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NVIDIAが産業向けの次世代AIロボット開発をサポートする新しいフィジカルAIモデル群をリリース

2026.01.09

NVIDIAは、世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」にて、フィジカルAI向けの新たなオープン モデル、フレームワーク、AIインフラを発表し、グローバルパートナー各社による産業向けの汎用ロボットを公開した。

Boston Dynamics、Caterpillar、Franka Robots、Humanoid、LG Electronics、NEURA Robotics がNVIDIAの技術を基盤に構築された新しいロボットや自律マシンを発表!

NVIDIAの新たな技術は、ロボット開発ライフサイクル全体にわたるワークフローを高速化し、多様なタスクを迅速に学習できる汎用型かつ専門特化型ロボットの構築を含む、次世代ロボティクスの波を加速させるもの。

NVIDIAの創業者兼CEOである Jensen Huang(ジェンスン・フアン)氏は、「ロボティクスにとっての ChatGPTの瞬間が到来しました。フィジカルAI、つまり現実世界を理解し、リーズニングし、行動を計画するモデルにおけるブレークスルーが、全く新しい応用分野を切り開いています。

NVIDIAのJetsonロボティクス プロセッサ、CUDA、Omniverse、そしてオープン フィジカルAIモデルからなるフルスタックは、NVIDIAのグローバルなパートナーエコシステムがAI駆動型ロボティクスによって多くの業界を革新することを可能にします」と述べている。

■新たなオープンモデルがロボットによる学習とリーズニングを前進

高コストで単一タスクに特化し、プログラミングが困難な現行のロボットを、リーズニング能力を備えた「スペシャリスト ジェネラリスト」型ロボットへと進化させるには、基盤モデルの構築に莫大な資本と専門知識が必要になる。

NVIDIAでは、開発者が多大なリソースを要する事前学習を回避し、次世代AIロボットや自律マシンの開発への集中を可能にするオープンモデル群を構築している。Hugging Face で提供されているこれらの新しいモデルには、以下のものが含まれる。

・NVIDIA Cosmos Transfer 2.5 および NVIDIA Cosmos Predict 2.5:フィジカルAI向けシミュレーションにおける物理ベースの合成データ生成とロボットポリシー評価を可能にする、オープンで完全にカスタマイズ可能な世界モデル。

・NVIDIA Cosmos Reason 2:インテリジェントマシンが人間のように物理世界を見て、理解し、行動できるようにする、オープンなリーズニング視覚言語モデル (VLM) 。

・NVIDIA Isaac GR00T N1.6:ヒューマノイドロボット向けに特別設計された、オープンなリーズニング視覚言語行動 (VLA) モデル。全身制御を可能にし、NVIDIA Cosmos Reasonを活用してより優れたリーズニングと文脈理解を実現する。

Franka Robotics、NEURA Robotics、そしてHumanoid では、GR00T 対応ワークフローを活用し、ロボットの新しい動作のシミュレーション、トレーニング、検証を行なっている。Salesforceでは、Agentforce、Cosmos Reason、NVIDIAの動画検索および要約用Blueprintを組み合わせて、自社ロボットが撮影した映像データを分析し、インシデント解決時間をこれまでの半分に短縮している。

LEM Surgicalは、 NVIDIA Jetson AGX ThorとHoloscanを搭載したDynamis外科用ロボットの自律アームのトレーニングに、NVIDIA Isaac for HealthcareとCosmos Transferを活用。XRlabsは、エクソスコープをはじめとする外科用スコープにThorとIsaac for Healthcareを活用し、外科医にリアルタイム AI 分析によるガイダンス機能を提供する。

■ロボット開発のための新たなオープンソースシミュレーションとコンピューティングフレームワーク

ロボットのトレーニングと評価にはスケーラブルなシミュレーションが不可欠だが、現在のワークフローは断片化され、管理が困難だ。NVIDIAは、これらの複雑なパイプラインを簡素化し、研究から実際のユースケースへの移行を加速する新しいオープンソースフレームワークをGitHubでリリースした。

・NVIDIA Isaac Lab-Arena:GitHub で公開されているオープンソース フレームワークであり、シミュレーション環境における大規模なロボットポリシー評価とベンチマークのための協調システムを提供する。評価層とタスク層は Lightwheel との緊密な連携の下で設計されている。Isaac Lab-ArenaはLiberoやRobocasaといった業界をリードするベンチマークと接続し、テストを標準化することで、物理ハードウェアへの展開前にロボットスキルが堅牢かつ信頼性が高いことを保証する。

