EC全盛期の勝ち筋に!? ノジマが他社を圧倒している理由
足元の業績は極めて堅調であり、競合他社を圧倒しているというのも特徴です。
ノジマはかつて、ソニーのパソコンブランド「VAIO」を傘下に収めました。衛星放送事業やパソコン、携帯電話の販売店など、旺盛なM&Aで規模を拡大するノジマですが、買収するたびに斜陽化した産業を取得しているという厳しい声も聞かれます。
しかし、ノジマの2024年度における営業利益率は5.7%。ビックカメラが3.1%で、コジマが2.6%でした。
ノジマは本業の強さが際立っているのです。最大の特徴がコンサルティングセールス。メーカーの派遣販売員を配置せず、自社の相談員が来店客の悩みや課題に寄り添って対応しています。販売することを目的にせず、本質的なニーズを引き出して課題解決を導くことに重きを置いているのです。
コロナ禍を経てECでの家電の取引が活発になったにも関わらず、2024年度のノジマのデジタル家電専門店運営事業は2桁増収。売上高は3019億円で過去最高を更新しました。
特に神奈川エリアでは顧客から圧倒的に支持されており、ドミナント展開を主軸としながら小型店の出店を重ねるなど、強さを見せつけています。サービス力を高めるため、人材への投資を重ねてきたことが奏功しました。
ノジマは初任給を業界最高水準の30万円にすることを発表。追加で7000円のベースアップも決定しています。人材に投資して組織として稼ぐ力を高め、それを還元するという好循環を形成し始めました。
文/不破聡
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