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好調なカプコンとコナミ、健闘するバンダイナムコ、国内ゲームソフトメーカーの業績を比べてみた

2026.03.06

ゲームのソフトウェア開発を手がける各メーカーの2025年4-12月の決算が出そろいました。Nintendo Switch2の販売好調でゲーム機向けのソフトが売れている一方、モバイルゲームは市場の停滞で苦戦する動きも見られます。

ゲームソフトメーカー各社の動向を見ていきましょう。

「モンハンワイルズ」の販売本数を大きく上回った「スト6」

業績絶好調の会社がカプコン。2025年4-12月の売上高は前年同期間の1.3倍、営業利益はおよそ1.8倍でした。6月にNintendo Switch2向けの「ストリートファイター6」を発売。このタイトルの2025年4月から12月までの総販売本数は168万本で、この販売本数は同期間における「モンスターハンターワイルズ」の99万本を大きく上回っています。

「ストリートファイター6」はeスポーツの大型イベントを開催するなど、プレイヤーを盛り上げる施策が奏功。また、このゲームは初心者でも楽しめるよう、複雑なコマンド入力をしなくても必殺技が繰り出せるモダン操作を実装しました。

格闘ゲームは発売当時からゲームをやり込んだ古参のファンが多く、初心者が取り残されてしまいがち。一方で、初心者向けにゲームの難易度を下げれば、従来のファンを取り逃がしてしまいます。トレードオフの関係にあるとも言えますが、カプコンはワンボタンで必殺技が出せる新操作を盛り込むことで、課題を解決しました。

配信技研が調査した、2025年12月における日本でのライブ配信視聴時間において、「ストリートファイター6」は5位を獲得しています。任天堂話題の新作「Pokémon LEGENDS Z-A」は10位。「ストリートファイター6」はプレイヤーの参入障壁を下げた結果、ライブ配信でも人気が高まっている様子がわかります。

2025年の段階ですでにカプコンの業績は好調ですが、2026年2月27日には大人気シリーズ「バイオハザード レクイエム」を発売しました。配信開始から1時間ほどでSteam版の同時接続者数が25万を突破。歴代最高の伸びを記録しました。

カプコンの今期の業績の更なる伸長にも期待ができそうです。

コナミ、メタルギアとサイレントヒルの新作がミリオンセラー

コナミグループも堅調。2025年4-12月のゲーム事業は前年同期間比16%の増収、19%の増益でした。今期は「桃太郎電鉄2~あなたの町も きっとある~」、「サイレントヒルf」、「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」の新作を発売しました。

メタルギアの新作は累計100万本を突破しています。新作は「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」のリメイクで、原作にはメタルギアを世界的なヒットシリーズに押し上げたゲームクリエイター・小島秀夫氏が関わっていました。しかし、リメイク版には関与していません。

著名なクリエイターが不在のままでメタルギアシリーズをヒットさせた意味は、コナミにとって非常に大きいでしょう。属人的な開発体制に一区切りをつけ、組織化・仕組み化できる潜在性を持つためです。

「サイレントヒルf」も100万本を突破しました。サイレントヒルも人気のホラーシリーズですが、オリジナルストーリーの新作は10年以上の空白が続いていました。最新作は18歳以上の制限がかけられた過激な内容。ヒットさせたことで、ターゲットを絞り込むことの重要性が浮かび上がった印象があります。

バンダイナムコ、スクエニ、セガ…各社の状況は?

バンダイナムコホールディングスのゲーム事業は売上高が微増、3割近い減益でした。

踊り場に差し掛かっているようにも見えますが、絶好調だった2024年の反動が一番の要因。2024年6月はメガヒット作「ELDEN RING」のダウンロードコンテンツ「SHADOW OF THE ERDTREE」を発売し、10月にリリースした「ドラゴンボール Sparking! ZERO」は販売本数が500万本を突破する世界的なヒット作に。2024年4-12月の営業利益は前年同期間のおよそ44倍にあたる706億円に急増していたのです。

そこからの3割の営業減益というのは、むしろ健闘していると言えるでしょう。

2025年4月にリリースした「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」はダウンロード数が600万を突破するヒット作になりました。また、バンダイは平成のリバイバルブームで「たまごっち」がヒットするなど、追い風が吹いています。

そしてスクウェア・エニックス・ホールディングスは13%の減収、4割近い営業減益でした。スクウェアは量から質への転換を図り、モバイルゲームの運営タイトルの絞り込みを進めています。2025年10月には10年間に渡って配信を続けた「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」のサービスを終了しました。

スクウェアは、今期の営業利益見通しを従来の410億円から490億円へと2割増に変更。純利益は6割増に改めました。国内のモバイルゲーム市場はすでにピークを過ぎ、緩やかに縮小に向かっています。スクウェアは運営タイトルを絞り込んだ成果を出しました。

厳しい状況に置かれているのがセガサミーホールディングス。2025年4-12月に5割もの営業減益となり、169億円もの純損失を出しました。

大赤字の主要因となっているのが、2023年に買収したフィンランドのゲーム会社ロビオののれんの減損損失。のれんの減損損失とは、ロビオの買収時に計画していた収益性が得られず、本来的な価値に修正した際に生じる会計処理です。見かけ上のものではありますが、高値で買収してしまったことが明らかになったもの。

ロビオとセガの協業タイトルであるモバイルゲーム「ソニックランブル」は、目標としていた数字に届きませんでした。

セガは2月27日、実質的なセガの創業者である里見治代表取締役会長の代表権が外れ、4月1日から取締役会長ファウンダーとして経営に参与するという新たな人事を発表しました。セガは変革期を迎えています。

© Nintendo ©CAPCOM

Ⓒ創通・サンライズ ©創通・サンライズ・MBS

文/不破聡

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大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融、経営戦略を中心とした記事を執筆中。得意分野は外食、ホテル、映画・ゲーム、エンターテインメント業界など。

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