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Uberと楽天が戦略的パートナーシップを宣言、ID連携で高まるユーザーメリットとは?

2025.12.16

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

Uber Japan、Uber Eats Japanと楽天グループ、楽天ペイメントは、楽天ID連携を皮切りに戦略的パートナーシップを本格的に推進していくことを発表した。

楽天の巨大なID・ポイント経済圏と、Uberのグローバル・国内基盤が連携し、日常モビリティとデリバリーの利用体験を、ポイント還元とサブスク特典でユーザーへの利便性を図る。

楽天エコシステムとUberがタッグを組み様々なサービスを展開

楽天は国内のIDが1億を超え、ポイントの累計発行額が5兆円相当に達し、日本国内で70以上のサービスを提供、銀行・カード・ペイメント・トラベル・ショッピング・ゴルフ等にまたがる幅広いポイント経済圏を形成している。

「会員数と圧倒的なデータが楽天の資産であり、現在それを使った様々なAIサービスの展開を開始しております。この楽天のエコシステム、そして世界最大のモビリティプラットフォームUber/Uber Eatsとの連携を力強く進め新しい価値を創造していく提携を発表いたします。

第一歩としてUberと楽天IDの連携サービスを開始いたします。Uber/Uber Eatsアプリで楽天IDと連携しますと自動的に楽天ポイントが貯まります。さらに楽天ペイ決済を設定していただきますと、最大2%まで楽天ポイントが付与されます。

今後もさらにAI連携を進めて、行きたい観光地の交通情報や最適な観光スポットなどのリコメンド、楽天ぐるなびを利用してお気に入りのレストランを紹介したり、体調に合ったベストな食事をUber Eatsを通じて配達してもらうなど、Uberと楽天のエコシステムを掛け合わせながら、様々な可能性を広げていきたいと思っています」(楽天グループ株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏)

Uber/Uber Eats は世界70カ国、15,000以上の都市で、月間乗車・配達数が10億回以上利用されている巨大プラットフォーム。日本ではUber Eatsのデリバリーからスタートし、Uberタクシーは今年12月には全国47都道府県で利用可能になり、提携しているタクシー事業者も約1000社に増加。3年連続で前年比約2倍という成長を続けており、モビリティの領域でも広く浸透している。

「日本全国に1億を超える楽天IDを持つ楽天のエコシステムは、人々の日常生活に深く根付いています。今回のパートナーシップは、楽天とUberのお客様をより密接に結びつけます。楽天IDとUberのアカウントに連携することで、UberやUber Eatsで乗車や注文されるたびに自動的に楽天ポイントが貯まります。ポイント原資はUberが負担します。

この取り組みは、生活費の高騰が日本でも世界でも大きな課題となっている今、人々の負担を軽減するとともに、これからの時代に広がっていく新しい協業モデルを築いていくことができます。私たちの約束はシンプルです。日本のみなさまの日常をより便利に、より価値あるものに、そしてよりシームレスにします」(Uber Technologies 最高経営責任者 ダラ・コスロシャヒ氏)

サービス導入により、Uber/Uber Eatsのいずれかのアプリで楽天IDを連携すると、連携後から両アプリの利用において、200円(税抜)の支払いに対して1ポイントの「楽天ポイント」を貯めることができるようになる。

Uber Eatsでは2022年4月より、Uberでは2023年4月より、キャッシュレス決済サービス「楽天ペイ」が利用可能となっており、楽天ペイで支払いをすると、支払い金額に対して最大1.5%の楽天ポイントが還元される。

楽天ポイントオンラインと併せて利用することで、支払い金額に対して最大2%の楽天ポイントが還元され、ダブルで楽天ポイントを貯めることが可能に。

また、月額498円の定額サービス「Uber One」の会員に登録すると、配車サービス利用時に乗車料金の10%相当の「Uber Oneクレジット」が還元され、トリプルでお得になる。

「楽天ポイントサービスは、楽天グループのフィンテックの入り口となるサービスです。すべてのアプリが一つに統合が完了しており、アプリの利用はサービス集約で2.4倍に伸びています。

