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三菱UFJ銀行がOpenAIと戦略的なコラボレーション契約を締結した理由

2025.11.17

ChatGPT利用を実証段階から本格的な運用段階へと移行

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下 MUFG)の連結子会社である、三菱UFJ銀行(以下 三菱UFJ銀行)は、OpenAI Group PBC (以下OpenAI)とともに、戦略的なコラボレーションにかかる契約を締結した。

2024年10月の発表(1)以降、両社は、ChatGPT Enterprise(2)の全行員利用に向けた実証、製品仕様のアップデートを重ねてきた。今回、その成果を踏まえ、戦略的なコラボレーションにかかる契約を締結し、実証段階から本格的な運用段階へと移行する。

(1)OpenAI社との生成AIを用いた金融業務の高度化・効率化の取り組み開始について https://www.mufg.jp/dam/pressrelease/2024/pdf/news-20241015-001_ja.pdf
(2) https://chatgpt.com/ja-JP/business/enterprise/

本契約締結により、2026年1月以降、三菱UFJ銀行の全行員約3万5000人がChatGPT Enterpriseを日常業務で利用ができるよう順次展開。社内文書作成・調査対応・顧客対応・分析業務など、幅広い業務において効率化と高度化を図っていくという。

■戦略、プロダクト、顧客向けサービスの三軸で四半期ごとの戦略的なビジネスレビューの取り組みを実施

また社内全体へのAI浸透をさらに加速させるために、両社はプロジェクトチームを立ち上げる。MUFG全社AI浸透運動の〝Hello, AI @MUFG〟(3)への教育・研修プログラムやサポートの提供を通して、自らAI活用推進ができ、組織の改革に取り組める専門人材=AIチャンピオンの育成においても両社で連携を進める。

(3)MUFG全社15万人を対象に25年度より開始した全社AI浸透イベント。全社員が当たり前にAIを使いこな
すことを目指す取り組み。

加えて、今回の戦略的なコラボレーションにより、戦略、プロダクト、顧客向けサービスの三軸で四半期ごとの戦略的なビジネスレビューの取り組みを行なう。

まず、MUFGのAI戦略について最新技術動向にあわせたレビューを実施する。プロダクト面においては、OpenAIの最新モデルや機能をいちはやくMUFGが利用し、実装を開始できるようになり、加えてOpenAIのスペシャリスト集団と顧客向けサービスの共創に取り組んでいく。

今回の発表に際して同社では、以下のようにコメントしている。

「MUFGはこの取り組みを通じて、スローガンとして掲げる「AI-Nativeな企業」への変革を着実に推進し、グループ全体のデジタル基盤を飛躍的に強化してまいります。

また本契約締結に伴い、リテールにおける革新的な顧客体験の創出に向けた取り組みも開始します。リテールのサービスブランド『エムット』において、AIが一人ひとりの暮らしや価値観に寄り添い、日常の〝お金のあれこれ〟をスマートにサポートし、誰もが自然体で利用できる顧客体験の提供を実現してまいります」

リテールにおける革新的な顧客体験の創出に向けた取り組み

具体的には、次の4つの施策の検討を進められる予定だ。

■AIコンシェルジュ in MUFG Apps

MUFGが提供するグループ各社のアプリに最新のAIを搭載。質問への回答にとどまらず、利用するほどにパーソナライズされたサポートを行なう「AIコンシェルジュ」を実装していく。

将来的には各アプリのデータを統合し、AIが取引全体を把握したうえで、どのアプリからも的確な提案が可能になるという。先行して来年度に開業予定のデジタルバンクへの実装を予定しており、同社では「AI-nativeなデジタルバンクを目指してまいります」と説明している。

■申込専用AIチャット「エムットクイックスタート」

MUFGの特設ページに設けたAIレコメンデーションとAIチャットを通じて、MUFG各社の口座開設やサービスの申し込みを丸ごとサポートするサービスを実装していく。

「エムット」の様々なサービスの中から、顧客の要望に沿った「サービス」を案内して、お得なプログラムのレコメンドも含め、利用が初めての顧客にもわかりやすく、安心して「エムット」をスタートできる仕組みを構築する。

■Apps in ChatGPT連携

OpenAIが10月に発表した「Apps in ChatGPT」への連携も検討していく。具体的には、ChatGPTの仕組みにMUFG各社のアプリ等を接続。顧客の状況に応じた家計管理や資産運用の相談をChatGPTとの対話の流れの中で自然に行なえる、新しい金融体験を提供する。

■Agentic Commerceへの対応

ChatGPT上で商品の検索から購入まで完結できるサービスのコマース規格(Agentic Commerce Protocol)に対応。ChatGPT上で販売業者が連携する決済手段に、MUFGの各種決済サービスの実装を目指す。

関連情報
https://www.mufg.jp/index.html
https://www.bk.mufg.jp

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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