電通デジタルは電通、およびスポティファイジャパンの協力を得て、世界で6億9600万人以上が利用するオーディオストリーミングサービス「Spotify」の広告効果を可視化する新しいソリューションとして「SONATA(ソナタ)」を開発。2025年10月22日より提供を開始した。
「SONATA」開発の背景と主な特徴
急成長するデジタルオーディオ広告(※2)は、誰に・いつ・どんな気分で聴かれているか、に応じて届けられるパーソナライズ可能なメディアへの進化を遂げている一方で、その効果検証がまだ十分ではなく、マーケティングROI(mROI)の可視化が課題となっている。
※2 ラジオ放送事業者が主体となって提供するインターネットメディア・サービスにおける広告費「ラジオデジタル」は、2018年から2024年までの6年間で市場規模が約4.3倍に拡大(電通「2024年 日本の広告費」)。
こうした状況に対応するため、電通デジタルと電通はSpotifyの広告接触ログと電通が保有する各種データを掛け合わせて分析を行なう「SONATA」を開発。
その活用により、モバイル端末での広告接触におけるSpotify広告の広告効果とmROIの可視化を実現した。
また、電通が保有する各種データ(ウェブサイト来訪データ、購買データ、TV接触データなど)との掛け合わせ分析により、テレビCMやラジオCM、デジタル動画広告など、他の広告施策との効果比較や統合リーチ計測など、Spotify広告の効果を多角的な検証を実施。
さらに、電通が持つ既存のオーディオ広告統合プランニングシステム「オーディオトータルアロケーション」(※3)と組み合わせることで、予算の最適配分から効果検証までを一気通貫で行なっていく。
※3「オーディオトータルアロケーション」について https://dentsu-ho.com/articles/9227
<効果計測ソリューション「SONATA」の概要>

■デジタルオーディオ広告の現在地と提言をまとめたレポートも公開
また本ソリューションの提供に伴い、国内電通グループ内横断組織「dentsu Japan デジタルオーディオADラボ」(※4)は、デジタルオーディオ広告の活用を検討している広告主・マーケター向けに、デジタルオーディオ広告の現在地と提言をまとめたレポート「急伸するデジタルオーディオ広告市場の現在地とは?dentsu Japan デジタルオーディオADラボが読み解く“耳”から始まる新たなブランド体験」を公表した。
※4 電通デジタルのプラットフォーム部門、電通、セプテーニなど、dentsu Japanにおいてデジタルオーディオ広告の知見・経験を有するメンバーなどで構成される国内電通グループ横断組織。クライアントの事業成長に貢献するデジタルオーディオ広告の知見の集約、プランニング力の向上、事例・実績の蓄積、新たなソリューション開発を担っている。
本レポートでは、市場の成長性、生活者の聴取スタイルの変化、他メディアとの組み合わせによる相乗効果などによるデジタルオーディオ広告の「現在地」を多角的に分析。国内外の調査データや具体的な活用事例を交えながら、企業がデジタルオーディオ領域に取り組むべき理由を分かりやすく解説している。
◎「急伸するデジタルオーディオ広告市場の現在地とは?」はこちらから
https://www.d-sol.jp/ebook/dentsu-japan-digital-audio-ad-market-report
電通デジタルと電通は今回の発表に際して次のようにコメントしている。
「電通デジタルと電通は今後も、Spotifyのユニークな趣味嗜好(しこう)データや楽曲聴取データを活用した効果検証の高度化、ならびにクライアントデータとの統合を可能にするSpotifyデータクリーンルームの開発・強化を目指すとともに、オーディオ広告に関するデータドリブンなPDCAサイクルを加速させていくことで、デジタルオーディオ広告市場のさらなる成長に貢献していきます」
関連情報
https://www.dentsudigital.co.jp/
構成/清水眞希







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