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「庭に飛んできたミツバチが人生を変えた」モデルのHARUKOさんが養蜂家になるまでの物語

2025.11.07

10代の頃よりモデルとして活躍し、現在もSNSや自身のブランドを通して、ライフスタイルやファッションの発信を続けているHARUKOさん。そんな彼女がもうひとつの顔として続けているのが「養蜂」。

都会の自宅の庭と千葉・いすみ市の自然を行き来しながら、ハチや花々とともに暮らす彼女に、養蜂を始めたきっかけから、ハチミツに込める想い、そしてこれからの展望までを伺いました。

庭に飛んできたミツバチが、人生を変えた──養蜂を始めたきっかけとは?

──養蜂を始めようと思ったきっかけを教えてください。

HARUKOさん:今の家を両親から受け継いだとき、ずっと自然のままに育っていた庭の草や木を整理して、隅々まで空気や日差しを届けたいと思って手入れを始めたんです。何十本と生えていた竹を切ったり、雑草を取ったり、花やハーブを植えるために土を掘り起こしたり、そういう作業をずっとしていたんです。

──ひとりでこの庭を整備したんですか!?

HARUKOさん:そうそう、ひとりでずっと作業していました。それからお花を植えたり、家庭菜園でハーブを植えたりするようになったら、ミツバチがたくさん飛んでくるようになって。その様子を見ていて、「庭のお花の蜜をミツバチが吸ってくれて、そのハチミツを自分が食べられたらなんて幸せなんだろう」と思ったんです。同じ時期に、「ミツバチが絶滅すると人類は4年後に滅びる」とアインシュタインが言ったとされる言葉を聞いて、ミツバチを飼いたいと思ったんです。

──蜂たちはどこから連れて来たんでしょうか?

HARUKOさん:最初は養蜂をやろうなんてまったく思っていなかったんです。でも、父の知り合いに四谷のビルの屋上で養蜂をしている方がいて。徐々に教えてもらおうかなと思っていたらその方に、「習うより慣れろだよ、ハルコちゃん」と言われて。それで、私が「ミツバチを飼いたいな」と思ったちょうど一週間後には、この庭にミツバチが一箱やってきたんです。

その方に色々教わりながら育てていたら、一年目から思ったよりもハチミツが採れて。ちょうどその頃、自分のブランド「NO10KEY(ノーテンキー)」を立ち上げた時期だったので、じゃあ「NO10BEE(ノーテンビー)」として売ってみようと思って、それがきっかけでした。最初は「私のお裾分けはいかがですか?」みたいな気持ちで始めたんですよね。

──1年目から順調だったわけですね。

HARUKOさん:一年目はすごく順調で、「あれ? 養蜂って意外と簡単じゃん」と思っていたんです。でも、二年目くらいにダニの被害でミツバチが全滅してしまって。巣に侵入したダニは、幼虫になろうとしているミツバチの体液を吸って、ものすごい勢いで繁殖してしまうんです。

加えてミツバチの天敵でもあるスズメバチとの戦いもあります。

こういう被害を防ぐためにも日々のチェックは欠かせないですし、「これはあれだからこう対処して、こうだからああして」みたいに、少しずつ経験を重ねながら今に至るという感じです。

ハチミツは、今はもう咲いていない花の記憶──自然と時間を感じる喜び

──とても繊細且つ、拝見していると重労働でもあると思ったのですが、それを続けていく原動力はなんでしょうか?

HARUKOさん:ここにあるハチミツって、今はもう咲いていないお花から採れたものなんですよね。それってタイムマシンみたいというか、すごくロマンがあって素敵だと思うんです。

それからスズメバチだけじゃなくて、カマキリやツバメもうちのミツバチを食べに来るんです。そういう光景を目の当たりにしていると、やっぱり自然はちゃんと巡っているんだなと感じます。こんな都会に住んでいても。

そんな自然の営みがあって、今こうしてこのハチミツを食べられていると思うと本当に感動します。ハチミツを通して、自分も自然の一部なんだと感じられるのも、すごくいいなと思っています。

ハチミツで風邪知らずの暮らしへ

──ハチミツはとても体にもいいと聞きますが、その辺りは実感していますか?

