カタログギフトに代わるご褒美・インセンティブは何が良い?
具体的にどのようなご褒美が、Z世代には刺さるのだろうか。彼らの価値観を読み解くと、「時間」「成長」「体験」という3つの案が考えられる。
(1)特別休暇
特別休暇(半日でも可)やリモートワーク時間の拡張など、タイパを重視し、プライベートな時間を大切にする彼らにとって、「自由に使える時間」は金銭以上に価値のある報酬となり得る。
(2)未来のための成長投資
有料セミナー・研修への参加費用補助、書籍購入費のサポート、オンライン学習プラットフォーム(Udemyなど)の利用クーポン、業界カンファレンスへの参加料の会社負担。
キャリアアップへの意欲は高いが、自腹での投資には躊躇しがち。会社として、本人の成長を支援する姿勢を示すことは、エンゲージメントを劇的に高められる。
(3)心や情動を満たす体験ギフト
高級レストランの食事券、サウナやスパ施設の利用券、グランピングや音楽フェスなどのアクティビティを選べる「体験型ギフト」は、モノとして残らなくても、記憶に残り、SNSでシェアできるような特別な「体験」は、満足度が高い。SOW EXPERIENCE、Asoview!GIFTといったサービスが活用できる。
部下の未来を応援する「メッセージ」としてインセンティブやご褒美を活用したい
Z世代にとってのインセンティブやご褒美は、自分の価値観(時間、成長、体験)を会社が理解し、尊重してくれているという実感そのものに繋げられると、組織品質向上につながる。
本記事でテーマにしたカタログギフトを贈る方法から、メンバーの人生を豊かにする選択肢を贈るという発想の転換が、これからの時代に求められるマネジメントであり、部下のエンゲージメントを引き出し、組織全体の活力を生み出す源泉になるともいえる。
実際にインセンティブを渡すシーンでは「あなたの〇〇という成果がチームに貢献した」など具体的な承認の言葉を添える。このコミュニケーションこそが、特別な「コト体験」となるだろう。
文/久我吉史







DIME MAGAZINE















