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入社から半年で約3割が退職を検討するというZ世代社員が会社に求めるものとは?

2025.10.15

Z世代社員の「退職代行」利用などで若手社員の離職問題に注目が集まっているが、中小企業の人材確保と定着は経営課題といえるだろう。日本人事経営研究室は、全国の中小企業で働く18歳から29歳の一般社員を対象にした「中小企業の若手の離職と職場への不満に関する意識調査」を実施して結果を公開した。それによればZ世代の約3割が入社半年で退職を検討しており、7割は入社後のギャップを感じていたという。

入社半年以内に退職を検討したZ世代社員は約3割

Z世代社員に対して入社半年以内に退職を検討したことはあるか質問すると、29.0%が検討した経験があると回答。退職を検討した理由では、「給与や待遇への不満」がもっとも多く48.3%という結果だった。

2位以下は「職場環境(人間関係・労働時間など)」が44.8%、「上司への不満」が41.4%、「会社や自分の将来性に不安を感じた」が34.5%、「仕事のやりがいがなかった」が24.1%という結果だった。退職を検討した人は、入社して半年以内でもキャリアへの不安や仕事のやりがい不足が退職の検討理由になっているようだ。

Z世代社員の7割が思い描いた職場とのギャップを感じている

Z世代社員に入社後に思い描いていた職場環境や業務とのギャップについて質問すると、「かなり感じたことがある」と「少し感じたことがある」を合わせると69.0%という結果だった。ギャップを感じた理由については、「思い描いていた業務内容と違った」が31.9%でもっとも多く、「成長機会がなかった」が29.0%で続いた。期待していた業務内容との乖離やモチベーションを左右する成長機会の不足は、Z世代社員にとって不満に感じる部分のようだ。

Z世代社員の17%は会社がホワイトすぎるとつまらないと感じていた

劣悪な労働環境を強いるブラック企業と働きやすい環境と社員の満足度が高いホワイト企業なら、ホワイト企業を働きたいはずだ。Z世代社員に入社後にホワイト企業すぎてつまらないと感じたことがあるかという質問をすると、「かなり感じたことがある」と「少し感じたことがある」を合わせると17.0%の人がホワイト企業につまならさを感じていた。

ホワイトすぎる点については、「挑戦的な業務が与えられず、自己成長を感じない」が41.2%で最多の回答で、次いで「業務があまりにも簡単でやりがいを感じられない」が35.3%という結果だった。Z世代社員には、働きやすさや負担の少ない業務ではなく、挑戦や成長を求めている傾向がある人も一定数いるようだ。

半数以上のZ世代社員が成長の機会が与えられていないと回答

Z世代社員に自分の成長の機会が十分に与えられているか質問すると、「あまり感じない」と「まったく感じない」を合わせると58.0%で、半数以上が成長の機会を与えられていないと感じていた。

成長の機会が不足していることについての質問では、「業務の幅が広がらない」が39.7%でもっとも多く、次いで「新しいスキルを学ぶ機会が少ない」と「上司や先輩からのフィードバックが不足している」が32.8%の同率2位だった。本人が実感できるような成長機会を提供することが若手社員のモチベーション向上に繋がりそうだ。

今回の調査では、Z世代社員が入社直後から思い描いた職場とのギャップを感じており、自分の成長機会の不足を感じていることが浮き彫りになった。

早期離職を防ぐには、成長を実感できる環境を作ることが不可欠で、人事評価制度の透明化や成長支援を制度として整備するなどして、採用時の期待と入社後の現実の乖離などを解消することも重要といえる。

この世代は、自分にとっての適切な環境と納得できる理由が働くモチベーションを上げる大きな要因ともいえるだろう。その意味でも入社後に感じるギャップの最小化と働くことによる成長機会を生み出す施策がZ世代社員の定着には必要といえるだろう。

「中小企業の若手の離職と職場への不満に関する意識調査」概要

調査エリア:全国
調査対象:18歳~29歳の一般社員
調査サンプル:100名
調査期間:2025年8月13日~2025年8月14日
調査方法:インターネット調査
https://jinjiseido.co.jp/

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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