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「iPhone 17」のサウンド性能はどう進化したのか?直近4世代のモデルをSpotifyで聴きくらべ

2025.10.26

iPhone 17が発売されて、従来のモデルを持っている方は、買い替えを検討する時期かと思います。

そこで気になるのが、iPhoneのサウンド。各世代で音の違いはあるのでしょうか?

約40年にわたってトレンド/モノを紹介してきた小学館の雑誌『DIME』のWebマガジン、『@DIME』では、iPhone使用歴17年の筆者が4台まとめて徹底比較。

「Spotify」にある以下5ジャンル・5曲を全部試聴してみました。

■マーティン・ギャリックス「Animals」(EDM)
■しゃろう「ローファイ少女は今日も寝不足」(Lo-fi Hip Hop(ローファイ・ヒップホップ)
■日向坂46「お願いバッハ!」(J-POP)
■ドビュッシー「月の光」(クラシック)
■マイルス・デイヴィス「So What」(ジャズ)

果たしてその実力に違いはあるのでしょうか? 注目です。

まずはわかりやすいスピーカーで音の違いをチェック

サウンドチェックというと、iPhoneの場合はイヤホンが多いかと思います。

しかし、iPhoneはスピーカーでの再生も、実は高い実力を示します。

また、イヤホンの場合はイヤホン自体の実力差の方が、違いはやすいです。

そこでスピーカーからチェックを始めてみます。

テストに当たっては、公平を期してボリュームを下から5段目に設定して聞くことにしました。

また、iPhone 16は、ボリューム下から5段目では音がちょっと大きく感じたため、下から4段目に設定して聞きました。

マーティン・ギャリックス「Animals」(EDM)

■iPhone 14

出だしのリズムを刻むシンバルっぽい音。それに重ねたビート音がシャリシャリと聞こえます。

しかし、盛り上がりの音の厚みはなかなか良く再現できています。

盛り上がりあとの、バス・ドラムっぽいカウント音がありますが、その低音にこもりがあり、没入感が少々そがれる印象です。

■iPhone 15

出だしのビート音の厚みは、iPhone 14とあまり変わりません。

ただし、全体的に音の粒立ちが良く、クリアな印象を持ちます。特に中音域の精細感はiPhone 14と比べものにならないレベルです!

■iPhone 16

出だしのビート音とシンバルっぽい音のクリアさは、iPhone 14、15と比較にならないほど鮮明です。

そして、サウンドの次元がまったくの別物。まるで価格帯の違うスピーカーで再生したのかと思うレベルの差です。

スピーカーを支えるフレームの剛性や重量が増したのではないか? そんな感じがする圧倒的な変化です。

■iPhone 17

iPhone 16をさらに鮮明にしたような洗練さを感じます。

ひとつひとつの音から嫌な角が取れた様な、そんな滑らかさが印象的です。

強いて弱点を挙げるなら、低音の響きでしょう。

ただし、これはiPhoneのボディサイズに大型スピーカーを搭載できない、その限界かもしれません。

しかし、総じて音のレベルは高いです。

安価な外付けスピーカーなら、接続する必要性を感じません。

しゃろう「ローファイ少女は今日も寝不足」(Lo-fi Hip Hop)

■iPhone 14

Lo-fi Hip Hop(ローファイ・ヒップホップ)は一般的に、iPhoneなどスマホでの再生に相性が良い音楽と感じています。もちろん、iPhone 14での再生に特別不具合を感じることはありません。

ピアノのクリアさ、少しざらっとした印象を受けるフィルターがかったノイズ感も、しっかりと再現しています。

■iPhone 15

しかし、iPhone 15でこの曲を聞くと、中音の厚みがまったく違いました。

全体的にクリアな印象で、さらに、低音のこもった感じが収まった印象です。

■iPhone 16

ピアノのクリアさが際立ち、メロディラインがしっかりと耳に優しく届きます。

そして、聞こえていなかったベースの音の響きも心地よく、没入感をさらにあげてくれます。

■iPhone 17

iPhone 17はピアノのクリアさのレベルが違います。

全体の音質はiPhone 16に似ていますが、さらに洗練された印象です。

日向坂46「お願いバッハ!」(J-POP)

