Slackコマンドとは、「/(スラッシュ)」で始まる命令文を入力し、操作を即時実行できる機能のこと。基本的なコマンドとして、「/remind」「/search」「/files」などがある。
目次
Slackは、社内外のコミュニケーションを円滑にするための定番ツールである。
メッセージ送信やファイル共有など多くの機能を備えるが、その中でも「Slackコマンド」は作業スピードを飛躍的に高める機能として注目されている。
コマンドを使えば、わざわざメニューを開かずとも、チャット欄から直接タスク登録・通話開始・情報検索などが行える。慣れれば業務の無駄を削減でき、チーム全体の生産性も向上する。
本記事では、Slackコマンドの基本的な仕組みから、実際に役立つ活用例、さらに応用的な使い方までを体系的に解説する。
Slackコマンドとは何か
この章では、Slackコマンドの基本構造と、どのような場面で活用されているかを整理する。
■コマンドの基本的な仕組み
Slackコマンドとは、チャット入力欄で「/(スラッシュ)」から始まる命令文を入力することで、さまざまな操作を即座に実行できる機能である。たとえば、「/remind」を入力すればリマインダーを設定でき、「/invite」でチャンネルにメンバーを追加できる。
ボタン操作では複数のステップが必要な作業も、コマンドなら一行のテキストで完結する。頻繁に行う操作を登録しておけば、Slackをより直感的かつスピーディに使いこなせるようになる。
■使われる主なシーン
コマンドは、特に業務スピードが求められる場面で力を発揮する。代表的なのは、タスクやリマインダーの設定、ミーティングの準備、ナレッジ共有などだ。プロジェクトが進行中のチャンネルで状況を即時更新したり、会議資料のリンクを一斉送信したりといった作業もコマンド一つで実行できる。
非同期コミュニケーションが増える昨今、わざわざ別ツールを開かずSlack上ですべて完結できる点は大きな強みである。
基本的なSlackコマンドと使い方
Slackを日常業務で活かすには、まず基本的なコマンド操作を理解しておくことが重要である。ここでは、タスク管理や会議、情報共有など、頻度の高い業務で役立つ代表的なコマンドを紹介する。
■タスク管理を効率化するコマンド
代表的なのは「/remind」である。このコマンドは、チャンネル全体または個人に対して期限付きのリマインダーを自動送信できる。

例:「/remind @me 11:30までにレポート提出」と入力すると、指定時刻にSlackが自動で通知してくれる。タスク漏れ防止や期日管理が容易になり、チーム全体の進行がスムーズになる。
■情報共有をスピーディに行うコマンド

ナレッジ共有の場面では「/search」や「/files」コマンドが便利だ。過去の投稿やファイルを即座に検索・表示できるため、必要な情報を素早くチームに共有できる。また、「/topic」でチャンネルのトピックを更新すれば、重要な情報を常に上部に表示しておくことも可能である。
知っておくと便利なSlackコマンド
Slackには、日常のちょっとした操作を簡略化する便利なコマンドが多く用意されている。この章では、覚えておくと業務がさらにスムーズになる補助的なコマンドを紹介する。
■「/away」:ステータスを切り替える

「/away」を入力すると、自分のステータスを「不在」に変更できる。休憩や外出などで即座に対応できない場合でも、チームメンバーに状況を共有できるため、誤解や対応遅れを防ぎやすい。
■「/leave」:不要なチャンネルから退出

不要になったチャンネルを整理したいときは「/leave」を使うとよい。ボタン操作よりも早く退出でき、通知や情報のノイズを減らせる。多くのチャンネルに参加している場合ほど、このコマンドが役立つ。
■「/invite」:メンバーを素早く追加

「/invite @ユーザー名」で新しいメンバーをチャンネルに追加できる。新プロジェクトの立ち上げ時や急な人員追加の際、手続きに時間をかけずに連携を整えられる。
カスタムコマンドと外部サービス連携
Slackの魅力は、標準機能にとどまらず、自社業務に合わせてカスタマイズできる柔軟性にある。この章では、Googleカレンダーなど外部サービスとの連携手順を紹介する。
■外部ツールとの連携による拡張
GoogleカレンダーやTrello、GitHubなどの外部サービスと組み合わせれば、Slack上での操作範囲が大きく広がる。
(Googleカレンダーと連携する作業手順)
- Slackの「アプリ追加」から「Google Calendar」を検索してインストールする

- Slackに追加し、Googleアカウントで認証を行ってアクセス権限を付与する

- 「/gcal」コマンドでスケジュールの確認や会議予約が可能になる








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