2004 ← 1982
一世を風靡した『禁煙パイポ』のCMで禁煙者が爆増した?
1982年 キッチン家電にカラフルカラー旋風到来!

シャープ『2ドア冷凍冷蔵庫SJ-24E3』
冷蔵庫や洗濯機など「白物家電」にいち早く緑色カラーを投入したのがシャープ。’70〜’80年代にかけ、他にも黄色や赤などカラフル家電が台所を彩った。
〈EDITOR’S MEMORIES〉
アースな色調の黄緑色冷蔵庫、当たり前のようにウチにもありました! ちなみに家電話も黄緑だったのは、母の好みだったのか?(DIME編集 原口)
1984年 タバコ辞めますか?コレで会社辞めますか?

マルマン『禁煙パイポ』
小指を立てたビジネスマンの「私はコレで会社を辞めました」のCMでヒット。薬的成分はなく、禁煙時の口寂しさをくわえて紛らわす方法論。


3人で「スパ〜」とパイポを吸うCMのこのシーンには哀愁もあった。
1988年 シャンプーとリンスコレ一本で済むという二度手間からの解放

資生堂『リンプー』
後続ヒット商品も発売されたが、正真正銘のリンス効果も加味されたシャンプーの元祖。88年DIMEトレンド大賞アイデア部門ファンシー賞。
1993年 持ってるだけで自慢ができたバブル家電!

ダイソン『サイクロン掃除機「DC01」』
吸い込んだゴミと空気を遠心力で分離させることで、紙パックに頼らない掃除機を実現。デザインも斬新で当時の庶民のマジ憧れ。
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1993年、バブルが弾けて家電サイズもサイズダウン?
昭和から着実に大型化していった家電製品も、バブルが弾け「金銭的余裕なし」の声に応えジャスト・サイズが人気に。

1993年8月19日号
2000年 書いた文字に香りがあったら素敵よね

ゼブラ『プチコロン』
インクに香りを付け、書いた文字がほのかに香る、乙女心メロメロ文房具。香りはブルーベリー、ペパーミント、グリーンアップルなど。チョベリグ!
〈EDITOR’S MEMORIES〉
平成女児の心をくすぐった文房具といえばコレ! 実はどのペンもあまり香りが変わらなかったのは懐かしい思い出(笑)。(DIMEデスク 井田)
2000年 人間はそこまでして痩せたいか

ナショナル『ジョーバ』
ロデオマシンのように激しく前後左右に揺れる筐体に跨がることで、フィットネス効果が期待できるという、今思えば「大がかりすぎないか?」という品。
2002年 ロボットはヒト型とは限らない

アイロボット『ルンバ』
説明不要のルンバである。さすがに登場した時は「本当にキレイになるの?」と懐疑的な大人多数。本当に申し訳ございませんでした。
2003年 なぜドラムが斜めなのか?理由はいっぱい

ナショナル『ななめドラム洗濯機 NA-V80(ヒーター式)』
衣服が取り出しやすく傷みにくい。節水もできる等、メリット満載のななめドラム式。わずか20年ちょい前の登場でした。
2004年 とにかく何かスゴイことは理解してます

