デロイト トーマツ グループ(以下「デロイト トーマツ」)は2026年1月28日、日本国内のTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界の企業を対象にした過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率(以下「成長率」)のランキングである「Technology Fast 50 2025 Japan(以下「Fast 50」)」を発表した。
「Technology Fast 50 2025 Japan」の概要
今回で23回目となる2025年度の1位は、医療・介護分野向けの人材マッチングプラットフォーム事業を展開するカイテク株式会社で成長率は1616.3%だった。
2位は個人事業主と消費者をつなぐサービスECプラットフォームを提供するMOSH株式会社で、成長率は1324.4%。3位はデータサイエンスやAIによるコンサルティングサービスを手掛ける株式会社JDSCで、成長率は1088.6%を記録しており、それぞれランクインを果たした。
■2025年度のランキング傾向
成長率1000%(11倍)を超えたのは1位のカイテク以下、MOSH、JDSCに加えて、4位にランクインした株式会社Luupの4社で、JDSCとLuupが2年連続の1000%超となった。
この4社を含め7社が600%(7倍)以上で前回より1社減、300~600%未満は8社、150~300%未満が12社、100~150%未満が8社、0~100%未満は15社という結果に。全体的な売上高成長率は前回に引き続き高い伸びを示しており、平均は304.7%だった(図表1)。

人手不足や高齢化、働き方改革の進展を背景に、医療・介護分野のスポットワークアプリ、高齢者の財産管理や企業年金のデジタル化、フリーランスに向けた転職・金融サービスなど新しい雇用・金融モデルなどの成長率が伸長している。
また、経理や法務、経費精算、補助金申請など、従来は手作業や紙ベースで煩雑だったバックオフィス業務を、AIエージェントやバーチャルアシスタントなどのテクノロジーでサポートしコスト削減に貢献するサービスのランクインも増加した。
受賞企業を業種別に見ると、最も多かったのは前回までと同様にソフトウエアで全体の60%を占めている。これに通信を合わせた比率は84%で前回を4ポイント上回った(図表2)。

■受賞企業の売上高規模
受賞企業の売上高規模は、50億円未満(10億円未満、10億~50億円未満の合計)の企業が全体の80%を占めており、前回とほぼ同じ水準となった。
しかし、内訳をみると10億円未満の企業は24%と前々回の52%、前回の40%から大きく減少している半面、10億~50億円未満の企業は56%と前回から14ポイント上昇している。
50億~100億円未満と100億~500億円未満の企業はそれぞれ8%。500億円以上の企業はこれまで2%で推移していたが、今回は4%へと拡大した(図表3)。

Fast 50:TMT業界における企業の成長性を知るベンチマーク的役割を担う

Fast 50はデロイトが世界規模で開催しているTMT業界における成長企業を表彰する国毎のランキングプログラムだ。
日本ではTMT業界の企業を過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率によりランキング、上位50社を発表している。
成長率を指標とすることにより、企業規模によらない成長性を示すことが可能。このランキングは、企業の将来性や成功を知る上でのTMT業界におけるベンチマークの役割を果たしており、Fast 50の受賞によって知名度の向上や、企業間のネットワークの構築にも繋がるものと期待される。
ランキング対象となる事業領域は、(1)半導体や部品・コンピュータ、周辺機器等を含むハードウェア、(2)アプリや各種管理運用システムを含むソフトウエア、(3)インターネットやクラウドサービスを含む通信、(4)広告やマーケティング、Eコマースを含むメディア、(5)バイオや製薬を含むライフサイエンス、(6)再生技術やエネルギー貯蔵、機器を含むクリーンテックの6領域。
■Technology Fast 50 2025 Japanランキング



※ 受賞回数は2025年度分を含み、「初」は初受賞を示す
関連情報
https://www.deloitte.com/jp/ja.html
構成/清水眞希







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