Slackアンケート活用の注意点
利便性が高い一方で、適切に運用しなければ誤った判断につながることもある。
■匿名性と回答率の確保
匿名性が担保されないアンケートは、回答が偏る可能性がある。特に上司や他部署に対する意見を求める場合には、匿名回答を設定できるアプリを利用する方が望ましい。また、回答期限を設けたりリマインダーを活用することで、回答率を高める工夫も必要である。
■質問内容の工夫
質問設計の巧拙がアンケート結果の質を左右する。選択肢は具体的かつ重複のない形で提示することが重要である。曖昧な選択肢や答えにくい設問は、正しい意思決定を妨げる原因となる。
まとめ
Slackでアンケートを実施することは、チームの意思決定を迅速かつ効率的に進める手段である。絵文字リアクションは即時性と手軽さに優れ、無料アプリは本格的な調査に対応できる。目的や状況に応じて両者を使い分けることで、組織のコミュニケーションをさらに円滑にできるだろう。Slackという日常的なツールを最大限活用し、業務効率化と意思決定の質の向上を実現していくことが求められる。
本記事の内容を以下で簡単におさらいしておこう。
- メリット
- 回答と結果をSlack内で確認でき、コミュニケーションが一元化される。
- 投稿直後から反応が集まり、意思決定のスピードが向上する。
- 絵文字や無料アプリを使えばコストをかけずに導入できる。
- 絵文字リアクションを使った方法
- 手順:質問文を投稿 → 候補に対応する絵文字(👍✅👎など)を指定 → 参加者がクリックして投票。
- 実例:会議の日程調整で候補日に異なる絵文字を割り当て、最多リアクションの日を決定。
- 注意点:手軽だが、選択肢が増えると集計が煩雑になり、匿名性もないため利用シーンを限定するのが望ましい。
- 無料アプリを使った方法
- 代表例:Simple Poll、Polly。
- 導入手順:
- Slack App ディレクトリからアプリ検索
- 「Slackに追加」をクリック
- 権限リクエストを承認
- 「/poll」などのコマンドでアンケート作成
- 実践例:Simple Pollで「/simplepoll」を入力 → 選択肢付きアンケートが生成 → 必要に応じて複数回答や匿名設定を追加。
- 活用時の注意点
- 匿名性が必要な場面ではアプリを利用し、回答しやすい環境を整える。
- 質問設計は具体的かつ明確に行い、回答しやすさを確保する。
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構成/編集部







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