・NVIDIA OSMO:ロボット開発を単一の使いやすいコマンドセンターに統合するクラウドネイティブのオーケストレーションフレームワーク。開発者は OSMOを使用することで、ワークステーションから混合クラウドインスタンスまで、さまざまなコンピューティング環境にわたって合成データ生成、モデルトレーニング、ソフトウェアインザループテストなどのワークフローを定義および実行できるため、開発サイクルを加速できる。

■NVIDIAとHugging FaceがオープンソースのフィジカルAI開発を加速

ロボティクスは現在、Hugging Faceにおいて最も急速に成長している分野であり、活発なオープンソースコミュニティの中で、NVIDIA のオープンモデルとデータセットがトップのダウンロード数を占めている。

このコミュニティを強化するため、NVIDIAはHugging Faceと協力し、オープンソースの IsaacおよびGR00Tテクノロジを主要なオープンソースロボティクスフレームワークであるLeRobotに統合している。これにより、統合されたソフトウェアおよびハードウェアツールへの効率的なアクセスを提供し、エンドツーエンドの開発を加速する。このコラボレーションにより、NVIDIAを活用する200万人のロボット開発者とHugging Faceの1,300万人のAI開発者からなるグローバル コミュニティが結びつく。

GR00T N1.6とIsaac Lab-ArenaがLeRobotライブラリで利用可能になり、ファインチューニングや評価が簡単にできるようになる。Hugging Faceのオープンソースヒューマノイド Reachy 2はNVIDIA Jetson Thorロボティクスコンピューターとの完全な相互運用が可能で、開発者はGR00T N1.6を含むあらゆるVLAを実行できる。Hugging Faceのオープンソース卓上ロボットReachy Miniは、NVIDIA DGX Sparkと完全な相互運用が可能となり、NVIDIAの大規模言語モデルやローカルで動作する音声およびコンピュータービジョン向けオープンモデルを活用したカスタム体験を構築できる。

■ヒューマノイドロボット開発者がNVIDIA Jetson Thorを採用

NVIDIA Jetson Thorは、リーズニング機能を備えたヒューマノイドロボットの膨大な演算要件を満たす。CESでは、ヒューマノイド開発者たちがJetson Thorを統合した最先端のロボットを披露している。

NEURA Roboticsは、Porscheデザインの第3世代のヒューマノイドに加えて、精密な操作向けに最適化された小型ヒューマノイドを投入。Richtech Roboticsは、複雑な作業環境での高度な操作と移動を実現する移動型ヒューマノイドDexを発表している。

また、AGIBOT は、産業用および民生用のヒューマノイドと、Isaac Simと統合されたロボットシミュレーションプラットフォーム、Genie Sim 3.0を導入。LG Electronicsは、屋内での家事を幅広くこなせるように設計された新しい家庭用ロボットを発表した。

さらに、Boston Dynamics、Humanoid、RLWRLDの各社は、既存のヒューマノイドロボットに Jetson Thorを統合し、ナビゲーションと操作能力を強化している。

■フィジカルAIを産業用エッジへ

NVIDIA Jetson Orinユーザーにコスト効率に優れた高性能アップグレードパスを提供する新しいNVIDIA Jetson T4000モジュールは、NVIDIA Blackwellアーキテクチャを自律型マシンおよび汎用ロボティクスに導入する。1,000個購入時の価格は1,999ドル。1,200 FP4 TFLOPSと64GBメモリを備え、前世代の4 倍の性能を発揮し、省電力が求められる自律システムに最適な70W内に構成可能だ。

今月後半に提供開始予定のNVIDIA IGX Thorでは、産業用エッジ領域にロボティクスを拡張し、エンタープライズ ソフトウェアのサポートと機能安全に対応した高性能AIコンピューティングを提供。ArcherはIGX Thorを使用してAIを航空分野に導入し、航空機の安全性、空域統合、自律動作対応システムにおける重要な機能の向上を目指している。

また、AAEON、Advantech、ADLINK、Aetina、AVerMedia、Connect Tech、EverFocus、ForeCR、Lanner、RealTimes、Syslogic、Vecow、YUANなどのパートナーは、エッジAI、ロボティクス、組み込みアプリケーション向けにThor搭載システムを提供している。

さらに、CaterpillarがNVIDIAとの協業を拡大し、建設および鉱業分野の設備や作業現場に高度なAIと自律性を導入する。

関連情報
https://www.nvidia.com/ja-jp/events/ces/

構成/立原尚子

東京都出身。出版社勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中。好きなジャンルは家電まわり。最新ガジェットから暮らしに役立つアイテムまで、読みやすくて、ちょっとためになる記事を目指して執筆中。

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