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年間1.3万トンを身近な資源に! 第一三共ヘルスケアが取り組む「おくすりシート リサイクルプログラム」とは?

2025.10.21

10月20日は「ひとまわり(10)・ふたまわり(20)」の語呂合わせで制定された「リサイクルの日」。また、10月17日~23日は厚生労働省などが推進している「薬と健康の週間」でもある。

この時期に合わせて、第一三共ヘルスケアから独自の資源循環の取り組み「おくすりシート リサイクルプログラム」に関するレターが届いたので、概要をお伝えする。

企業や団体による 〝その会社ならでは〟のリサイクル活動が浸透

近年、企業や団体による “その会社ならでは” のリサイクル活動が広がっているという。

例えば、化粧品メーカーが使用済みのプラスチック容器の水平リサイクルに取り組んでいたり、日用品メーカーでは、使用済みの紙おむつをリサイクルして、新品おむつなどの原料として再利用している。

またコンタクトレンズメーカーでは、空ケースを回収・再製品化する取り組みを行なっている。

■第一三共ヘルスケア〝ならでは〟のリサイクル「おくすりシート リサイクルプログラム」とは

2022年10月に横浜市内で開始した「おくすりシート リサイクルプログラム」は、ドラッグストアなどで生活者から回収した使用済みのおくすりシートを再資源化する日本初(※1)の取り組みだ。

再生素材はペンやトレーなどに生まれ変わり、2025年10月20日の「リサイクルの日」に、3周年を迎える。

※1 生活者参加型のおくすりシートリサイクルプログラムとして

■そもそも、「おくすりシート」って燃えるゴミ?、それとも資源ゴミ?

ペットボトルや空き缶などリサイクル資源という認識が定着したものもあれば、素材や形状が特殊で「これはどれに分別されるのか?」と戸惑うモノもある。そのひとつが、日々の服薬でよく出る「おくすりシート(PTPシート)」ではないか。

おくすりシートは一般的なプラスチック製容器包装とは異なり、その多くがプラスチックとアルミを一体化させてできている。

シートの裏側を見ると「プラ」のリサイクル表示マークがあり、実は〝資源ゴミ〟なのだ。

一方、同社でおくすりシートの分別をどうしているか調査(※2)したところ、燃えるゴミが32.2%、燃やせないごみが21.0%、資源ごみが27.2%、わからないが20.4%という結果に分かれ、おくすりシートが資源ゴミである認識が低く、捨て方に悩んでいる人が多いことがわかった。

※2 ごみの分別とリサイクルに関する意識調査(第一三共ヘルスケア調べ 全国の10 ~ 70代男女 1039人を対象に2022年9月22日~10月3日に実施)

なぜこの取り組みを?、背景に〝超高齢化社会×服薬機会の増加〟

超高齢化社会に伴い服薬機会も増加傾向にあり、「おくすりシート(PTP)」も国内で年間約1万3000トン(※3)生産、および使用されている。

同社はこうした課題に着目。循環型社会における“動脈”といわれる「モノづくり」のみならず、メーカーとして使い終わった後にも責任を持つために〝静脈〟である「リサイクル」に取り組むことを決断。

プラスチックとアルミを分離して再資源化を目指す「おくすりシート リサイクルプログラム」を2022年10月に開始した。

※3 参考:富士キメラ総研「2019年 メディカル・ライフサイエンスケミカルの現状と将来展望」(PTPシート国内市場2018年実績1万3400トン)

■想定を超えてプログラムは拡大、累計回収は約10トンに

開始当初は年間100〜500kg程度の回収量を見込んでいたものの、開始から約半年で約280kg、1年目の終了時には1トン超を回収することができた。拠点も横浜市中区中心の30拠点から実証終了時には60拠点へ、現在は横浜市内全区で100拠点以上に拡大。

2025年3月末時点の累計回収量は約10トンに達しており、同社では想定を大きく上回る成果、と話す。

■今後の取り組み プロジェクト担当者の想い

<第一三共ヘルスケア 業務推進部 岩城純也 氏>

全国から多くのご要望をいただいており、現在は横浜市内のみでの展開ですが、年内には東京都・東大和市でも取り組みを開始する予定です。

一方で、回収にあたってさまざまな運営コストも発生するため、しっかり取り組みを継続できる形を検証しながら進めていきたいと考えています。まずは、回収されたおくすりシートがどのように再生され、どのような製品として生まれ変わるのかをきちんと“見える化”し、回収と再資源化の両輪を確実に回していくことを重視していきたいと思います。

最近では、プログラムに参加していただくことで貯まるポイントで交換できるものとして、おくすりシートから再生した素材でつくった「ボールペン」を制作しました。さらに、ベンチなどの大きなものも試験的に制作しています。今後の取り組みにもぜひご注目ください。

関連情報
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/okusuri-sheet/topics-09.html

構成/清水眞希

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