SUMIF関数とIF関数を組み合わせた数式の基本や具体例を、図解を交えながら分かりやすく解説します。Excel初心者でも、読み終わるころには実務で使えるようになるはずです。
目次
SUMIF関数とIF関数を組み合わせた条件分岐の基本
Excelで売上管理や実績集計を行っていると
「特定の条件に合うデータの合計が基準を超えたら達成、そうでなければ未達と表示したい」
といった処理が頻繁に発生します。
このとき活躍するのが、SUMIF関数とIF関数を組み合わせた「 IF(SUMIF~)構文」 です。
以下のような作業に活用できます。
| ⚫︎SUMIFで「条件に一致する値の合計」を求める ⚫︎その合計結果をIFで評価し、表示を分岐させる |
基本形は次の通りです。
=IF(SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲) >= 基準値, "達成", "未達")
SUMIFが返す数値を、そのままIFの論理式として利用する点が特徴です。
◾️具体例1:担当者別の売上目標達成判定
担当者が『売上目標を達成しているか』判定するための方法を解説します。
各担当者の売上目標が10万円で、佐藤さんが目標を達成しているかどうかの確認をする場合、担当者名と売り上げを入力したデータを用意しましょう。

一例として、以下の数式を使うと佐藤さんが売上を達成しているかが分かります。
=IF(SUMIF(A1:A3,"佐藤",B1:B3)>=100000,"達成","未達")
上記の表の場合、佐藤さんの合計は13万円なので、数式を入力したD2セルに「達成」と表示されます。
同じ名前が複数行にある場合も、条件に一致するデータをまとめて判定が可能です。
◾️具体例2:支店単位の業績チェック
同じような数式を使って、支店ごとの業績をチェックできます。
例として、支店名と担当者名、各売上が表示されたデータを用意しましょう。

以下の数式を使うと、東京支店が25万円以上の売上を達成しているかが分かります。
=IF(SUMIF(A1:A3,"東京",C1:C3)>=250000,"OK","要改善")
上記のデータの場合、東京支店は25万円以上の売上を達成しているため、数式を入力したE2セルに「OK」と表示されます。
◾️具体例3:一定金額以上の売上のみを合計して判定
高額な商品を販売している営業担当者を確認したい場合、一定金額以上の売上のみを合計して判定することもできます。
担当者名と売上が入力されたデータを用意しましょう。

以下の数式の場合、8万円以上の売上のみを合計し、20万円以上になっていれば「優秀」と表示されます。
=IF(SUMIF(B1:B3,">=80000",B1:B3)>=200000,”優秀","通常")
商品の販売数が多く、すぐに8万円以上の売上や合計額が分からないときでも数式を使えばすぐに結果が表示されるため便利です。
◾️具体例4:セル参照を使った柔軟な判定
セル参照を使い、セルの内容を書き換えることで判定の対象を切り替えることも可能です。
例として、担当者名と各売上のほかに、判定対象と合計値を入力したデータを用意しましょう。

E1に「佐藤」、F1に「100000」と入力した場合、以下の数式で佐藤さんの売上が10万円以上かどうかを判定できます。
=IF(SUMIF(B1:B3,">=80000",B1:B3)>=200000,”優秀","通常")
実務では、セル参照を使うことで各担当者の売上達成状況を確認しやすくなるでしょう。
SUMIF関数とIF関数を組み合わせる際の注意点
数式を使う場合、エラーや集計ミスが発生しないようにいくつかの注意点があります。
基本的なポイントを押さえておきましょう。
◾️数値に文字列を混ぜない
SUMIF関数で合計を導き出すには、数値を入力する必要があります。
データの入力に「3万円」「30,000円」など文字列が混ざっている場合、正しい集計ができません。
また、数値が入力されているにもかかわらず問題が起きたときは、セルの書式設定で「数値」が選択されているかの確認が必要です。
◾️スペースの有無を確認する
例えば、「佐藤美由紀」と「佐藤 美由紀」はスペースの有無によって別の名前であると判断されます。
使用するデータ内にスペースの有無がある場合は、統一した上で集計しましょう。
スペース以外に、同じ担当者で名字のみとフルネームのデータが混在するなども、適切に集計ができない原因になります。
まとめ
SUMIF関数とIF関数の組み合わせは、以下のような処理に活用できます。
⚫︎条件に一致するデータを合計する ⚫︎合計値を基準と比較する ⚫︎判定結果を自動表示する |
この形を自在に扱えるようになれば、日常業務の集計・評価・警告表示は大幅に効率化できるでしょう。
まずは小規模な表で練習し「合計してから判定する」という流れを体で覚えることが、実務で使いこなすための最短ルートです。
構成/編集部
SUMIF関数とは? SUMIF関数は、『条件に合うデータだけを合計する』ための関数です。 通常のSUM関数は、指定した範囲を全て合計します。 一方、SUMIF…







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