1年前と比べて自分自身が成長したと言えますか?
成長を実感して楽しめる様になったらいいなと思いつつ、成長できずに行き詰っている、成長していると思うが苦しいなと思っている人もいるのではないでしょうか?
今回は成長を楽しめるようになる上で絶対に必要不可欠なことを3選として、皆様の成長にお役に立てそうな内容をまとめてみました。
そもそも成長とは?
「成長とは?」を定義すると皆様はどの様に表現するでしょうか?
私たちは、成長とは出来なかったことが出来るようになることと定義しています。それは短所を無くすという事だけではありません。自らの長所だったとしても更なる高い目標を設定してそれが出来るようになることも成長なのです。
私たち識学が経営者の方に実施するマスタートレーニングの初回にこんな質問をします。
「貴方が一番印象に残っている成長は?」と問いかけ、自らの人生の中で成長を実感した場面を振り返っていただいています。皆様も自分自身が一番印象に残っている成長を思い出してみてください。
成長を感じた瞬間どんな気持ちになったのか、どんなプロセスを歩んできたのか、どんな壁を乗り越えてきたのかを具体的にイメージしてみると良いです。
そして自らの成長の足跡から将来の成長をイメージしてみましょう。
1. 目標の明確化
成長を認識するためには目標を明確化する必要があります。例えば、できるだけ長い距離を走れるような体力をつけよう、と曖昧な目標では成長を実感できず上手くいっているのかいないのかも分からずに迷いが生じます。基本的な事ですが目標を明確化することは重要です。
そして、明確とはどのような状態か。識学ではそれを「完全結果」という言葉で表現しています。完全結果とは期限と状態が明確であることです。
仕事であれば〇月〇日〇時までに△△円の成約数を獲得する、といったように本人と他者との間で認識にズレがない設定のことを指します。この設定をすることでゴールが明確になり集中力が上がります。
ただし、最初のきっかけとして目標を設定せずに「とりあえずやってみる」というのも否定はしません。まず行動することは非常に重要です。とりあえず動いてあとから目標を設定するのでも良いのです。
2. 不足の明確化
目標を明確化しても上手くいかない事もあります。しかし、目標を明確にすれば期限を迎えた時の状態の〇と×がはっきりする為、〇であれば出来たという達成感の下、自らモチベーションが発生し、次へのアクセルとなります。もし✕であればどういった不足があったかが明確になり、次の目標設定とそれを達成する為の正しい改善策や行動に繋がります。この繰り返しが成長につながっていきます。
ここで大事なのは、不足に対して数字や事実で捉えることです。危険なのは不足が発生した時に自分はダメだ、才能がない、能力が無いなどと漠然と自分を責める行為です。この思考にとらわれると成長するために取り組んでいることが苦しくなり楽しくありません。そうならない為には、不足に対して数字や事実を書き出して見える化をしましょう。頭の中だけで解決しようとすると整理できずに漠然と自分を責めてしまう危険性がありますのでひと手間かけて書き出してみる。これが大事です。
3.行動変化の明確化
最終目標を明確化したら、1週間ごとの目標を設定しましょう。1週間というのは区切りとしては便利で、私も1週間ごとの目標を設定しています。そして1週間ごとに目標に対して不足があれば、自らの行動変化を明確化して書き出すことが重要です。これも「次はもっと意識して頑張ろう」という意識上の曖昧なものではなく行動のここを変えようと明確化することが大事です。これも完全結果で設定します。1週間後の目標を10Km60分⇒55分以内に走ると設定したなら、週2回2時間の練習⇒週3回3時間の練習をする。フォームを前傾姿勢に変えて10Kmを3回走る。など完全結果にして書き出しましょう。
仕事であれば1週間で1件契約するために、商談を3件⇒4件に増やしSPIN話法を取り入れたトークスクリプトを取り入れた商談を実施する。などです。
難しく考すぎると辛くなることもあるので、ゲームをクリアするための作戦やアイデアを考えるイメージです。思い浮かばなければAIを活用してもいいですし誰かを頼ってもいいかもしれません。マネするのもいいでしょう。行動を変えるというのは自らを否定するものではありません。今のやり方を続ける事が目標達成に近づくと判断したなら変えないと決断するのも行動変化です。今までのやり方に付け加えても良いかもしれません。自らの責任において考えて決断する。これが重要です。
目標をクリアするためには、1週間ごとの目標、結果、行動変化、次の目標をアウトプットする場も設定しましょう。会社なら上司に、プライベートなら家族や友人、恋人に。
一人で成長するには限界があります。優秀なアスリートにもコーチや監督がいます。
一人で抱え込んで成長するのではなく、自らの成長をアウトプットする場を設けて相手がどのように反応するかも観察しながら、それも楽しみの一つとして取り組んでいくのも良いと思います。
最後に
成長し何かの高みを目指すという事は非常に素晴らしい事ですが、一方で「頑張る事、一生懸命になる事は大変だ」「上手くいかない時が続くと辛い」「今の自分のままでも良いのではないか」というような成長に対して阻害要因となる価値観や声もあるのも事実です。
変化し続ける世の中において、現状維持は衰退となります。時には成長する時に苦しさが伴う事もあるでしょう。そのような状況下でも「成長する事は楽しい」と思えるような方法を自ら発見し実践していくためのきっかけになれば幸いです。
成長するための目的や意義があれば良いですが、それが無いからと悲観的になる必要もありません。まずは手前の目標を設定して1つ1つクリアする事から始めても良いと思います。成長していく過程の中で、目的や意義が見つかることもあるのです。
文/識学コンサルタント 城間
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