「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の違いは、才能やセンスではありません。実は、脳の使い方とちょっとした習慣に秘密があるのだとか!?
「要領がいい人」は、マルチタスクをせず、優先順位をつけて一つずつ集中する――そんな脳の本質を理解し、無駄な情報に振り回されない仕組みを持っています。
本記事では、作業療法士・菅原洋平さんの著書『仕事が速い人があたりまえにやっていること 努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』から一部を再編集して紹介。努力に頼らず〝すぐやる人〟になるための40のコツについて、特に重要なポイントを解説します。
先延ばしをなくす超簡単な方法
「先日、会議の議事録作成を頼まれました。でも、私はその会議でちゃんと話を聞いてなくて、すぐに取りかからなかったんです。誰かに聞けばすぐにできたと思うのですが、恥をかきたくないっていうか、なんとかなると思って……。 結局、先延ばしにしてしまい、なんとなくまとめたら、やはりというべきか、上司に内容の薄さを指摘されました」(20代女性)
こうした先延ばしの解決には、この女性の「恥をかきたくないっていうか」という言葉が大きなヒントになります。
私たちの脳は、相手から「能力がない」と失望されることを避けるために先延ばしをすることがあります。
こんな経験がありませんか?
セミナーに参加して、疑問点があるのに手を挙げて質問することができない。
このとき、脳内では「なんて言えばいいんだろう?」と考えていると同時に、「うまくできないかも。恥をかくのではないか」という不安を抱いています。そして質問できなかったのに、「次の場面ではかっこよく手を挙げて質問している自分」という幻想だけがつくられていく……脳にはそんな特徴があります。前ページの20代女性も、「なんとかなる自分」という幻想を抱いていました。
そこで、この幻想を思い切って手放してみましょう。
今日質問できないならば、同じ方法では明日もできない。そもそも「質問すること」が目的ではないはず。「ならば方法を変えてみよう」と考えるのです。「この方法でも自分はできるはず」と思うことが幻想であり、その幻想を手放さないと、違う方法を選択できなくなってしまいます。
A:「自分ならこのくらいできるはず」
B:「自分はこの方法ではできない」
Bの考えを選んで、「自分なりの方法を見つけよう」と考えてみましょう。
前述のセミナーの場合、手を挙げて直接聞くことができないのなら、別の方法で疑問を解消すればいいのです。
●家族や友人に話してアウトプットしてみる
●講師が発信しているブログやSNS を見てみる
●同じような内容を別の人が話している動画を探す
このやり方を、「できない自分から逃げてしまった」と感じるかもしれませんね。
でも繰り返しになりますが、質問することが目的ではありません。ゴールに向かうために、速やかにルート変更をすることが大切です。
先ほどの女性のように、恥を気にして先延ばししてしまうなら、「請け負って完璧な資料を返す」という幻想を手放し、ほかの人との共同作業にしたり、少し手をつけた段階で「ここまでやってみたんですけど」と相手に見せてみたりするという別の行動を選択してみましょう。
これだけで先延ばしする傾向はかなり解消されて「仕事が速い人」になれるはずです!
☆ ☆ ☆
いかがだったでしょうか?
「要領がいい人」は特別な才能を持っているわけではなく、脳の仕組みを理解し、ちょっとした工夫を積み重ねているだけ。
先延ばしをやめたい、集中力を高めたい、仕事をもっとスムーズに進めたい――そんなあなたに役立つヒントが詰まった一冊をぜひ書店やオンラインでチェックしてみてくださいね。
『仕事が速い人があたりまえにやっていること
努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』
菅原洋平 著/アスコム刊
【Amazonで購入する】
【楽天ブックスで購入する】
著者/菅原 洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(自由国民社)、『すぐやる!』(文響社)などベストセラー多数。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。







DIME MAGAZINE












