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上司と部下の間に存在する「1on1ミーティング」に対する考え方のギャップとは?

2026.01.30

働き方の多様化や改革により、上司と部下の関係性はこれまでと変化していそうだ。特に部下の成長支援や不安・不満の解消を目的に導入が進む1対1のミーティング(1on1 MTG)は、多くのビジネスパーソンが関心を持つべきテーマだろう。

MENTAGRAPHは、その実効性と運用上の課題を多面的に把握するために、20歳から65歳の全国のビジネスパーソン724人(管理職300名・非管理職424名)に1on1 MTGにおける「上司の現実」と「部下の理想」の差異を比較・分析して、その結果を公開した。

上司と部下のそれぞれに各項目の理想と現実を質問して、その中で「上司の現実」と「部下の理想」にフォーカスして分析すると、頻度・所要時間・面談時のコミュニケーションの各場面で運用のルールに上司と部下で大きなギャップがあることがわかったという。

1on1MTGの頻度は定例ではなく必要時に行うことが部下の理想

1on1 MTGの頻度についての質問では、部下の「必要に応じて」を望む声が、上司の現実ともっともギャップがあった。部下は「必要に応じて」が20.0%なのに対して、上司は6.3%と部下の理想が上司の現実を13.7ポイントも上回った。

「週1回」、「隔週」、「月1回」などの定例頻度は、いずれも部下の理想が上司の現実を下回り、定例的に実施するのではなく、課題が発生したときにスポットで実施したいという希望が多かった。

所要時間にも上司と部下にギャップあり

1on1 MTGの1回当たりの理想の所要時間は、部下の理想では「15分未満」が24.5%に対して、上司の現実では14.0%だった。「15~30分未満」は上司の現実が53.3%に対して、部下の理想は44.8%で上司が8.5ポイントも上回る結果になった。部下の理想では、全体として短時間・高密度の面談設計を求める傾向があった。

部下の良い成果についての話題でもギャップあり

1on1 MTGで部下の良い成果についての話題になった時、部下は「次に進めるための設計」を望む人が多かった。具体的には「今後の期待値の確認」は部下の理想が34.2%に対して、上司の現実は25.3%で8.9ポイントも差があった。「次の目標挑戦の話し合い」は部下の34.4%に対して、上司は39.3%だった。

「特に何もしない」は部下の理想が21.5%に対して、上司の現実が10.7%で部下が10.8ポイントほど上回った。過度に盛り上げずに、「静かに次へ」を好む部下が一定数存在しているようだ。

課題や失敗には“行動まで落とす”支援を求める

課題や失敗について部下は、共感だけでなく”行動まで落とす”支援を求めていた。「今後の成長計画を立てる」は部下の理想が30.9%に対して、上司の現実では18.0%と12.9ポイントのギャップがあった。「解決策を一緒に考える」は部下の理想が51.7%に対して、上司の現実が41.3%という結果だった。「特に何もしない」は部下の理想が18.2%に対して上司の現実は9.7%と8.5ポイントのギャップがあった。状況によって“踏み込み過ぎない”選択を望む部下もいるようだ。

この調査では、1on1 MTGで「上司の現実」と「部下の理想」の間には、頻度・所要時間・面談内の関わり方で一貫したギャップが存在していた。部下は“必要に応じて・短時間で・次の行動につながる”設計を望んでいるが、現場運用は“定例で・やや長めに・観察や傾聴に留まりがち”という型に寄っている実態もみえた。

1on1 MTGは、上司と部下間で運用ルールをすりあわせてアップデートすることで、“流れ作業”から“前進を生む対話”へ転換して現場の納得感とパフォーマンス向上につながる。上司と部下がすりあわせて、落とし所を見つけることも大切な作業といえそうだ。

『ビジネスパーソンに聞いた1on1 MTGにおける「上司の現実」と「部下の理想」』調査概要

調査対象者:20歳~65歳のビジネスパーソン724人(管理職300人・非管理職424人)
調査期間:2025年6月27日~2025年7月3日
分析期間:2025年11月15日~2025年12月15日
調査手法:インターネットによるアンケート調査

https://www.mentagraph.com/report/report-00007

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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