HARUKOさん:ハチミツは自然の抗生物質と言われることもあるくらい、抗菌作用に優れているとされています。養蜂を始めて本当に風邪を引かなくなりましたし、元々よく風邪をひいていたパートナーも、今ではまったくひかなくなりました。

──毎日食べていますか? おすすめの食べ方があったら教えてください。

HARUKOさん:毎日ティースプーンで一杯、そのまま食べています。熱してしまうと酵素が失われるのであまりおすすめはしていませんが、お料理でも砂糖の代わりに使います。それから、レモンとオリーブオイルとハチミツ、塩コショウだけで作るドレッシングはお気に入りです。

100%純粋なハチミツには虫歯の原因となるショ糖が少ないですし、抗菌作用もあるので虫歯や口腔内予防にもいいんじゃないかなと思います。

──都会で養蜂をするならではの特徴はありますか?

HARUKOさん:東京で採れるハチミツって意外とミツの質がいいと言われているんです。それは近くに大規模な農家や海がないので、害虫駆除の農薬や、海でマツクイムシの駆除に使われている薬の影響を受けないからじゃないかと言われていて。しかも割と大きな公園はあるのでミツはしっかり採れる。

養蜂を通して食や自然、生き方について発信していけたら嬉しい

──千葉のいすみ市でも養蜂をしているそうですが、二拠点での養蜂は大変ではないですか?

HARUKOさん:いすみ市にも手伝ってくれているスタッフがいるし、週に一回サーフィンをしながら養蜂チェックをしているので、自分としては最高のバランスだなと思っています。

二拠点でハチミツを作っていると、お客様から「味が全然違うんですね」とか、「咲いている花の時期や種類が違うからなんですね」と言われることがあって、私自身も改めて気づかされることがたくさんあります。こうしたコミュニケーションを通して、食や自然、さらには生き方について何かを感じていただけたら嬉しいなと思っています。

──養蜂の今後の展開は何か考えていますか?

HARUKOさん:ミードと呼ばれるハチミツのお酒があるんですけど、それは世界で一番古いお酒と言われていて、ハチミツと酵母とお水だけで作るんです。それがめちゃくちゃ美味しくて、この前、自分のハチミツで試作してみたらすっごく美味しくて。まだ販売するところまでは考えていないのですが、現在、自分好みの甘すぎないミード作りに挑戦しています。

──ハチミツを使った石鹸も販売中ですよね?

HARUKOさん:はい、ハルコノニワの色彩豊かな草花を使った100%ナチュラルなカラダ石鹸です。PokePokeにはうちで採れたハチミツも入っていますので、こちらもぜひチェックしていただけたら嬉しいです。

都会の庭と千葉の自然。HARUKOさんのハチミツは、場所も時間も超えて自然と人の営みをつなぐ。ハチミツを原料とするお酒や石鹸をはじめ、養蜂家としてのHARUKOさんから今後も目が離せない。

HRUKOさんのハチミツや石鹸、「NO10KEY(ノーテンキー)」のアイテムはこちらからチェック
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https://no10key.com

HARUKO
1974年、東京・成城生まれ。19歳で光文社『JJ』にてモデルデビュー。以降、『VERY』や『STORY』などでレギュラーモデルを務め、海やサーフィン、自然をこよなく愛するライフスタイルが多くの支持を集めている。
また、養蜂で採れたハチミツをはじめ、オリジナルアイテムを展開する自身のブランド「NO10KEY(ノーテンキー)」にも注目が集まっており、「自分や地球に優しくなれるモノ作り」を目指している。

取材・文/高田あさこ 撮影/田中麻以(小学館)

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