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三菱UFJ銀行がOpenAIとタッグを組んでAIネイティブ組織への変革を加速させる理由

2025.11.25

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の子会社である三菱UFJ銀行とOpenAIは戦略的なコラボレーションの契約を締結し、実証段階から本格的な運用段階へと移行することが発表された。

三菱UFJ銀行の全行員約35,000人がChatGPT Enterpriseを日常業務で利用ができるよう順次展開し、社内全体へのAI浸透を加速させるために、両社はプロジェクトチームを立ち上げ、自らAI活用推進ができ、組織の改革に取り組める専門人材の育成においても両社で連携していく。

同時に、リテールにおける顧客体験の創出に向けた取り組みも開始。リテールのサービスブランド「エムット」において、AIが一人ひとりの暮らしや価値観に寄り添い、日常のお金に関することをスマートにサポートし、誰もが自然体で利用できる顧客体験の提供していく。

MUFGのAIネイティブ企業への変革に向けた取り組み

MUFGはAIを業務効率化の手段だけではなく、社員の能力拡張と顧客価値創出の中核として位置づけ 、AIネイティブ企業への変革を推進している。

中期経営計画で600億円超のAI関連投資を実証、2025年度中間期時点でAI業務の実装件数は累計116件超で、来年度は250件超を目標としている。また、今年度中間期で100億円の財務効果を達成。来年度は300億円を目指す。

デジタル領域のスタートアップ企業への累計投資額は3,700億円となり、国内外の先進技術を生かしたコラボレーションを推進していく。

「AIネイティブ企業への変革への取り組みとして、グループ15万人を対象に2025年よりAI浸透イベント『Hello AI @MUFG』を展開しており、イベントや勉強会で全社員のAIスキル向上を支援します。OpenAIの協力のもと、MUFG内にプロジェクトチームを立ち上げ、社内AI利用率100%を目指しています。

併せて、AI専門人材のキャリア採用を強化。2024年度期初頭の135人から現在は230人へ拡大しており、2026年度中には約3倍の350人以上を目標にして、さらに高度なAIスキルを持つ『AIチャンピオン』を自社で育成します。

戦略・プロダクト・顧客向けサービスの3軸で、MUFGとOpenAIが四半期ごとにビジネスレビューを実施していきます。MUFGがOpenAIの最新モデルや機能を最速で利用、実装可能になり、OpenAIの専門チームと共に、顧客向けの新サービスを共同で作り上げていきます」
(三菱UFJフィナンシャル・グループ執行役常務 リテール・デジタル事業本部長 兼 グループCDTO 山本忠司氏)

「MUFGがAIネイティブな企業への変革されることは、我々のミッションである汎用人工知能が全ての人々に利益をもたらす世界を実現することと深くつながります。今回の取り組みはAIを活用して日本の金融サービスをより良い形へ進化させていく上で、大きな前進、節目になると我々も考えています。

OpenAIは安全で、なおかつ責任あるAIサービスやその製品の提供を通じて、日本の社会、産業に対して持続的な成長をもたらすことを目指しています。AIを単なる業務効率化の手段としてではなく、人々の創造性、あるいは判断力、そして生産性を高める存在として捉え、社員の皆様がAIを判断に使いこなすことでより豊かで、そして新しい価値を生み出していく。この方向性をいち早く示されているという点で、非常に先進的でもあり、MUFGの強い決意の表れであると我々は捉えています」(OpenAI Japan合同会社 代表執行役員社長 長﨑忠雄氏)

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