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スタッドレスタイヤはいつまで履くもの?確認しておきたい「交換のベストタイミング」

2025.12.20

す。例えば東京は3月中旬以降、札幌は4月下旬以降が目安。寿命は使用開始から3〜4年ですが、「プラットホーム(溝50%の目安)」など摩耗や劣化のサインが出たら速やかに交換しましょう。

「もう冬は終わったかな?」「いつまでスタッドレスを履いておくべき?」

春の訪れを感じ始めると、スタッドレスタイヤの履き替えは、「安全」と「費用」を天秤にかけた悩み時です。

雪や凍結の心配が薄れる一方で、履き続けることによる安全性能の低下や不要な摩耗は避けたいもの。

特に、お子さんや大切な人を乗せる機会の多いユーザーなら、なおさら賢く、最適なタイミングを見極めたいはずです。

そこで、交換時期はいつか? 交換前にチェックすべきタイヤの状態は何か?……春仕様への「衣替え」をスムーズに行うためのポイントを解説します。

スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの履き替え時期

積雪路や凍結路での性能を優先するスタッドレスタイヤは、路面温度が高くなる春から夏にかけて、ノーマルタイヤ(夏用タイヤ)に比べると制動距離が伸びる傾向があります。

雨天時や高速走行では、本来の性能を発揮しづらく、ハイドロプレーニング現象の発生リスクも高まります。

安全を確保し、タイヤの寿命を無駄にしないためにも、住んでいる地域や移動先の「雪や結氷の終日の平年値」を過ぎたタイミングを1つの目安としてください。

また、交換時期は店舗が混み合うため、早めの予約がおすすめです。

もちろん、平年値は参考です。突発的な荒天もあるため、最新の気象情報を確認し、安全を最優先してご判断ください。

そして、交換後も雪や路面凍結が残る場合がありますので、走行には十分に注意してください。

■地域に応じたタイヤ交換時期

交換時期は地域によって大きく異なりますが、「平年の降雪や結氷の終日」を目安に判断するのが基本です。

気象庁の過去のデータに基づき、この終日を過ぎてからノーマルタイヤへ戻すことが推奨されています。

例えば、東京都の場合、雪の終日は3月9日、結氷の終日は3月5日が平年値とされていますので、天候状況を見ながら、3月10日以降をめどにスタッドレスタイヤから夏用タイヤに履き替えるのが目安となります。

【参考】平年値(霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日)

また、札幌の場合は雪の終日が4月21日、結氷の終日は4月24日が平年値となっていますので、4月25日を過ぎた頃から、天候を見ながら履き替えるのが目安となります。

同じ北海道でも、稚内では雪の終日が5月10日、結氷の終日は4月25日が平年値となっていますので、ゴールデンウィークを過ぎるまではスタッドレスタイヤを装着した方が、リスクが低くなりそうです。

【参考】初雪などの平年値|札幌管区気象台

ただし、実際の交換時期は「車の使い方」によって調整が必要です。

街乗り中心・遠出なしのユーザー

数年に一度の大雪に備えていた方も、主要道路の雪が溶け始める3月上旬〜中旬を目安に交換すると、スタッドレスタイヤの摩耗を防げる可能性が高いです。

ただし、夜間や早朝、日陰では路面が凍結している場合がありますので、走行には十分注意してください。

また、タイヤチェーンの携行もおすすめします。

長距離通勤・ビジネス利用

仕事で急な移動があったり、朝晩の路面凍結の心配が残る方は、3月下旬〜4月中旬に交換時期をずらす方が安心でしょう。

もちろん、ノーマルタイヤに交換しても、いざという時に備えてチェーンの携行などをした方がリスクヘッジできるでしょう。

ウィンターレジャー・雪国への帰省

ゴールデンウィーク頃までスキー場が営業している場合や、雪国への帰省がある場合は、4月下旬〜5月上旬まで装着している方も多いです。

■交換費用、作業時間の目安は?

スタッドレスタイヤとホイールをセットで保管していて、付け替えのみの脱着作業の場合、1本あたり税込1100円〜2200円程度、トータル4400円〜8800円程度という相場例があります。

このあたりが、交換費用の目安の1つになるかもしれません。

ただし、店舗によって費用はまちまちなので、交換前に相談してください。

さらに、ハイシーズンの土日祝での作業は、通常時期の平日料金に対して5割増し以上で請求される場合もあります。また、ホイール径が20インチ以上の場合は割増しになる店舗もあります。

