フリーランスや個人事業主がスタバなどのカフェで仕事をした際、その飲食代は経費になるだろうか。
多くの人が「もちろん経費になる」と答えるはずだ。
その通り。実際、多くのフリーランスがカフェを仕事場として利用をして、その費用を経費にしている。
ただし、すべてのケースで無条件に認められるわけではない。
使い方や状況によっては、「経費にならない」と判断される場合もある。
確定申告で税務署にツッコまれないためにも、本記事では税理士監修のもとOK/NGの判断ポイントを整理する。
「仕事中の“気分転換目的”でカフェ」はNG、意外と厳しいカフェ代
Bさんはフリーランスのwebライターで生計を立てている。
毎日、原稿の締め切りに追われており、取材や移動の合間にカフェを利用して仕事をすることが日常茶飯事となっている。
ある時、フリーランスの仕事仲間から「カフェ代が税理士から経費として認められなかった」という話を聞き、「もしかしたら、自分も認められないのでは」と不安に感じた。
というのも、Bさんは月に数万円ほどカフェで仕事をしており、カフェ代が経費になるかならないかは死活問題だったからだ。
この疑問について、30年以上のキャリアを持つベテラン税理士である山本宏税理士に話を聞いた。
「意外かもしれませんが、フリーランスや個人事業主のカフェの飲食代は経費として認められにくい項目なんです。
よく、フリーランスの方が気分転換でカフェで仕事をするという話がありますが、もし、気分転換目的での利用であれば、それは『仕事のためにカフェを利用した』とは考えにくく、経費としては認められにくいでしょう。
リラックスが主の目的だとすると、それは生活費の一部と考えるのが妥当だからです」
一方でBさんのようなケースは別だという。
「Bさんのような執筆業をされている方は、外出時の隙間時間にカフェで仕事をしたり、締め切り前に集中するためにカフェへ行かれたりするケースは多々見受けられます。
このような目的であればカフェ代を経費にしても問題ないでしょう。
他にも、カフェで対面の打ち合わせをしたり、オンライン会議をするといった場合の飲食代も経費にしても問題ありません。
ただし、こういったケースでも過度に飲食をしてしまっては経費にすることは難しくなります。食事目的のカフェ利用と捉えられてしまうからです。その場合は、領収書を分けるなどして経費を明確にしておいた方が良いでしょう」
まとめ
フリーランスや個人事業主にとって、カフェは「第二の仕事場」である。仕事をするために使用したのであれば経費にしても良いだろう。しかし、日常的に使い過ぎるあまり「経費」と「生活費」との線引きが曖昧になってしまっていないだろうか。
いま、気分転換にカフェでこの記事を読んでいるフリーランスの方がいるなら、そのコーヒー代は経費にはならないかもしれませんよ?
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取材協力/山本宏税理士(山本宏税理士事務所代表)https://www.y-zeirishi.jp
取材・文/峯亮佑







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