ファーストイノベーションは、運営メディア「SES Plus」にて実施したアンケート調査、「リモートワーク・出社の実態調査2025」の結果を公開した。本調査では、SNSユーザー137名を対象に勤務実態や理想の働き方、職種別の傾向などを分析。現代の働き方に対する多様な価値観と、理想と現実のギャップが明らかになった。
「柔軟に働きたい」が最多、若年層で理想と現実の差が顕著に
本調査は2025年10月15日~18日にかけてX(旧Twitter)上で実施したもの。「理想の勤務形態」としては、「状況に応じて柔軟に変えたい(約35%)」が最多となり、続いて「完全リモート(約25%)」「週2~3日リモート(約20%)」とリモート勤務を望む声が多数を占めた。一方、現実の勤務実態では「完全出社」や「出社中心」が6割超に達しており、特に若年層で理想と現実のギャップが顕著となっている。
■【職種別】勤務スタイルの傾向
本調査では、さまざまな職種の勤務実態・理想スタイルが集計された。
接客・サービス職:全体の中で最も多く、約70%以上が完全出社。現場対応必須のため、リモート化は困難。
エンジニア・IT職:完全リモートまたは週2~3リモートが主流。出社率は低めで、リモート適性が最も高い職種。
管理・事務職:週2~4リモートのハイブリッド型が多数派。柔軟勤務志向が強い。
営業職:完全出社が依然多数を占めるが、週1~2リモートを希望する声もあり。
クリエイティブ職(デザイン・動画制作等):過半数が完全リモートを実践または希望。作業の性質がリモートと親和性高。
企画・マーケティング職:意見が分かれるが、柔軟勤務志向が強く、週3前後のリモートを理想とする傾向。
このように、職種ごとにリモート適性と現実の勤務形態に明確な違いが見られた。
■【理想の働き方】ランキング
1位:状況に応じて柔軟に変えたい約35%(約48件)
2位:完全リモート約25%(約34件)
3位:週2~3日リモート約20%(約27件)
4位:完全出社約15%(約21件)
5位:週1日リモート約5%(約7件)
■【性別・年代別】意識の違い
20~30代女性:週2~3リモートや柔軟勤務を望む声が多く、育児や生活の調和を重視。
30~40代男性:出社または週1~2リモートが主流。社内連携や現場主義が色濃い。
50代以上:出社中心で働くケースが多く、「完全出社」や「柔軟対応」を希望する割合が高い。
IT・クリエイティブ系女性:7割以上が完全リモート志向。環境が整っており、集中して作業ができる点が評価されている。
■コメントに見る「ギャップ」の実態
回答者からは以下のようなリアルな声が寄せられた。
「業務はリモートで可能なのに、出社が義務付けられている」
「週1でも在宅勤務があると、生活がかなり楽になる」
「完全リモートだと孤独。バランスよく働けるハイブリッドが理想」
これらの声は、「働く場所」よりも“働き方の柔軟性”に対する期待が高いことを物語っている。
【アンケート調査概要】
調査対象:SNSユーザー(X経由で参加)
調査期間:2025年10月15日~10月18日
調査サービス:SES Plus
調査方法:SNSでのアンケート
有効回答数:137件
男女比:男性 約58%、女性 約40%、回答しない 約2%
回答者の年代:20代~60代以上
関連情報
https://www.f-innovations.co.jp/
構成/立原尚子







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