「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の違いは、才能やセンスではありません。実は、脳の使い方とちょっとした習慣に秘密があるのだとか!?
「要領がいい人」は、マルチタスクをせず、優先順位をつけて一つずつ集中する――そんな脳の本質を理解し、無駄な情報に振り回されない仕組みを持っています。
本記事では、作業療法士・菅原洋平さんの著書『仕事が速い人があたりまえにやっていること 努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』から一部を再編集して紹介。努力に頼らず〝すぐやる人〟になるための40のコツについて、特に重要なポイントを解説します。
他人のことが気になってしまう人は、「脳の標準ルート」を修正しよう!
「忙しいのに、自分の仕事以外のことにも首をつっこんでしまうのが悩みです。自分のやるべきことがあるのはわかっているんですが、周りの人のトラブルを見逃すことができず、手伝っているうちに自分の仕事が終わらないことがよくあります」(20代女性)
こうした悩みは、非常によく耳にします。
頼まれるとイヤと言えないばかりか、時には自分から買って出てまで他人のために働いてしまう。自分のことは二の次、三の次。あげくには、手伝った相手が帰った後も、あなたは自分の仕事で夜遅くまで会社に居残り……。
こんなエピソードを、アンケートでもたくさん読みました。
この場合、「他人のこと」が「余計な情報」になっています。

そして、これもまた、デジタルデトックスで回避できる可能性があります。
まず、他人のことに首をつっこんでしまうとき、脳内ではどんなことが起きているのでしょうか。たとえば、同僚がトラブルに陥っている場面では、次の2つの仕組みがせめぎ合っています。
【利益への期待】
「自分にやらせてほしい。解決策を教えたい」という衝動。これは、「自分の優位性を示すことや、相手に自分の価値を認めさせることで自己肯定感を高めたい」という思いからくるもので、脳の中心部に位置する「線条体」が働く仕組みです。
【損失の回避】
「人の心配より自分のことをやらないと」という現実的な思考。大脳皮質の一領域である「島皮質」で、体の感覚によって行動を制御する仕組みです。
このように、脳内で「期待と損失の天秤」が作動している状態を、行動経済学では「プロスペクト理論」と呼んでいます。
先のケースでは、「損失の回避」よりも「利益への期待」が勝ってしまうから、自分の作業を後回しにしてしまっているといえます。
ではなぜ、「利益への期待」が勝ってしまうのでしょうか。
それは、普段接している情報と関係があります。
現代では、自己肯定感を得ることが最大級の「利益」となっています。SNSや動画サイトを見ると、「あなたでもできる!」「あなたは特別な人!」という自己肯定感を高めるメッセージや情報が至るところにありますよね。
そのため四六時中スマホやタブレットを見ていると、気づかないうちに「自己肯定感を高めてくれる情報」や「自分に都合がいい情報」を探してしまいがちなのです。
脳内の神経活動は、頻繁に使われるルートが標準のルートになっていきます。これは、脳が省エネを図るために行っていることですが、この仕組みにより、意図せずに、利益(=自己肯定感を得ること)への期待が標準ルートになってしまうのです。
どこに行ってもスマホが手放せない、入眠直前までスマホを見ていることもしばしば……という人はとくに注意しましょう。
知らないうちに、脳の標準ルートが書き換えられているかもしれません!
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いかがだったでしょうか?
「要領がいい人」は特別な才能を持っているわけではなく、脳の仕組みを理解し、ちょっとした工夫を積み重ねているだけ。
先延ばしをやめたい、集中力を高めたい、仕事をもっとスムーズに進めたい――そんなあなたに役立つヒントが詰まった一冊をぜひ書店やオンラインでチェックしてみてくださいね。
『仕事が速い人があたりまえにやっていること
努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』
菅原洋平 著/アスコム刊
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著者/菅原 洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事。2012年にユークロニア株式会社を設立。東京都千代田区のベスリクリニックで外来を担当しながら、ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(自由国民社)、『すぐやる!』(文響社)などベストセラー多数。テレビや雑誌など、メディア出演も多数。







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