「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の違いは、才能やセンスではありません。実は、脳の使い方とちょっとした習慣に秘密があるのだとか!?
「要領がいい人」は、マルチタスクをせず、優先順位をつけて一つずつ集中する――そんな脳の本質を理解し、無駄な情報に振り回されない仕組みを持っています。
本記事では、作業療法士・菅原洋平さんの著書『仕事が速い人があたりまえにやっていること 努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』から一部を再編集して紹介。努力に頼らず〝すぐやる人〟になるための40のコツについて、特に重要なポイントを解説します。
「首振り動作」で作業をスムーズに切り替える
脳がしっかり目覚めて働いているとき、私たちは、頻繁にある動作をしています。それは、「首振り動作」です。
家事の場面なら、皿を拭いているとき、手を動かしながらコンロを見たりトースターを見たり、キョロキョロしています。
これは漠然と周りを見渡しているのではなく、次の動作を無意識のうちに確認しているのです。
この動作は、スポーツでもよく登場します。たとえば、常に状況判断が必要なサッカーでは、プレー中に首振り動作が欠かせません。
次に試合を観るときはぜひ、選手の首(顔)の動きに注目してみてください。
一流のプレーヤーほど、プレー中にボールを見ずに顔を上げて、ほかのプレーヤーを確認しているはずです。
この首振り動作は、ノルウェーの心理学者ゲイル・ヨルデの研究によって指摘され、サッカーにおける標準的な技術になりました。
実は、睡眠不足になると、この首振り動作が減ることが明らかになっています。
アスリートのパフォーマンスを測る研究では、睡眠不足の選手ほど首振りが減り、目の前のボール操作に集中しすぎるということが明らかになりました。
睡眠不足により脳の働きが低下して、周りを見る動作が出なくなる、ということです。
まずは、睡眠習慣を見直してみましょう。そのうえでおすすめしたいのが、「首振り動作」を意識的に取り入れること。
無意識のうちに行っているこの動作を取り入れることで、スムーズに作業を切り替えることができるようになります。
つまりこの動作は、訓練によって獲得できることなのです。
たとえば料理のとき。肉に下味をつけるのに、袋に入れてもみ込む作業を始めたら、顔を上げてまな板を見る。まな板が空いていることが確認できたら、もみ込む作業を終えて袋を冷蔵庫に入れた後、まな板の上で野菜を切る。切りつつ手を止めて顔を上げ、コンロを見て進行中の料理の焼き具合を確認する。
このように、「手作業→首振り→次の作業の決定」を繰り返せば、複数の作業があるときも、同じ失敗の繰り返しを減らすことができます。
首振り動作は、ビジネスシーンでも役立ちます。
たとえば、自社でイベントを主催するとき。ステージのレイアウトを確認しながら、会場に入ってくる人が迷っていないかを見る。客席で談笑しているスタッフの様子を見て、作業をもて余していないか、トラブルがないかを見ながら、マイクや映像係の動きを確認する。
このように首振り動作を技術として使い、状況把握能力を高めて失敗の繰り返しを防ぎましょう!
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いかがだったでしょうか?
「要領がいい人」は特別な才能を持っているわけではなく、脳の仕組みを理解し、ちょっとした工夫を積み重ねているだけ。
先延ばしをやめたい、集中力を高めたい、仕事をもっとスムーズに進めたい――そんなあなたに役立つヒントが詰まった一冊をぜひ書店やオンラインでチェックしてみてくださいね。
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著者/菅原 洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(自由国民社)、『すぐやる!』(文響社)などベストセラー多数。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。







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