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広州国際モーターショーで注目を集めた中国市場向け最新NEV

2025.12.02

高市首相が台湾について言及したことで、中国政府は激しく反発し、日本への旅行を自粛するよう自国民に通知した。

その影響で、日本メーカーへのクレーム、日本製品の不買運動につながる可能性が出てきている。広州モーターショーでは、そのような影響が心配されていた。

しかしながら、広州モーターショーでは、そのような心配が吹き飛ぶぐらい、日本メーカーに人が多く集まり、インフルエンサーによる配信も盛んにおこなわれていた。

展示車両に占めるNEVの割合が初めて過半数を超えた広州モーターショー。日本勢で注目の車を紹介する。

※NEVとは、中国で新エネルギー車といわれるプラグインハイブリッド車(PHEV、PHV)、バッテリー電気自動車(EV、BEV)、燃料電池車(FCEV、FCV)を指す。

NEVシェアはうなぎ登り。中国の最新クルマ市場

3年前にはじめて広州モーターショーに来たときは、中国のEVのラインアップの多さや、スマートコックピットのインテリジェント機能に驚いたが、今年のモーターショーでは、日中間でそこまで差があると感じなかった。

日中合弁メーカーも多彩なEVのラインアップ、最新のスマートコックピットが搭載された車が展示されており、特に、スマートコックピットでは、ファーウェイのシステムが導入されている車が多く、スマホと車を連携させるコネクティドソリューションが多くみられた。

ファーウェイの車載システムは、日中合弁企業だけでなく、一汽アウディや一汽傘下の高級自動車「红旗」、ファーウェイの自動車ブランドにも次々と導入され、ファーウェイの車載システムがNEVを中心に普及し始めている。

また、NEVだけでなく、ICEV(ガソリン車)にもスマートコックピットを導入する、スマート化が見られている。

NEVのシェアは50近くとなりさらに増えていくと考えられるものの、ICEVは依然として残ると考えられる。

そして、中国ではICEVにもEVのようなスマートコックピットのようなスマート化が求められるようになってきた。

では、広州国際モーターショーで展示された、日中合弁企業の最新の自動車を見ていく。

26年春発売予定の广汽トヨタ「铂智(bZ)7」

4月の上海モーターショーで公開された铂智(bZ)7は、来春発売予定のEVセダンで、その量産のための試作車が広州のモーターショーで展示された。価格は20万元(約440万円)級となる予定だと発表された。

駆動用モーターユニットは、ファーウェイの「DriveONE」、運転支援システムは自動運転技術の開発を手掛ける中国企業モメンタの技術を搭載している。

センターインフォメーションディスプレイは、中国で主流となっている大画面となっており、車載インフォテインメントは、ファーウェイのOS「Harmony」を採用し、ファーウェイのスマホとの連携が可能になった。
また、シャオミ(Xiaomi)の製品とも連携できるようになっていて、音響はヤマハ製を使用している。

シートはナッパレザーで3色から選ぶことができ、アクセントに木目のパネルの茶・黒・白の3色から選ぶことができ、高級感のある内装となっている。

ホンダのバイクコーナーには人だかりが!广汽ホンダ「烨(ye)P7」

ホンダは、广汽ホンダはで今年4月に発売された「烨P7」「烨S7」が展示された。

P7は、19万9900元(約440万円)~販売されている。

12.8インチと10.25インチの大型センターディスプレイが搭載されている。

10.25インチのサブディスプレイは、ドアに搭載されていて、見づらいサイドをカメラにより目視することができる。

中国では、規制により大型二輪車を街中であまり見かけないが、都市から離れた場所では大型二輪車で連なって、ツーリングを楽しむ姿も見かけ、趣味で大型二輪車を運転する人が増えている。そんななか、モーターショーでもホンダのバイクコーナーには人がたくさん集まり、興味を持つ人が多くみられた。

ファーウェイの最新OSを搭載した东风日産「N7」「ティアナ」

日産では、EVのN7が展示されるとともに、ICEV(ガソリン車)にファーウェイのスマートコックピットが搭載された新型ティアナが展示された。

新型ティアナは13万9,900元(約308万円)~、21日に発売されたばかりである。

ファーウェイの「ハーモニースペース5」を搭載し、スマホ連携、AIによる音声アシスタント機能を搭載している。

ブースでは、ファーウェイの車内音響を紹介し、立体的に音楽が車内に響く体験をすることができた。

しばらく、日中関係の悪化による日本メーカーの不買が懸念されるが、EV化、スマート化がすすむ日本メーカーの最新自動車は中国で注目されるだろう。

※1元=22円換算

文/大堀貴子

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1984年生まれ41歳、3児の母です。南山大学法学部卒業後、大手証券会社の営業を経験し、働きながらCFPを取得。その後退職し、夫のタイ駐在へ帯同し、タイ語検定3級を取得。帰国後、証券会社での経験を活かして、金融ライターになりました。そのなかで、さらに税の知識も深めるため、税理士試験を受け、5科目のうち、簿記論、財務諸表論、所得税に合格。その後、再び夫の中国駐在へ帯同することになり、オンラインの会計大学院で税理士資格を取得することを目指し、現在税理士試験2科目免除申請中。中国語のHSK5級を取得し、今はHSK6級の勉強中です。趣味は、旅行と中国時代劇ドラマを見ること。

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