「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の違いは、才能やセンスではありません。実は、脳の使い方とちょっとした習慣に秘密があるのだとか!?
「要領がいい人」は、マルチタスクをせず、優先順位をつけて一つずつ集中する――そんな脳の本質を理解し、無駄な情報に振り回されない仕組みを持っています。
本記事では、作業療法士・菅原洋平さんの著書『仕事が速い人があたりまえにやっていること 努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』から一部を再編集して紹介。努力に頼らず〝すぐやる人〟になるための40のコツについて、特に重要なポイントを解説します。
記憶をスムーズに引き出す能力は「ワーキングメモリ」がカギ!
朝家を出て、電車に乗った後で「あっ、会議の資料を家に忘れた……」。
こんなあるあるも「必要なタイミング」で「必要なこと」を思い出す力があれば激減するでしょう。
でも、誰もが「ほしい!」と思ってしまうようなこの能力、実は、人間の脳にもともと備わっているのです。もちろん、あなたの脳にも。
それが、「ワーキングメモリ」です。
ワーキングメモリとは、脳の記憶機能の1つです。
作業記憶とも呼ばれ、
(1)なにかの作業をスムーズに行うために、必要な情報を一時的に脳にストックしておく
(2)必要になったタイミングでその情報を呼び出す
という2つの能力が備わっています。
さらにこのワーキングメモリの優れているところは、(1)で情報を脳にストックしておくときに、いくつかの関連する情報を1つの「かたまり」として覚えられる点です。
この「ひとかたまりになった情報」をチャンクと呼びます。
たとえば、プレゼンテーションで「売上データ」「競合の動向」「市場の変遷」「今後の予測」という4つについて話すときも、「別々のことを4つ覚える」のではなく、「プレゼンという1つのチャンクに統合する」ことで、記憶に定着しやすくなります。
もっと身近な例でいうと、電話番号もそうです。
「090〇〇○○××××」という11桁を丸暗記するよりも、「090‐〇〇○○‐××××」とハイフンを入れて3桁、4桁、4桁にチャンク化(チャンクをつくること)したほうが覚えやすくなりますよね。
このチャンク化は脳の自動的な機能なのですが、意図的に促す方法もあります
ただ残念なことに、「ワーキングメモリ」が一度に記憶しておける記憶容量(=チャンクの数)は、4つしかありません。
しかも、この数を増やすことは脳の構造上、不可能。
つまり、やるべきことが5つ以上あると、それだけで容量がいっぱいになって頭から離れていくのです。
Bさんのように、「必要なタイミングで必要なことを思い出せない」という要領の悪さは、ワーキングメモリの容量がいっぱいになって、処理能力が追いつかないから。
逆にいえば、ワーキングメモリの容量に余裕ができれば、自然と記憶がスムーズに引っ張りだせるようになるんです。
☆ ☆ ☆
いかがだったでしょうか?
「要領がいい人」は特別な才能を持っているわけではなく、脳の仕組みを理解し、ちょっとした工夫を積み重ねているだけ。
先延ばしをやめたい、集中力を高めたい、仕事をもっとスムーズに進めたい――そんなあなたに役立つヒントが詰まった一冊をぜひ書店やオンラインでチェックしてみてくださいね。
『仕事が速い人があたりまえにやっていること
努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』
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著者/菅原 洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(自由国民社)、『すぐやる!』(文響社)などベストセラー多数。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。







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