楽天ペイアプリからUber/Uber Eatsへのアクセス、楽天IDへの連携機能を搭載し、連携すると、Uber/Uber Eatsのサービスを使ってもポイントが貯まり、貯まったポイントは楽天グループのサービスで使うことができます。支払いも楽天ペイを選んでいただければ、最大2%の楽天ポイントが貯まります。サービスのローンチを記念して、普及を加速するためのスタートキャンペーンも用意して、Ubeと楽天の提携デビューをサポートしていきたいと思っております。

今回のID連携は非常に大きな第一歩です。この連携を通じてUber/Uber Eatsは楽天の1億人以上を超える楽天IDにリーチができるということですし、楽天としても、ラストワンマイルのパイオニア、Uber/Uber Eatsと日本全国の楽天会員に対して、より便利でお得なサービスを提供できます。

今回、UberのコスロシャヒCEO、楽天グループCEOの三木谷というグローバルにビジネスを展開する2人が揃って発表したということは非常な大きな意味があります。お互いグローバルに展開しているパートナー同士として、様々な面でこれからもユーザーを驚かせるような革新的なサービスを一緒に検討し、展開していきたいと考えています」(楽天ペイメント株式会社 代表取締役社長 小林重信氏)

連携スタートキャンペーンとして、2025年12月12日から12月22日まで、「Uber 楽天ID連携で最大1,000ポイントプレゼント」を実施。楽天IDを連携して、キャンペーン期間中にUber Eatsで1,500円(税抜)以上支払いをした先着50万名に、「楽天ポイント」300ポイントを進呈する。

さらに、「Uber」の乗車時に1,500円(税抜)以上支払いをした人に、1回目の利用で350ポイント、2回目の利用では追加で350ポイントを進呈し、「Uber Eats」と合わせて最大1,000ポイントを進呈する。

現在実施中の「【楽天モバイルご契約者様限定】対象店舗でのお会計で楽天ポイント20倍」キャンペーンでは、2025年12月12日よりUber/Uber Eatsが新たに加わり、楽天IDを連携して、UberまたはUber Eatsで支払いをした楽天モバイル契約者に、楽天ポイントを通常の20倍進呈。さらに、楽天IDを連携した「Uber One」の月額会員には、年間プラン(3,998円)を70%オフの特別価格で提供する。

【AJの読み】巨大プラットフォーム同士の連携の今後の動向は?

楽天IDを持っていて、Uberでのタクシー利用や、Uber Eatsでのデリバリーを頻繁に使う人なら、連携サービスによってポイントが貯まりやすくなるのでかなりお得感がある。ただし、Uber/Uber Eatsでは楽天ポイントが貯まるだけで楽天ポイントを利用できないので、楽天ポイントを使用したい場合は、楽天ペイ(オンライン決済)を利用する。楽天ペイで支払うとポイント還元率もアップするので、支払いは楽天ペイがおすすめ。

楽天ポイントを連携するプロセスは簡単で、UberもしくはUber Eatsのアプリを開いて(どちらか一つのIDで連携できる)「楽天IDを連携する」というボタンを押せば後は指示通りに入力して設定は完了する。

2016年に日本にUber Eatsが上陸した際の発表会に出席したが(ノベルティでもらった「はらぺこなう」のTシャツは今でも息子の部屋着として活躍している)、とうとうUber Eatsが来たのかと思うのと同時に、筆者の住んでいる地域はまだ対象外でサービスを享受できるのはまだ先だろうと思っていたが、今では全国で使われるデリバリーサービスに成長した。

モビリティのUberタクシーも街中で頻繁に見かけるようになり、Uberのオリジンであるライドシェアの領域も日本で展開するようになった。

巨大プラットフォーム同士の連携は、Uber/Uber Eatsのサービスを国内でさらに加速させ、楽天もこれを機に海外展開を視野に入れており、果たしてWin-Winの関係になるのか今後の動向に注視したい。

取材・文/阿部純子

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