全国1000か所以上の総合病院の院内ショップでも販売!その効果は?
ECサイトなどマルチで展開している『ReD』だが、販売店は取引のあるところから徐々に取り扱いを開始するようにしている。
現在ビックカメラやスギ薬局の一部店舗、ハンズの全店舗、全国1000か所の調剤薬局などに加え、直営店2店(渋谷ヒカリエ ShinQs店、ららぽーと富士見店)と期間限定のポップアップストアも随時オープンさせている。
ポップアップストアは現在、阪急うめだ本店やららぽーと横浜で実施中。直営店も今後拡大していきたい考えだ。
店頭では売場の一等地に置いてもらうことを徹底。MTGだけで複数のリカバリーウェアのブランドを持っている強みを生かし、エンドに置かせてもらうだけではなく、壁一面に並べたり島什器に並べたりといった見せ方を行なっている。
販売チャネルとして新たに病院の院内ショップを開拓。現在、全国1000以上の総合病院の院内ショップで取り扱われている。全国に8000ほどあると言われている総合病院の10%以上で取り扱われていることになる。
病院の院内ショップでの取り扱いを目指したのは、医師や看護師といった医療従事者にも使ってもらいたいと考えていたからであった。医療従事者は生活が不規則でかなり疲れていると思われることから、目につきやすい病院の院内ショップを開拓することにした。
ただ、開拓は一般の小売店みたいにはいかなかった。竹中氏は次のように話す。
「病院の院内ショップは病院が経営している場合もあれば、チェーン店がFC展開している場合もあるなどさまざまですが、患者が安心して使える安全なものなのかを確認するためにエビデンスの提示を求められたり、一般の小売店では聞かれないことを聞かれたりするなどしています。尋ねられたことを丁寧に回答し理解を得ていきました。取っていなかったエビデンスがあれば取った上で回答しています」
病院内ショップの売れ行きは予想以上に高く、取り扱いを希望する病院からの問い合わせが多いという。
また、10月からレクサスとコラボしたオリジナルのリカバリーウェア(オーガニックコットンパジャマ、ロングTシャツ、パンツ)が全国のレクサス販売店で発売されているほか、11月にソックスと秋冬モデル(Vネックインナー長袖、ダンボールニット クルーネック長袖など)が発売される。
取材からわかった『ReD』のヒット要因3
1.価格を抑え多くのトライアルを獲得
新開発の血行促進繊維を採用し新ブランドとして立ち上げたので、多額の開発コストやマーケティングコストを要しているが、高コストでありながら価格は3960円からと現在市場に流通しているリカバリーウェアと比べ安価。高価だと試し買いがしにくいが、低価格にしたことで試し買いのハードルを下げた。
2.大規模な販売チャネル拡大
すでに複数のリカバリーウェアブランドを展開しているので既存の販売網が活用できるが、新たに病院内ショップを開拓。全国の総合病院の10%以上を開拓できており販売チャネルを急拡大できた。健康に直結する病院で販売できたことは、商品イメージの向上にも貢献した。
3.ユーザーを特定の層に限定していない
ターゲットとしたユーザーは、10歳から80歳まで。簡潔に言えば、老若男女になる。衣類ではあるが健康にかかわるものであること、インナーやパジャマのようなスリープウェアが中心の商品展開なので、世代、性別に問わず幅広いユーザーに訴求できた。
血行を良くすることは健康にとってプラスであることは、誰にでも実感できるだろう。ならば、血行を促進するリカバリーウェアを長時間着れば血行促進が期待できるというものだが、これまでは就寝時など着用シーンが限定されていた。
しかし、『ReD』はインナーにすることで、着用シーンを限定することなく24時間リカバリーウェアを着ることができる。健康づくりはインナー選びから始まる時代が到来した。
取材・文/大沢裕司
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