「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の違いは、才能やセンスではありません。実は、脳の使い方とちょっとした習慣に秘密があるのだとか!?
「要領がいい人」は、マルチタスクをせず、優先順位をつけて一つずつ集中する――そんな脳の本質を理解し、無駄な情報に振り回されない仕組みを持っています。
本記事では、作業療法士・菅原洋平さんの著書『仕事が速い人があたりまえにやっていること 努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』から一部を再編集して紹介。努力に頼らず〝すぐやる人〟になるための40のコツについて、特に重要なポイントを解説します。
「日常のシーン」で2タイプの傾向を見てみよう!
脳の処理系統は、日常の些細な場面に表れます。
●付箋の貼り方
「同時系」の人は、目についた文章や気に入ったフレーズにいろんな色の付箋をランダムで貼ります。
面白かった本は付箋だらけになりますが、見返すときは付箋を目印には使わず、パラパラめくったりします。
「それだと付箋の意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、ページを開いた状態で付箋を取り出して目的の箇所に貼る、という自分の動作を映像で記憶しているので、目的の文章を思い出すことができます。
一方で「継次系」の人は、見出しをつけるように付箋を貼ります。
色に統一性をもたせたり、章の冒頭に貼ったりして、見直すときは付箋を頼りにページをめくります。
●メモのとり方
「同時系」の人は、罫線は無視して自由にメモします。資料の空いているところにメモをしたり、関係図を描いたりすることも多いです。「他人が見るとわかりにくいけれど、自分にはわかりやすい」という感じですね。
「継次系」の人は、罫線どおりにメモします。箇条書きにしたり、ノートを分割して使ったりすることもあり、他人が見てもわかりやすいのが特徴です。
●ノートのとり方
「同時系」の人のノートは、結論や重要な点が枠で囲んであったり、大きく目立つように記載してあったりします。
ぱっと見て本人がなにを得たのかがわかりやすいですが、情報は要約されているため、書かれていないこともあれば、関係ないことが書かれていることもあります。これを継次系の人が見ると、「情報が抜け落ちていて、なぜそこに行きついたのかという根拠が弱い。結局、後で調べなければならないので要領が悪い」と感じます。
「継次系」の人のノートは、「順番どおり」「事実のとおり」に記載されています。情報がくまなく網羅されているのですが、どこが重要か、なにが結論か、というハイライトが付けてあるわけではありません。
そのため同時系の人が見ると、「要点が絞れておらず、ただ書いてあるだけで要領が悪い」と感じます。
このように要領がいいやり方は、自分の情報処理系統によって決まるのです。
なお、要領をよくし、仕事が速い人になるノート・メモ術は第8章で紹介しています。あわせて参考にしてください。
■あなたにとって効率的な「食器洗い」はどっち?
「洗い物をこまめに洗えば、まとめてやる必要がなくなるからいいという情報がありますよね。でも、まとめて洗ったほうが効率的という情報もあって、どちらが正解なのか判断できません」(30代女性)
こんな相談をいただくことがあります。ネットでやり方を調べて複数ヒットすると、どれを選んでいいのかわからなくなることがありますね。
そんなときは、脳の処理系統に従って選択してみましょう。
この相談の「こまめに」や「まとめて」を、もう少し具体的にしてみます。
「同時系の人」は、ビジュアル化することが得意で、関連づけもビジュアルで行うため、
・流し台を占領してしまう大きな物(鍋のふたや大皿など)をまとめて洗い、拭いて棚にしまってから、小皿などの小さな洗い物に取りかかる
・流し台や水切りかごに十分なスペースをつくって作業しやすい環境にすることを優先する
このように、大きさや空間をうまく利用する方法が適しています。
「継次系の人」は、順序だてが得意なので、
・まず洗う工程をすべて完結させる。皿、コップ、箸など種類順に洗っていく
・「拭く工程、棚にしまう工程」という工程順に片づけていく
・棚にしまうときも一度ですませ、いったり来たりする必要をなくす
このように、工程に合わせて作業して二度手間を省く方法が適しています。
☆ ☆ ☆
いかがだったでしょうか?
「要領がいい人」は特別な才能を持っているわけではなく、脳の仕組みを理解し、ちょっとした工夫を積み重ねているだけ。
先延ばしをやめたい、集中力を高めたい、仕事をもっとスムーズに進めたい――そんなあなたに役立つヒントが詰まった一冊をぜひ書店やオンラインでチェックしてみてくださいね。
『仕事が速い人があたりまえにやっていること
努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』
菅原洋平 著/アスコム刊
【Amazonで購入する】
【楽天ブックスで購入する】
著者/菅原 洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(自由国民社)、『すぐやる!』(文響社)などベストセラー多数。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。







DIME MAGAZINE












