コロナ禍以降、物価高の波が止まらない。そんな中、生活必需品とも言うべき日用品の消費動向は?
生活用品を多岐にわたり取り扱うハンズで今年の売れ筋を、検索大手・LINEヤフーで気になる日用品キーワードの検索傾向を聞いた。
日常に取り入れやすいご自愛アイテムが売れ筋
今年、消費者の購買意欲をかき立てたのはどんな商品だったのか。ハンズ広報部の玉野早紀さんは、
「暑さ対策アイテムは年々注目を集め、大きな市場に。性別、年齢を問わず、紫外線や猛暑対策を意識する時代になりました」と話す。
少しでも快適に過ごしたいという意識は、自己投資アイテムへの消費傾向からも見えてくる。
「ヘルスケア製品の需要も高く、忙しい中で気軽に使えて、時短できる製品が人気です」(玉野さん)
さらに、外からにとどまらず、〝心のケア〟への意識も上昇傾向。
「コスメや美容アイテムなどは機能面に加え、使っていてテンションが上がるようなデザイン性のあるものが好評でした」(玉野さん)
節約はしつつ、自分をいたわるアイテムについては投資を惜しまないメリハリ消費が顕著なようだ。

ハンズ 広報部
玉野早紀さん
入社後、店舗配属にてステーショナリーやヘルス&ビューティーを担当。広報部に異動後はカテゴリーの垣根を越えて商品PRを行なう。
ハンズ ジャンル別日用品売れ筋ランキング





※在庫状況は各店舗により異なります
【LINEヤフー発】キーワード別検索データ分析
LINEヤフー「DS.INSIGHT」では、特定のキーワードとともに検索されているワード(=共起キーワード)をマッピング形式で表示可能。この機能を使い、今年の日用品注目ワードの検索傾向を、LINEヤフー・シニアデータアナリストの池宮伸次さんに分析してもらった。
〈注目キーワード01〉日傘
老若男女問わず「必需品」となりつつある日傘は性能重視
『モンベル』『ユニクロ』といったブランド名や「サマーシールド」「サンバリア100」など、メーカー独自技術を一緒に検索している人が多い日傘。「これらの検索が多いのは、比較検討をするためでしょう。「完全遮光」のボリュームも多いことから、性能の高い日傘を求める傾向にあることが読み取れます。「メンズ」の検索数はここ数年で2倍、子ども用需要も拡大傾向。購入層の変化も伺えます」(LINEヤフー・シニアデータアナリスト・池宮伸次さん)
「日傘」の共起キーワード

※赤は女性、青は男性による検索傾向を表わす。LINEヤフー「DS.INSIGHT」共起キーワードマップを元に編集部改変
性別割合

年齢別割合

「日傘」の過去3年推移

約14万人(推計値)が2025年8月までの1年間に「日傘」を検索。「夏が増加傾向で、猛暑の影響を感じます」(池宮さん)
〈注目キーワード02〉リカバリーウェア
今後さらに伸びる市場と予測!
今年、大注目のリカバリーウェア。その共起検索の特徴は?「どこの商品が信頼でき、人気かを調べるためか、ブランド名やメーカーを一緒に検索する人が多かったですね。特に『ワークマン』が低価格で話題に。リカバリーウェア自体の検索数もじわじわと成長しているのでもうひと伸びありそう」(池宮さん)
「リカバリーウェア」の共起キーワード

※赤は女性による検索傾向を表わす。LINEヤフー「DS.INSIGHT」共起キーワードマップを元に編集部改変
〈注目キーワード03〉空調服
機能+見た目にこだわる人の検索が増加
男性需要が中心の空調服も、近年はキッズやレディスの検索が増加傾向。「『バートル』は機能とデザイン性が人気のブランドです。『ランキング』や『2025』のボリュームも多く、最新の人気商品を知りたい人が多いことも分かります」(池宮さん)
「空調服」の共起キーワード

※赤は女性、青は男性による検索傾向を表わす。LINEヤフー「DS.INSIGHT」共起キーワードマップを元に編集部改変
取材・文/田村菜津季 編集/原口りう子
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2025年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
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