Slackログのエクスポートとは、ワークスペース内のやり取りをデータとして外部に書き出し、保存・管理できる管理者向け機能。パブリックチャンネルのログを中心に、一定範囲の履歴をまとめて取得できる
目次
Slackは便利なコミュニケーションツールであり、業務上の連絡や意思決定が日常的に蓄積されるため、「過去のやり取りを確認したい」「万一のトラブルに備えてログを残したい」と考える管理者も多いだろう。その際に検討されるのが、Slackのログエクスポート機能だが、どこまでできるのかなどがわかりにくい。
本記事では、Slackログのエクスポートの基本から、できること・できないこと、さらにケース別の具体的な手順までを整理して解説する。
Slackログのエクスポートとは何か

Slackログのエクスポートとは、ワークスペース内のやり取りをデータとして外部に書き出す仕組みである。情報をファイルとして保存・管理できる。
■Slackにおける「ログ」の意味
Slackのログとは、単なるメッセージ本文だけを指すものではない。具体的には、以下のような情報が含まれる。
- チャンネル内のメッセージ内容
- 投稿日時
- 投稿したユーザーの識別情報
- ファイル共有時のリンク情報
これらは業務の経緯を振り返るうえで重要な記録となる。
■エクスポート機能の基本的な位置づけ
ログエクスポートは、Slackが公式に提供している管理者向け機能である。バックアップ、内部監査、トラブル対応など、管理目的での利用を前提としている。設計されている点を理解しておく必要がある。
Slackログのエクスポートでできること

ログエクスポートを利用すれば、一定範囲のやり取りをまとめて取得できる。ただし、取得できる内容には明確な範囲があるため、事前に確認しておく必要がある。
■エクスポートできる主なデータ内容
標準的なエクスポートで取得できる情報
- パブリックチャンネルのメッセージ履歴
- 投稿日時や投稿順
- ユーザーID
- 添付ファイルへのリンク など
すべてのやり取りが無条件で対象になるわけではない点は注意したい。
■エクスポート後のデータ形式と特徴
エクスポートされたログは、JSON形式で提供される。
テキストデータではあるが、Excelのようにそのまま開いて読める形式ではない。
- チャンネルごとにファイルが分かれている
- メッセージは時系列で記録されている
- ユーザー名はID表記の場合がある
このため、閲覧や分析には一定の慣れが必要である。
■ログエクスポートが活用される代表的なシーン
Slackログは、次のような場面で活用されることが多い。
- 社内トラブル発生時の事実確認
- 業務引き継ぎ時の情報整理
- 監査やコンプライアンス対応 など
Slackログのエクスポートでできないこと
ログエクスポートは万能ではない。事前に制限事項を押さえておくことが重要である。
■DMやプライベートチャンネルは原則対象外
多くの管理者が勘違いしやすいが、DMやプライベートチャンネルは原則として自動エクスポートの対象外である。これは、個人間のやり取りや非公開情報を保護するという考え方が背景にある。
■一般メンバーは自由にログ取得できない
ログエクスポートは管理者権限を持つユーザーのみが実行できる。一般メンバーが自由に取得できないのは、情報漏えいを防ぐためである。
■画面上の表示とエクスポート結果は一致しない
Slack画面で見えている内容と、実際にエクスポートされるデータは必ずしも同じではない。「見えているから保存できる」と考えないよう注意が必要だ。
Slackログをエクスポートする具体的な手順
ここからは、ログのエクスポートと確認・読み取りの実際の手順を解説する。
パブリックチャンネルのログを公式機能でエクスポートする手順
最も基本となるエクスポート手順は以下のとおりである。
- 管理者アカウントでSlackにログインする

- ワークスペースの管理画面を開く

- データのエクスポート画面へ進む

- エクスポートの日付範囲を選択する

- エクスポートを実行する

- 完了通知を受け取り、ZIPファイルをダウンロードする

■エクスポートしたSlackログを確認・読む手順
ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、複数のJSONファイルが確認できる。
- チャンネル名ごとのフォルダを開く

- 日付単位のファイルを確認する

- message欄で本文を確認する

Slackログをエクスポートする際の注意点

ログ取得には技術面以外の配慮も必要である。
■管理者権限と社内ルールの確認
無断でログを取得すると、社内トラブルにつながる可能性がある。必ず社内規程や就業規則を確認しておきたい。
■個人情報・機密情報の取り扱いリスク
ログには個人名や業務情報が含まれる。保存先や閲覧範囲の管理は慎重に行うべきである。
Slackログを適切に管理・活用する考え方
重要なのは、取得そのものではなく活用である。
■「取得すること」より「どう使うか」が重要
ログは蓄積して終わりでは意味がない。必要なときに確認できる状態にしておくことが価値となる。
■バックアップと監査の視点を持つ
将来のトラブルや監査対応を見据え、ログ管理を業務フローの一部として考えたい。
まとめ
Slackログのエクスポートは、業務記録を安全に管理するための有効な手段である。一方で、取得できる範囲や権限には明確な制限があり、すべてのやり取りを無条件で保存できるわけではない。本記事で紹介した「できること・できないこと」とケース別手順を踏まえ、自社の目的に合った形でログ管理を行うことが重要である。
Slackを安心して使い続けるためにも、ログエクスポートの仕組みを一度整理しておくとよいだろう。
本記事の内容を以下で簡単におさらいしよう。
- Slackログのエクスポートとは
- ワークスペース内のやり取りをデータとして外部に書き出し、保存・管理できる管理者向け機能
- ログに含まれる主な情報
- チャンネル内メッセージ
- 投稿日時
- ユーザー識別情報
- ファイル共有リンク
- エクスポートでできること
- パブリックチャンネルのログを中心に、一定範囲の履歴をまとめて取得できる
- エクスポート後の形式
- ログはJSON形式で出力され、チャンネル別・時系列で管理される。Excelでそのまま閲覧はできない
- 活用シーン
- 社内トラブルの確認
- 業務引き継ぎ
- 監査・コンプライアンス対応
- できないこと・制限
- DMやプライベートチャンネルは原則対象外
- 一般メンバーは取得不可
- 画面表示と完全一致しない場合がある
- 基本的なエクスポート手順
- 管理者でログイン
- 管理画面を開く
- データのインポート/エクスポートへ進む
- エクスポート実行
- ZIPファイルをダウンロード
- 注意点
- 社内ルールと個人情報の取り扱いに配慮し、取得後の活用まで見据えて管理することが重要
構成/編集部







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