目次
iPhoneが17シリーズへと進化しました。
2つの高性能コアと4つの高効率コアと6コアCPUのA19チップを搭載したことで、起動速度の改善も期待されます。
じゃあ、実際のところどうなの?って気になるじゃないですか。
そこで、約40年にわたってトレンド/モノを紹介してきた小学館の雑誌『DIME』のWebマガジン、『@DIME』では、iPhone使用歴17年の筆者が4台まとめて徹底比較。
iPhone 14、iPhone 15、iPhone 16、iPhone 17の起動速度を比べてみました。
iPhone 14の起動速度
iPhone 14はA15 Bionicチップを搭載。こちらは6コアCPUとなっており、さらに5コアGPUも搭載。16コアNeural Engineも活用します。
iPhone 14の起動速度とゲームアプリの起動速度を確認します。
■電源オフからオンに起動
まずは、電源オンまでの起動時間です。
計測は、電源ボタンから指を離して、「Appleマーク」が点灯したらスタート。

ロック画面が開いたら、ゴールとしました。

ちなみに、全モデルほぼイーブンのコンディション。
新規のアプリはテスト用のゲームアプリ「Matchcreek Motors:カスタムカー」とベンチマークテストのための「Geekbench6」くらいしか入っていない状態です。
ほぼ出荷時状態だと思って下さい。
iPhone 14の電源オンまでのタイムは13秒52でした。
動画<03>
■ゲームアプリ「Matchcreek Motors:カスタムカー」の起動時間
続いて、ゲームアプリ「Matchcreek Motors:カスタムカー」を使ってアプリの起動時間を計測してみます。

© 2025 Hutch Games Ltd
このゲームアプリを選んだ理由は、実車をカスタムするゲームで、車両のディテールにこだわり、カスタムパーツも豊富。とにかく「データが重い」アプリです。
起動にも高負荷が予想され、端末の処理性能の実力がはっきり出そう。
そこで、検証用にインストールしました。
計測は、まずはホーム画面でアプリアイコンをタップ。そこをスタートとします。

製作会社のロゴが出て……

ゲームのトップ画面が開き、起動処理を行っていることを示すアイコンが、ぐるぐると回転します。

© 2025 Hutch Games Ltd
そして、ポップアップにメッセージが表示されたところでゴールです。

© 2025 Hutch Games Ltd
ゲームが起動するまでのタイムは4秒03でした。
iPhone 15の起動速度
続いて、iPhone 15の起動速度を計測します。
iPhone 15は6コアCPUのA16 Bionicチップを搭載。さらに5コアGPUと16コアNeural Engineを活用します。
■電源オフからオンに起動

iPhone 15の電源オンまでのタイムは14秒45でした。
動画<11>
■ゲームアプリ「Matchcreek Motors:カスタムカー」の起動時間

iPhone 15のゲームが起動するまでのタイムは3秒84でした。
iPhone 16の起動速度
iPhone 16の起動速度を計測します。
iPhone 16は6コアCPUのA18チップを搭載。5コアGPUと16コアNeural Engine、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングを活用します。
■電源オフからオンに起動

iPhone 16の電源オンまでのタイムは14秒44でした。
動画<15>
■ゲームアプリ「Matchcreek Motors:カスタムカー」の起動時間

iPhone 16のゲームが起動するまでのタイムは2秒81でした。
iPhone 17の起動速度
iPhone 17の起動速度を計測します。
iPhone 17は6コアCPUのA19チップを搭載。Neural Acceleratorを搭載した5コアGPUと16コアNeural Engine、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングを活用します。
■電源オフからオンに起動

iPhone 17の電源オンまでのタイムは17秒01でした。
動画<19>
■ゲームアプリ「Matchcreek Motors:カスタムカー」の起動時間

iPhone 17のゲームが起動するまでのタイムは3秒50でした。
結果発表! 電源オン最速は? アプリ起動最速はどのモデル?
さて、ここまで実験してきましたが、結果をまとめてみましょう。
■電源オンランキング
1位:iPhone 14(13秒52)
2位:iPhone 16(14秒44)
3位:iPhone 15(14秒45)
4位:iPhone 17(17秒01)
■アプリ起動ランキング
1位:iPhone 16(2秒81)
2位:iPhone 17(3秒50)
3位:iPhone 15(3秒84)
4位:iPhone 14(4秒03)
■まとめ
電源オンについては、古いモデルの方が基本早かったです。iPhone 15とiPhone 16については誤差範囲と言えるでしょう。
古いiPhoneの起動時間が短いのは、AIを処理するための負荷が関係しているのではないかと予想します。
チップが進化して処理速度が速くなっても、処理すべきデータや付帯機能が増えるとその分、立ち上がりが遅くなります。
また、アプリ起動については、新しいモデルが基本的に上位へ来ています。
ただし、iPhone 16が1位でiPhone 17が2位になっている理由については、
・システムのリソースがAIやより複雑なバックグラウンドタスクなどに優先的に割かれている
・システムや他のアプリがバックグラウンドで集中的に動作している
・アプリが古いモデルやiOS向けに最適化された状態
・特定アプリのコールドスタートはかえってスムーズに機能する
・iOSが複雑になった
などが考えられそうです。
今回のiPhone 16にはiOS26がiPhone 17同様に搭載せれていますので、iOSの問題は考えにくく、電源オンと同様、AIへのリソースが負荷を掛けているのでは? と想像します。
取材・文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時よりスマホ実務に携わる
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