シャープ『ヘルシオ AX-HC1』
100℃以上の過熱水蒸気を利用した〝水で焼く〟新発想のウォーターオーブンとして大ヒット。「健康調理家電」分野を牽引する存在に。
’70年代に夢見た21世紀は今、現実となったのか?
カーツ 前のページの話ですが。
原口 エ~ッ!?
カーツ だって古い話の方がウケるでしょ、レトロブームだし。
原口 あ~はいはい。
カーツ かき氷器の『きょろちゃん』だけど、このきょろちゃんのちょっと前くらいから、どんな角氷でも使えるかき氷の機械が出てきて、それが本当に庶民には画期的。
原口 それまでは専用の器で円筒形の氷作ってましたもんね。
カーツ そのきょろちゃんが、今、あのちゃんに転生したと思う。
原口 ……このページの品の話に移ります。『禁煙パイポ』はCMも話題になりましたよね。
カーツ 早取りですよ。2020年の改正健康増進法に先駆けること36年。当時珍しい禁煙商品。CMのセリフが『私はコレで会社を辞めました』。『コレ』って不倫のことでして、コンプラ厳しき今の時代のN野M郁より早い。
原口 話を変えて、こちらも先駆けなのが『リンプー』です。
カーツ 薬師丸ひろ子様の「ちゃん・リン・シャン」のこと?
原口 違うんですね~。それに先駆けること1年! リンスを兼ねたシャンプーを資生堂が開発発売してまして、それが『リンプー』。
カーツ 今に残る洗髪界の本当の革命児は『リンプー』だったのか!
原口 革命、革新といえば、ダイソンの「サイクロン掃除機」は、技術も革新的。そのデザインにも所有欲をくすぐられました。
カーツ 1号機見て驚いたけど、当時は業務用みたいにデカイね。
原口 それが今や軽いコードレス。初期の革新的技術に満足せず、常にアップデートしてるのがスゴイ。
カーツ 最終的にはスマホの中に入っちゃうんじゃないすか?
原口 それはない。いやいや、ありかねないのが末恐ろしい。同じく掃除機関連ではロボット掃除機の『ルンバ』も完全に革命。
カーツ ロボットって、SF的に人間に反乱しそうな恐怖があるけど、ルンバなら反乱してもたかがしれてそうなところが安心!
原口 他に思い出の商品は?
カーツ 『缶ペンケース』使ってるヤツの鉛筆って、なぜか必ずギリギリまでとがってましたよね。
■ 2ドア冷蔵庫時代の製氷って
今の冷蔵庫は、タンクに水を入れれば角氷のできる自動製氷機が常識だが、2ドア冷蔵庫の時代は未だそんな物はなく製氷皿を使ってた。とはいえ、その製氷皿から氷を外すのが一苦労で、一般家庭で氷は貴重品でした。
■ 花の中3トリオはCMでも無双
『ヘルシオ』などの元祖の普通の電子レンジ。そのCMで印象的だったのが松下『エレックさん』の森昌子。同じ中3トリオの山口百恵の有名CMはJRの『いい日旅立ち』。桜田淳子はやっばり田植機の『さなえ』だべさ。
少年少女たちが心躍らせた時代を映す筆箱の変遷
小学生が自分の個性を最大に誇示するアイテム、それが筆箱だ! なんか楽しい時代だったな。
1965年 「象が踏んでも壊れない」

サンスター文具 アーム筆入
このキャッチだけで当時の小学生の目はキラキラと輝いた。壊れない分、飽きても使いつづけねばならぬ宿命も。

CMで本当に象が踏んでたんすよ。この手法はイナバ物置のCMに続いたと見た。
1980年前後〜 筆箱というよりミサイル基地

サンスター文具 多機能筆入
鍵がかかる。多層式で、いろんな引き出しがある。鉛筆が飛び出す。変形する……我々は筆箱に何を求め、どこへ行くのか?

1990年前後〜 シンプルイズベストそういう時代がきた


サンスター文具 缶ペンケース
『多機能筆入』からの反動か。筆箱は、ただフタが閉まって鉛筆や消しゴムを保管できればイイということにやっと人類は気付いた。
取材・文/カーツさとう 撮影/湯浅立志(Y2) 編集/原口りう子
※紹介している商品や写真は当時のもので、一部を除き、現在は発売されていません。
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ソニーの初代ウォークマン、パナソニック「ブレンビー」、シャープ「書院」、NEC「PC-9800」シリーズ、ドコモ「ポケットボード」、au「INFOBAR」、シャープ「ザウルス」、アップル「iMac」、理想科学工業「プリントゴッコ」、マルマン「禁煙パイポ」、ナショナル「ジョーバ」、任天堂「バーチャルボーイ」、ホンダ「シティ」などなど、全300商品・サービスをピックアップ!
さらに『ダンシング・ヒーロー』40周年の荻野目洋子さん、ファミコン少年のスター高橋名人、アイドル40周年を迎えた南野陽子さん、元祖平成カリスマギャル安西ひろこさんなどにもインタビュー。デビュー当時のお話や年齢を重ねた今、見えて来たことなどを伺いました!
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