■iPhone 14

この曲は、J-POPの中でもダンス&ソウル的な要素があり、クラシックの影響も感じられます。

また、女性のグループボーカルで軽快で、iPhoneとはそもそも相性がいいサウンドと言えます。

実際に聞いてみたところ、音の再現性は上々です。

しかし、全体的にシャリシャリ感があり、低音部のこもりもやや気になります。

■iPhone 15

iPhone 14で感じた弱点が、かなり改善されています。

しかし、ボーカルの再現性については、あまり差を感じません。

■iPhone 16

iPhone 16は14、15とレベルがまったく違います。

クリアさや音の粒立ち、厚み。すべてで次元が異なる印象です。

■iPhone 17

さらに、iPhone 17では音のクリアさ、つやが増しています。

一方で、中音の厚みが増した結果、ボーカルの印象が少し弱くなった感もありました。

ドビュッシー「月の光」(クラシック)

■iPhone 14

美しいピアノの高音をしっかりと再現し、また低音もきれいに響きます。

■iPhone 15

しかし、iPhone 15では音の滑らかさや奥行感で、iPhone 14に対して圧倒的な差を感じます。

全体に響きの軽さが薄まり、ピアノの美しいつややかな音が心地良いです。

■iPhone 16

iPhone 15に比べてレベルの違う音になっています。

ピアノの弦の揺らめきといったディテールまで耳に届き、臨場感・没入感はさらに高まっています。

■iPhone 17

iPhone16の音をさらに柔らかく、滑らかにした印象です。

低音部の厚みが増して、奥行感がさらに高まっており、曲中盤の盛り上がりも音の広がりが強いです。

剛性感が高い、そんな印象のカッチリした音の骨格を感じます。

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マイルス・デイヴィス「So What」(ジャズ)

■iPhone 14

マイルス・デイヴィスのトランペット、ビル・エヴァンスのピアノ、ジョン・コルトレーンのテナーサックス、アルト・サックスがキャノンボール・アダレイ、ベースにポール・チェンバース、そして、ドラムスがジミー・コブと、名手が揃った黄金のセクステット(六重奏団)です。

iPhoneのスピーカーとは思えぬ臨場感を醸しだします。

ただし、トランペットの高音、ベースの響きにやや精細さを欠き、また、それぞれの楽器の音が少し角張った印象があります。

■iPhone 15

iPhone 14とはまったく次元の違う、つややかな優しい音が印象的です。トランペットの高音やベースの低音も改善され、名手それぞれの響きが、美しく耳に届きます。

■iPhone 16

まったくレベルが違い、驚かされます。

出だしのベースとピアノによる静かなメロディを美しく奏でます。

そして、ドラムスやマイルスのエモーショナルなトランペットの高音、サックスが加わった中盤では、それぞれの音が粒立ち、再現性がすごく高いです。

ただし、ここまで来るとさらに音の広がりが欲しくなります。

まぁ、それをiPhoneのコンパクトボディに求めるには物理的な限界もあるでしょう……スマホサイズという制約の中で、その音の再現は見事と言えます。

■iPhone 17

と、iPhone 16を褒めたのも束の間、iPhone 17の音のつやは、さらに深みを増しています。

トランペットの音の立ち上がりも、振り返るとiPhone 16ではややキツかった印象。それをしなやかにいなしてくれます。

それでいて、音のメリハリはしっかりしていて、ダラダラ感もない。まだまだ、iPhoneのサウンドは進化しそうだ……そんな予感を持たせてくれました。

ワイヤレスイヤホンでの再生

最後にワイヤレスイヤホンで再生してみました。

イヤホンに接続する場合はiPhoneの性能差もありますが、圧倒的にイヤホンの実力差が出ます。

また、iPhone 14、15、16、17で、オーディオ再生の基本仕様は変わりません。

そんな制限の中、音の差が出るのか……確認してみました。

差が出たのは、スピーカーの際と同じくiPhone 14と15の違い。基本的にiPhone 14は、やや低音の再現性と、高音の響きが薄い印象です。

そして、iPhone 16とiPhone 17では、サウンドの滑らかさをより強く感じました。

ただし、iPhone 14とiPhone 17で圧倒的に違うかと言えば、スピーカーでの再生ほどではありません。

そこは、イヤホンの性能で、大きく変わるとご理解ください。

サウンドの違いでiPhoneを買い替えるのは正解!?

スピーカー、イヤホンでiPhone 14から17まで聞き比べてみました。

スピーカーは物理的な性能差を感じました。新しくなるほど、音の美しさと深みがあがることは間違いなさそうです。

一方、イヤホンでの性能差はそこまで感じないレベルです。

買い替えについては、サウンドだけで決定する必要があるとは言い切れませんが、世代が変わるごとに進化しているのは間違いありません。

スピーカーを使って楽曲や動画、ゲームなどを楽しむ機会が多いiPhone 14と15のユーザーなら、iPhone 17への買い替えて満足できるのではないでしょうか。

取材・文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時よりスマホ実務に携わる

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