらしい遊び心と味の再現度だとか。
「きなこもち」など既に存在している食べ物の場合は、『誰もが知る味をチロルチョコで表現できているのか?』が鍵になるという。
ちなみに、これまでの開発会議での印象深いエピソードをお聞きした。
「それは、『サウナチロル』ですね。現在は販売終了している商品ですが、サウナ好き社員が「サウナの素晴らしさや楽しさをもっと多くの人に伝えたい。そしてサウナ業界をお菓子を通して盛り上げたい」という想いで開発した商品です。サウナのある施設でも商品が導入されるなど、新しい場所での販売にも成功しました」
社員のサウナ愛がカタチになる。それは、自由な発想力を提案できる環境と組織の柔軟性があるからこそ。
独特なアイデアとこだわり抜いた美味しさを小さな一粒にたっぷり詰め込み、チロルチョコは今後もさらに挑戦を続けていく。
「昨年からチロルチョコを使った遊び“チロパ”(チロルチョコパーティの略)をチロル社員で考えました。チロルチョコをもっと身近に楽しんでもらえるこの遊びも商品と一緒に広げて行きたいと思います」
チロルチョコ〈バラエティパック〉のリニューアルを記念し、社員の皆さんがチロルチョコを使ったゲームを考案。たくさんのゲーム紹介動画が見られる、チロパ特設サイトもぜひチェックして欲しい。
取材協力
チロルチョコ株式会社
チロルチョコ公式X @TIROL_jp
文/太田ポーシャ
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