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フリーランスの6割が〝確定申告迷子〟に!確定申告のリアルな悩みあるある

2026.02.03

フリーランス法の施行や副業・兼業の推進などが進み、フリーランスとして独立する人や会社員をしながら副業・兼業で個人の仕事を持つ人が増えている。それに伴う確定申告に関する情報ニーズは高まっており、経費計上の判断や控除の活用、各種制度への対応に関して疑問や課題を持つ人が増えている現状がある。

国内最大級のITフリーランス向けエージェント『TECHBIZ』などのフリーランスと企業のマッチングサービスを運営するテックビズは、フリーランスと副業をしている層に『確定申告に関する実態調査』を実施して結果を公開した。

この調査は、確定申告期間前にフリーランスと副業層から確定申告の準備状況や課題などを聞いて、実態をつかむために行われた。

半数以上が確定申告にネガティブな感情を持っている

確定申告に対する感情では、全体の53.7%が「ネガティブな感情」または「どちらかというとネガティブな感情」を持っていた。「確定申告を自分でやりたいと思いますか?」という質問では、「自分でやりたくない」と「どちらかといえば自分でやりたくない」を合わせると59.3%になり、約6割が確定申告を負担に感じていた。

確定申告の経験年数別では、10年未満では約6割(1年未満:62.1%、1年~3年:60.2%、4年~6年:59.1%、7~9年:59.0%)という高い水準でネガティブな感情を持っていた。それが10年以上になると46.9%へ改善するが、改善幅は10ポイント強で経験を重ねても半数近くがまだ負担を感じている。

限定的な改善の背景には、税制改正やインボイス制度の導入など制度や書式が変わり続けていることがあると思われる。過去のやり方が通用せず、常に新しい知識のアップデートが必要なので、経験を積んでも完全に負担が解消されない状況が続いているのだ。確定申告の負担は「慣れで解決する一過性の問題」ではなく、変化し続ける制度に対応する構造的な課題が大きそうだ。

ネガティブな感情を抱く理由では、6割以上の人が「制度や手続きが複雑で分かりにくい」(62.7%)と「計算や入力作業に時間がかかる」(61.5%)と答えており、それに「必要書類の準備が大変」(56.2%)が続く。

これらは「苦手意識」や「面倒くささ」だけでなく、本来の業務に集中したい時間を奪われることへの負担感と専門知識が必要な判断への不安が、複合的に重なっていることも要因だろう。

「確定申告あるある」の第一位は「今年こそ早めに準備すると毎年思うが結局ギリギリ」

確定申告に関する「あるある」で経験したことでは、「『今年こそ早めに準備する』と毎年思うが結局ギリギリ」が29.7%で第1位だった。「確定申告が終わった後の達成感・解放感がすごい」(23.0%)や「来年の確定申告がすでに憂鬱」(23.0%)といった相反する感情も同程度で上位にランクインしている。

確定申告が終わった瞬間の達成感は、「問題が解決した」のではなく「とりあえず義務を果たした」という感情が強く、根本的な不安や負担は翌年に持ち越されていそうだ。

「確定申告の主な準備タイミングについて、どのタイプに一番近いですか?」という質問では、年末以降に準備を開始する層(「年末追い込み型」(10.2%)「年明けスタート型」(14.8%)「直前型」(15.5)「ギリギリ型」(15.0%)の合計)が55.5%と、半数以上が12月以降に準備を開始していた。これは「あるある」1位の「『今年こそ早めに準備する』と毎年思うが結局ギリギリ」(29.7%)と結びついているといえる。

多くのフリーランスは、早めの準備の重要性を認識しながらも本業との両立や日々の業務に追われる中で、確定申告を後回しにせざるを得ないのが実態といえる。

確定申告に関して8割超が専門的な相談相手がいないと回答

確定申告や税務について、「確定申告や税務について、もっとも知りたい・困っていること」を質問すると、66.5%が困りごとや知りたいことを抱えていると回答。「確定申告や税務について、気軽に相談できる相手はいますか?」という質問では、税務署の無料相談や税理士といった専門家に相談できる環境にある人は18.2%で、8割超が専門的な知識を持つ相談先を持たないと回答している。

家族や友人を含めた「気軽に相談できる相手」についても60.6%が「いない」と回答しており、フリーランスの多くが孤立した『確定申告迷子』になっている状況が浮き彫りになった。

困っていることや知りたいことの1位は、「どこまで経費として計上できるか」(32.3%)だった。接待費、通信費、家賃按分などグレーゾーンの多い経費判断を相談先のないまま積み重ねていく「正解のわからない判断」が負担になっているようだ。

2位の「節税対策の方法」(21.0%)、3位の「インボイス制度への対応」(19.8%)も含めると、フリーランスは税務面での細かい判断をしなくてはいけない状況でも、それを相談できる環境にないという課題もありそうだ。

確定申告費用「0円(全て無料ツールで対応)」が4割以上で最多

確定申告にかける費用は「0円(全て無料ツールで対応)」が43.2%で最多だった。多くのフリーランスは、費用をかけずに自力で確定申告に対応しているようだ。求める無料サポートでは「書類作成を丸投げできるサービス」(33.0%)が1位になっており、現状の「自力対応」と本来のニーズである「完全委託」にギャップがありそうだ。

ギャップの背景には、費用面だけでなく、アクセスの難しさという構造的な問題もある。税理士への依頼を検討したが依頼しなかった層の理由では、「費用が高い」(58.5%)が最多だったが、「どの税理士に依頼すればいいか分からない」(30.6%)、「依頼の仕方が分からない」(17.0%)といった回答も上位だった。

確定申告に対するネガティブな感情解消には相談環境とサポート体制がカギ

フリーランスの半数以上は確定申告にネガティブな感情を抱いており、経験を積んでも負担感が解消されない背景にはインボイス制度など税制の変化と制度に対応する能力が求めらていることが大きい。

半数以上の人が困りごとや疑問を抱えているにも関わらず、専門的な相談ができる相手がいない「確定申告迷子」も多くいることもわかった。依頼する場合は、費用面だけでなく「どの税理士に依頼すればいいか分からない」といったアクセスの難しさも課題として挙がった。

フリーランスが安心して本業に専念できる環境としては、相談環境の整備と変化に対応し続けられる継続的なサポート体制の構築が大切な要素になりそうだ。

『確定申告に関する実態調査』概要

調査対象:フリーランス・副業従事者の男女600名
調査期間:2025年12月9日~2025年12月11日
調査方法:インターネット調査

https://techbiz.com/news/press_release/20260128

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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