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2025年に従業員の不満投稿が過去3年で最多を記録、その要因とは?

2026.02.26

企業を取り巻く経営環境は、人手不足の常態化や働き方の多様化、賃金・評価制度の見直しなどを背景にした変化が加速している。こうした環境下では、社員個人の感じ方や職場への評価は、インターネット上の投稿を通じて表に出やすくなる傾向にある。

そういう状況もあり、インターネット上の投稿を企業の内情を示す定性的な情報として活用する人も増えている。AI与信管理サービスを提供するアラームボックスは、2023年1月1日から2025年12月31日の期間に収集された累計7187社・2万5109件のネット上に投稿された会社への悪評から不満が高まる時期や内容を分析して発表した。

その分析によれば、社員による会社への不満投稿は、労働環境や組織運営に対する違和感が顕在化した結果として現れており、人材流出や生産性低下など将来的な業績や経営の安定性に影響を及ぼすリスクの兆候を含む場合があるという。

社員からの悪評の発生傾向には月ごとに増減あり

2023年から2025年までの月別推移を比較すると、投稿件数は月ごとに増減があった。3年平均では、6月がもっとも高い水準となり、次いで10月、11月が相対的に多い傾向になった。2月と12月は、3年平均でも件数が少なく、年間を通じて投稿量に差が生じやすい時期があることがわかった。

2025年は、年間を通じて件数水準が高く、6月(1189件)、7月(1082件)、10月(1061件)など複数月で、過去3年間でもっとも多い件数を記録した。2025年は、社員投稿が相対的に多く観測された年といえる。

不満投稿発生企業の平均件数ピークは2025年4月

件数を不満投稿が確認された企業数で割った「1社あたりの不満投稿件数」を3年平均で比較すると、6月を中心に1社当たりの投稿量が高まる傾向があった。2025年の推移では、4月時点で1社あたりの不満投稿件数が過去2年と比較して高い水準になった。

年度初期は比較的投稿量が落ち着く傾向もあったが、2025年は年内の月別比較でも4月の1社あたり件数が相対的に高く、新年度開始直後の段階から投稿密度が高い状態で推移していた。2025年の1社当たり件数は年平均で約1.84件。2024年(約1.70件)と2023年(約1.55件)を上回っており、過去3年間でもっとも高い水準だった。2025年は、投稿が確認された企業群では、社員から複数の不満が表出しやすい状態だった可能性がありそうだ。

投稿が増加しやすい月の要因とは?

この調査では、従業員の不満投稿は年間を通じて一定ではなく、4月、6月、10月を中心に増加しやすい時期があることがわかった。4月は新年度の開始に伴い、配置転換や業務内容の変化、評価制度の切り替えなどが重なりやすい時期なので、環境の変化によるストレスや職場環境に対する違和感が表出しやすくなると考えられる。

6月は、新年度開始から一定期間が経過して業務の実態が見えてくるタイミングだが、祝日が少なく業務負荷が高まりやすいこともあり、情報共有や意思疎通に対する不満が意識されやすくなりそうだ。10月は、下期の開始や人事評価の節目になる企業も多く、評価結果や処遇に対する受け止めが不満として表れやすい時期といえる。

不満投稿の生成AIによる分類でわかった不満内容

2025年に投稿された従業員の不満投稿の内容を生成AIでカテゴリ別に分類すると、「社内の情報共有や意思疎通が不十分である」といった組織内コミュニケーションへの不満、給与・賞与など賃金への不満、現状に合っていないルールや制度などが主要な不満内容として確認できたという。

制度の有無より、説明不足や評価基準のわかりにくさなど納得感を持ちにくい点が不満に繋がっていると推察できる。多くの投稿は、ひとつの不満だけでなく複数の不満が同時に書かれており、不満の内容を分類したタグの総数は2万1377件になったという。不満がいくつも重なることが、ネット上への投稿に繋がっているようだ。

2025年は働き方や職場環境が不満投稿の要因に

2025年は、不満社員投稿の件数と1社当たりの投稿量が、過去3年間でもっとも高い水準だったという。4月は1社当たりの件数が多く、年度の初めから不満投稿が多かった。近年続いていた賃上げの動きが一巡して賃金面での改善期待が落ち着いたことにより、これまで顕在化しにくかった働き方や職場環境に対する不満が噴出したことが背景にありそうだ。

賃金以外の要素に目が向きやすくなったことで、日常的な業務負荷や評価の納得感、組織の運営姿勢などの論点が投稿として表出しやすい状況になっていたようだ。企業を取り巻く状況や社員の感じ方は、会社ごとに違いはあるはずだ。だが、一定の不満投稿を生み出す状況は、日常的な業務や組織運営など共通点も多そうなので、そういったことへの対策が必要といえるだろう。

『ネット上に投稿された2万5109件の職場への不満を分析』調査概要

対象企業:アラームボックスでモニタリングしていた企業の累計7187社
調査期間:2023年1月1日~2025年12月31日
対象データ:インターネット上に投稿された口コミのうち、アラームボックスが「従業員による不満投稿」と分類したもの

https://alarmbox.co.jp/allnews/press/20260127-humantoko

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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