Zoomの背景ぼかし機能は、周囲の映り込みを防ぎプライバシーを守る便利な機能である。この記事では、Windows・Mac・スマホでの設定方法や、ぼかしが使えないときの原因と対処法を解説。バージョン更新や端末性能の確認、代替手段も紹介している。
目次
自宅やカフェなどからZoom会議に参加すると、背景の生活感や周囲の映り込みが気になることはないだろうか。そんなときに役立つのが、背景をぼかしてプライバシーを守れる「背景ぼかし機能」である。
この記事では、Zoomで背景をぼかす方法や設定手順、うまく表示されないときの原因と対処法を分かりやすく解説する。
Zoomの背景ぼかし機能とは
Zoomの背景ぼかし機能は、周囲の映り込みを隠してプライバシーを守る便利な機能である。ここでは背景をぼかすメリットや利用条件を解説する。
■ 背景ぼかしの概要とメリット
Zoomの背景ぼかしは、AIが人物と背景を自動で判別し、人物だけを鮮明に映す機能である。生活空間や背景の物を自然にぼかすことで、清潔感のある印象を与えられる。
バーチャル背景のように画像を使う必要がなく、カメラの前の自分だけを自然に際立たせられるため、商談や面接などフォーマルな場面でも違和感が少ないのが特徴である。
■ 利用できる環境や条件
背景ぼかしを利用するには、Zoomアプリがバージョン5.5.0以降であることが条件である。古いバージョンでは機能が表示されないため、最新の状態に更新が必要だ。
また、パソコンやスマートフォンのCPUやGPU性能が一定以上でなければ動作しない場合もある。端末が古い場合は、ぼかし機能が利用できない可能性があるため注意が必要である。
Zoomで背景をぼかす方法
Zoomの背景ぼかしはパソコンやスマホなど、利用しているデバイスごとに設定方法が異なる。ここでは各デバイスでの設定方法を解説する。
■Windowsでの設定方法
- Zoomアプリを起動し、右上の歯車アイコンから「設定」を開く

- 左メニューの「ビデオとエフェクト」を選択する

- 「バーチャル背景」内の「ぼかし」を選択する

すぐに反映されない場合は、一度ミーティングに参加して確認する。ミーティング中でも、画面下の「ビデオの横にある矢印」→「背景と効果を選択」から同じ設定が可能である。

■Macでの設定方法
- Zoomを起動し、メニューバーから「設定」を選択する
- 「背景と効果」タブを開く
- 「ぼかし」を選択する
ミーティング中に変更する場合は、画面下の「ビデオ」横の矢印から「背景と効果を選択」をクリックする。Macでも基本操作はWindowsと共通であるが、古いOS(macOS 10.13以前)では利用できない場合がある。
■ iPhoneでの設定方法
- Zoomアプリを開いてミーティングに参加する
- 画面右下の「詳細」ボタンをタップする
- 「背景とエフェクト」を選択し、「ぼかし」をタップする
iPhoneでは、事前に設定する機能はなく、ミーティング中のみ背景ぼかしを有効にすることができる。
■Androidでの設定方法
- Zoomアプリを開いてミーティングに参加する
- 画面右下の「詳細」→「背景とエフェクト」を選択する
- 一覧から「ぼかし」をタップする
Android版もiPhoneと同様に、会議中のみ設定可能である。古い機種では対応していない場合があるため、アプリと端末の両方を最新状態にしておくとよい。
Zoomで背景ぼかしができないときの原因と対処法
Zoomで「背景をぼかす」設定が表示されない場合は、アプリや端末の環境に原因があることが多い。
■ アプリやZoomのバージョンが古い場合の対処法
背景ぼかし機能は、Zoomのバージョン5.5.0以降で利用できる機能である。古いバージョンでは「背景をぼかす」という項目自体が表示されないため、まずはアプリを最新状態に更新することが重要である。
パソコンの場合
- Zoomを開き、右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「更新をチェック」を選び、更新があれば実行する

スマホの場合
- App StoreまたはGoogle Playで「Zoom」と検索
- 「更新」ボタンをタップ
アップデート後も表示されない場合は、一度サインアウトしてから再ログインすると改善するケースもある。
■ PCやスマホのスペック不足による制限と確認方法
背景ぼかしは、AIが人物と背景をリアルタイムで処理しているため、ある程度の性能が必要である。古いパソコンやスマホでは処理が追いつかず、機能が使えないことがある。おおまかな目安としては以下の通りである。
- Windows:第6世代以降のIntel Core i3/i5/i7搭載パソコン
- Mac:macOS 10.13以降、またはM1/M2チップ搭載モデル
- スマホ:iPhone 8以降、またはAndroid 9.0以上の機種
もしこの条件に当てはまらない場合、「背景をぼかす」がメニューに出ないことがある。
その場合は、Zoomを最新版にしても改善しないため、端末の買い替えや他の機能の利用を検討するとよい。
■ どうしても使えない場合の代替方法
どうしても背景ぼかしが使えない場合は、「バーチャル背景」を利用する方法がある。Zoomの設定画面で「背景と効果」を開き、「+」ボタンから好きな画像を選ぶだけで設定できる。
例えばオフィスの写真や無地の背景を使えば、ぼかしと同じように落ち着いた印象を与えられる。会議や面接などでも、生活感を見せずに参加できるのでおすすめである。
まとめ
この記事では、Zoomの背景ぼかし機能の概要から設定方法、うまく使えないときの対処法までを解説した。背景ぼかしを使えば、プライバシーを守りながら清潔感のある印象で会議に参加できる。
主なポイント
- 背景ぼかし機能は、周囲の映り込みを防ぎ、自然で落ち着いた印象を与えられる
- 設定は、パソコンやスマホの「背景と効果」メニューから「ぼかし」を選ぶだけで簡単に行える
- 利用には、Zoomアプリがバージョン5.5.0以降であることと、端末の性能が一定以上であることが必要
背景ぼかしが使えない場合の確認ポイント
- Zoomアプリが最新版かどうか
- 端末(PC・スマホ)のスペックが対応しているか
- それでも使えない場合は、バーチャル背景で代替する
Zoomの背景ぼかしを活用すれば、自宅や外出先でもプロフェッショナルな印象を保てる。オンライン会議の印象をより良くするために、ぜひ設定方法をマスターしておきたい。
構成/編集部







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