作業時間は15分〜が目安となります。

料金や作業時間は車種やタイヤ種類、店舗により異なりますので、ご注意ください。

スタッドレスタイヤの寿命はいつまで? 摩耗・劣化のサインをチェック

スタッドレスタイヤの寿命は一般的に使用開始から3〜4年と言われていますが、寿命は走行距離や保管状況に大きく左右されます。

ゴムが柔らかくて熱に弱いスタッドレスタイヤは、夏場に履き続けるとゴムの摩耗が通常より早く進み、寿命を縮めてしまうため注意が必要です。

安全運転の責任として、使用年数や走行距離を1つの目安として、「溝の深さ」と「ゴムの硬さ」の2つのポイントを重点的にチェックすることが不可欠です。

■スタッドレスタイヤの交換時期

スタッドレスタイヤの交換時期は、使用年数や製造後年数が目安と前述しましたが、以下のような症状が出たら、速やかなタイヤ交換が必要です。

1.プラットホームの出現
2.コードに達するひび割れやキズ
3.偏摩耗
4.ゴムの硬化
5.ピンチカット

■摩耗や劣化の判断ポイント

スタッドレスタイヤの摩耗や劣化を判断する基準を5点ご紹介します。

1.プラットホームの出現

まずは、溝の深さを示す「プラットホーム」を目印に判断します。

スタッドレスタイヤは、溝の深さが残り50%以下になると性能が低下します。その目安として、溝の深さが50%に達すると、突起(プラットホーム)が現れます。

プラットホームが出たら、速やかにタイヤ交換しましょう。

2.コードに達するひび割れやキズ

タイヤ側面にひび割れがある場合、バースト(破裂)のリスクが高まります。深さによっては交換が必要です。

3.偏摩耗

スタッドレスタイヤは性能を十分に発揮するため、定期的な空気圧点検やタイヤローテーションを行うことが重要です。

しかし、路面との接地面が異常に摩耗する場合があります。これは偏摩耗で、接地面積が減って本来の性能が出ません。急ぎ交換をしましょう。

4.ゴムの硬化

スタッドレスタイヤの特徴である「柔軟性」が失われると、氷に密着する性能が低下します。

見た目では判断が難しいため、シーズン前の点検で、カーディーラーや自動車修理工場、カー用品店などでチェックしてもらうのが確実です。

5.ピンチカット

縁石に乗り上げるなどタイヤに大きな衝撃が加わるとタイヤのコードが切れ、タイヤの側面の一部が膨らむことがあります。

これをピンチカットと言います。タイヤがバーストする恐れがありますので、速やかに交換して下さい。

上記5点以外にも、スタッドレスタイヤが摩耗・劣化している場合があります。

運転中にガタガタしたり、違和感を覚えたら早めにタイヤのプロに相談してください。

■タイヤの保管方法と管理のコツ

次のシーズンまでスタッドレスタイヤの性能を維持するためには、適切な保管が欠かせません。

清掃と乾燥

泥や汚れを落とし、しっかり乾燥させてから保管します。

空気圧調整

ホイール付きのスタッドレスタイヤの保管では、適正な空気圧に調整しましょう。

また、通常の1/2程度まで空気圧を下げての保管が推奨される場合があります。詳しくはタイヤメーカーやディーラー、タイヤ専門店、カー用品店などでご確認ください。

保管場所

直射日光、雨、水、油類、ストーブなどの熱源や電気火花の出る装置の近くを避け、通気性の良い涼しい場所で保管します。紫外線やオゾンはゴムの劣化を早める原因です。

積み方

ホイール付きの場合は、ホイールの重みによる変形を防ぐため平積みで重ねて保管します。タイヤ単体の場合は、内側に水や異物が入らないよう注意が必要です。

定期的なローテーション

偏摩耗を防ぎ、タイヤを長持ちさせるために、毎シーズン履き替え時にタイヤローテーションを行いましょう。

保管サービスもおすすめ

タイヤの持ち運びや保管場所の確保が難しい場合は、カー用品店などが提供する「タイヤ保管サービス」の利用も有効です。

これは、自宅での保管スペースの問題や、重労働となるタイヤの持ち運び、盗難・いたずらの心配などを解消し、タイヤを適切な環境(直射日光や熱源、油類を避ける)で保管することで劣化を防ぐ効果もあります。

スタッドレスタイヤの交換時期や寿命などでよくある質問【FAQ】

■Q.スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの交換時期の目安はいつ?

A.住んでいる地域や移動先の「平年の降雪・結氷の終日」を過ぎたタイミングが目安とされています。例えば、東京都では3月10日以降、札幌では4月25日を過ぎた頃が目安となります。

ただし、平年値は参考です。突発的な荒天もあるため、最新の気象情報を確認し、安全を最優先してご判断ください。

■Q.春になったらなぜスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに履き替えるの?

A.路面温度が高くなる春から夏にかけて、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べて制動距離が伸びる傾向があり、雨天時や高速走行で本来の性能を発揮しづらく、ハイドロプレーニング現象のリスクも高まるためです。

■Q.スタッドレスタイヤの寿命はどのくらいですか?

A.一般的に使用開始から3〜4年と言われていますが、寿命は走行距離や保管状況に大きく左右されます。

■Q.スタッドレスタイヤの摩耗や劣化のサインには、どのようなものがありますか?

A.主なサインには、以下の5点があります。

1.プラットホーム(溝50%の目安となる突起)の出現
2.コードに達するひび割れやキズ
3.偏摩耗
4.ゴムの硬化
5.ピンチカット(タイヤ側面の膨らみ)

■Q.交換作業にかかる費用と時間はどのくらいが目安ですか?

A.スタッドレスタイヤとホイールをセットで交換する場合、脱着作業の費用は1本あたり税込1100円〜2200円程度、トータルで4400円〜8800円程度という相場例があります。作業時間は15分〜が目安ですが、店舗や車種、時期により異なります。

■Q.次のシーズンまでスタッドレスタイヤを長持ちさせるための保管のコツは何ですか?

A.泥や汚れを落とし乾燥させた後、直射日光、雨、水、油類、熱源を避け、通気性の良い涼しい場所で保管してください。ホイール付きの場合は平積みで重ねて保管し、適切な空気圧に調整します。

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※当記事に掲載している価格などのデータは2025年12月時点でのものです。
※タイヤ交換の時期や作業はあくまで自己責任にてお願いします。

文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時よりスマホ実務に携わる

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