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AIから宇宙、サイバーセキュリティまで!今求められる理系人材のスキルとは?

2026.02.17

AIや宇宙データ活用、セキュリティなど理系分野の技術革新はめざましいものがあり、企業は競争力の強化のために、より一層、理系人材を確保する必要が出てきている。

これから理系分野で活躍していきたい人にとって、各分野のトレンドを見極めることも必要だ。

今回は、AI、宇宙データ、サイバーセキュリティの3分野における人材トレンドやニーズについて、各分野の有識者に話を聞いた。

AI人材の需要は今後増えていく?

AI技術は近年、特に発展が加速しており、活躍して働くには知識・技術の取得だけでなく、プラスアルファのスキルが求められるといわれる。

理系学生向けジョブマッチングや研究者・技術者特化の人材紹介サービスなどを展開する株式会社LabBaseの代表、加茂倫明氏は、AI人材の需要について次のように語る。

「AI高度化により、『実装だけ』『分析だけ』の役割はAIに代替されつつあります。今後重宝されるAI人材は、ざっくり次の4類型に分けられます。これらはAI時代でも代替されにくい価値を持つでしょう」

(1)AI研究者:基盤モデルや独自アルゴリズムなどを開発できる人材。
(2)AIエンジニア:AIを組み込んだプロダクトにおいて、開発改善サイクルを回しながら、質の高いユーザー体験を実現できる人材。
(3)業務最適化人材:現場におけるAI活用の業務オペレーションや事業プロセスの再設計を主導できる人材。
(4)AIコンサル:顧客の業務を深く理解し、AIを活用して顧客の事業にインパクトを起こせる人材。

【取材協力】

加茂 倫明氏
株式会社LabBase 代表取締役 CEO
京都生まれ。大学勤務者の家庭に育ち、幼少期より数学者を志望。東京大学在学中に研究領域の構造的課題を痛感し、国内外スタートアップでの経験を経て、2016年に株式会社LabBase(旧POL)を創業。研究の力を人類の力へと変換する研究エンパワープラットフォームの構築に取り組む。北陸先端科学技術大学院大学 産学官連携客員准教授。Science Moves発起人。

●「非定型スキル」がますます重要に

今後、AI人材として活躍するには、技術以外でどのようなスキルが必要だろうか。

「AIが人間以上のタスクをこなせるようになってきたなか、人間にしかできない非定型スキルが強みになります。特に、以下の3つの力を活かした、『問いを立て、意思決定し、人を動かす』リーダーシップが強く求められます。」

(1)問いの設定力:何を実現するべきか、解決するべきかを定義する力
(2)意思決定力:最終判断を下し、責任を取る力
(3)合意形成力:ステークホルダーを巻き込み、納得感のある合意をする力

いま注目の、宇宙の衛星データ活用人材

宇宙分野のビジネスは比較的新しく、また宇宙開発から衛星データ活用まで分野も多いことから、これから多くの理系人材が求められる。

特に衛星データ活用分野はビジネスに直結しやすいこともあり、注目されている。自治体向けをはじめとした衛星データ活用等を進めるLAND INSIGHTの代表 遠藤嵩大氏は衛星データ活用人材の需要について次のように話す。

「需要の高まりを感じるのは、技術とビジネスの共通言語を持ち、現場への実装を推進できる人材です。 以前は、解析技術そのものを持つエンジニアへの需要が中心だったと思いますが、現在は解析結果をどのようにビジネスに落とし込むかというフェーズに移行しています。そのため、農業や物流、金融、インフラといった特定の業界知識を持ち、現場の課題を深く理解している人材が求められています。

衛星データはあくまでツールです。どのデータを組み合わせればコスト削減や付加価値創出などの成果につながるかを企画し、顧客と伴走できるプロジェクトマネージャーや事業開発人材の需要が増えています」

【取材協力】

遠藤 嵩大氏
LAND INSIGHT株式会社 代表取締役副社長
新卒入社したINCLUSIVE(株)で宇宙事業開発に特化したLAND INSIGHT(株)に立ち上げから参画。2025年6月より代表取締役副社長に就任。全国39道府県120市町村超で取り組む主力サービス「圃場(ほじょう)DX」をはじめ、衛星データ事業の開発・拡大を推進する。

●企業が真に求める衛星データ活用人材像

企業は今、どんな人材を求めているのか。

「未開拓の領域に対して圧倒的な熱量で向き合い、自ら正解を作ることができる人材です。衛星データビジネスの現場では前例のない課題が連続して現れます。そのため、単にスキルがあるだけでなく、課題解決に対して執着心に近いような情熱を持てるかどうかが重要視されます。

市場の変化も早いため、新しい知識を進んで吸収する好奇心も重要。待ちの姿勢ではなく、不確実な状況を楽しみながら自走し、周囲を巻き込んでプロジェクトを形にしていける突破力のある方が、スキルの有無以上に評価されるのではないでしょうか」

相次ぐサイバー攻撃…求められるサイバーセキュリティ人材

2025年は特に国内で大きな被害を生んだサイバー攻撃が目立った。果たして今、サイバーセキュリティ分野ではどんな人材が求められるか。

企業向けにサイバーセキュリティ支援などを行う株式会社VLCセキュリティの宮﨑謙太郎氏に話を聞いた。

「サイバーセキュリティ人材について、ただ資格を持ち知識があるだけでなく、インシデント対応の実戦経験があり、インシデント時の対応をリードできる人材の需要が高まっています。昨今は報道でも多くインシデントが報告されていますが、インシデントが発生したときの診断や調査のノウハウのある方の需要も増しています」

【取材協力】

宮﨑謙太郎氏
株式会社VLCセキュリティ
執行役員 CMO マーケティング・ブランディング本部長
VLCセキュリティのCMOとしてマーケ・ブランディングを統括。セキュリティ業界で約20年法人向けマーケと製品企画・エンジニアとして活躍。加えて計測業界で営業としてのキャリアも有する。

●30代からサイバーセキュリティ人材を目指す方法

30-40代のビジネスパーソンが転職やリスキリングにより、サイバーセキュリティ分野へ転身したいと考えた場合、どのような手段があるか。

「知識の獲得という意味では、ISC2のCISSP(※)や情報処理安全確保支援士のような資格・認定などで対外的に示せる形を作ること。経験については、実際のインシデントをベースにした実践形式のトレーニングでベースを獲得することが考えられます。サイバーセキュリティトレーニングを提供するVLCセキュリティアリーナも、このような実践的なトレーニング機会をご提供しています。

機会を得るという意味では、まずはスキルを身につけ、社内で該当するポジションの募集がないかを確認してトライしてみても良いのでは。社内知識を活かしながら活躍できれば、成果を上げやすいのではないでしょうか」

※CISSP:国際的なサイバーセキュリティの専門資格を提供するISC2による認定資格の一つ。CISSPは代表的な資格で、情報セキュリティの専門家として必要な総合的なスキルを証明するもの。

3分野の現場で求められる、リアルな人材像やスキルが浮かび上がってきた。

これから新しい分野に挑戦するなら、ぜひヒントにしてほしい。

取材・文/石原亜香利

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Web業界からライターに転身し独立。メディアのコラム記事執筆や、Webの知識を活かしたSEOライティングを通じ、IT、ビジネスからライフスタイル、グルメまでわかりやすく面白く役立つ情報を読者視点で伝えることを心がけている。

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