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東京のタクシー運転手の6割以上が「月収100万円に到達した経験あり」

2026.03.16

急ぎの用事がある時や終電を逃した時、荷物が多い時など、様々なシーンで私たちの移動手段となってくれるタクシー。その運転手は毎月どれくらいの稼ぎを得ているのだろうか?

X Mileはこのほど、現役タクシー運転手177名を対象に「働き方と収入に関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。

東京のタクシー運転手61%が月収100万円到達経験あり

月収100万円を超えた経験があるか聞いたところ、全体の19.8%(35名)が「何度もある」、約26.0%(46名)が「1~2回ある」と回答。全国合計で45.8%(81名)のタクシー運転手が、月収100万円の大台に到達した経験があることがわかった。

特に東京都のタクシー運転手は月収100万円到達経験者が多く、61%に達している。東京都以外では41.2%で、東京と地方の差が顕著となった。

国税庁の「民間給与実態統計調査(令和6年分)」によると、年収1,000万円超の層は全給与所得者のわずか約6.2%に過ぎない。月収100万円超えを経験したタクシー運転手は、年収換算でも上位数%に入る水準に達する可能性がある。日本の給与所得者の中央値が約460万円程度であることを鑑みると、タクシー運転手は多くの職種と比較して「稼げる」仕事になり得ることがわかる。

東京では約5割が年収1,000万円「狙える」。地方と認識に差も

タクシー運転手は年収1,000万円を狙える仕事だと思うかという問いに対しても、東京都とそれ以外で認識に差が見られた。

東京都では、7名(17.1%)が余裕で狙える、13名(31.7%)が「頑張れば狙える」と回答。合わせると20名(48.8%)が年収1,000万円を現実的な射程圏内と捉えていることがわかった。また、年収1,000万円を狙うのは「絶対に無理」だと捉えている人は2名(4.9%)しかいなかった。

一方で東京都以外では、余裕で狙えるが19名(約14%)頑張れば狙えるが36名(26.5%)に対し、それを上回る39名(28.7%)が絶対に無理と回答している。

月収のボリュームゾーンは40万円以下、収入水準に差

現在の平均月収額(額面)の、最多は「30~40万円」(50名、28.2%)、次いで「20~30万円」(46名、26%)となった。月収40万円未満の層は全体の約7割を占めている。

一方で、月収50万円以上の層も31名(17.5%)いた。こちらも、東京と東京以外で見ると、月収が高くなればなるほど、東京のタクシー運転手の割合が多くなることがわかる。平均月収額が100万円を超えているのは東京の2名(4.88%)のみだった。

ここまでの質問ではタクシー運転手は、高収入を実現しうる仕事になりつつあることがわかったが、現状の実態としてはほとんどの人が月収40万円未満に留まり、また都心部と地方で格差が開いていることも判明した。

現状のタクシー運賃、8割が「妥当」「もっと高くてもいい」

東京都内では今春、初乗り500円の適用距離が1.096kmから1kmへ短縮されるなど、運賃改定が予定されている。

現状の運賃が仕事内容に見合っているかを聞いたところ、「妥当」(76名、42.9%)、「まだ安い(もっと高くてもよい)」(74名、41.8%)と回答した。

一般に日本のタクシー運賃は国際的に高水準とされるが、現場のドライバーの多くは、現在の価格を過度に高いとは認識していないようだ。

一方で運賃の値上げについて、「高すぎる(これ以上高くなると、お客さんが離れてしまいそう)」(27名、15.3%)と回答したドライバーも15.3%存在した。

配車アプリ普及とインバウンド増、それぞれ約6割が収入増を実感

収入環境の変化について尋ねたところ、配車アプリ導入後に「明らかに稼げるようになった」(44名、24.9%)、「やや稼げるようになった」(59名、33.3%)と回答し、合わせて約58%が収益面での変化を実感していることがわかった。

また、101名(57.1%)がインバウンド旅行者の増加によって「稼げるようになった」と回答している。

配車アプリの普及やインバウンド需要の回復で、約6割が収入増につながったと回答しており、外部環境の変化が現場の実感として反映されている様子が見られる。

自由度とストレスの少なさ、成果連動型の収入が魅力に

タクシー運転手として働くメリットを聞いたところ、最多は「スケジュールの自由度が高い」(93名、52.5%)となった。人間関係のストレスの少なさ(60名、33.9%)や、成果次第で収入を伸ばせる点(57名、32.2%)も上位に挙がっており、裁量の大きさが魅力として認識されている様子がうかがえる。

デメリットは不安定な収入や、体力負担・緊張感

一方で、デメリットについては「売上が安定せず、収入の先が読みにくい」(85名、48.0%)が最多となった。次いで、「事故やトラブルへの常時の緊張感」(73名、41.2%)、「夜勤や隔日勤務による体力的な負担」(68名、38.4%)、「顧客対応による精神的ストレス」(67名、37.9%)、「勤務時間が長く、生活リズムが乱れやすい」(60名、33.9%)が挙がっている。収入面の不安定さや心身への負担が、課題として認識されていることがわかる。

独立資金形成や次のキャリアへの足場に

今後のキャリアについて聞いたところ(複数回答)、「長く続けたい」と回答した現役タクシー運転手は55名(31.1%)となった。

一方で、「独立・起業の資金を貯めたい」(56名、31.6%)、「他業界へのステップにしたい」(48名、27.1%)、「別の運輸業(トラック・バス)への転職を検討」(38名)といった回答も見られた。44名(24.9%)は「まだ具体的に考えていない」としている。

タクシー運転手を長期的な職業として捉える層がいる一方で、将来に向けた資金形成やキャリアの通過点と位置づける層も一定数存在していることがわかる。

<調査概要>
・調査方法:インターネット調査、ウェブアンケート調査
・調査対象:全国20代以上のタクシー運転手
・調査期間:2026年01月16日~2026年02月09日

※回答者の地域分布

出典元:クロスワークしごと白書(X Mile株式会社)

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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