Slackを使って無料でアンケートを実施するには、絵文字へのリアクションをしてもらう方法と無料アプリを活用する方法がある。無料アプリとしては、「Simple Poll」や「Polly」がおすすめだ。
目次
Slackは社内外のコミュニケーションを円滑に進めるために多くの企業で導入されている。チャットベースのやり取りだけでなく、ファイル共有やタスク管理との連携にも優れている点が特徴だ。
その中でも特に便利なのが、社内アンケートや投票をSlack上で簡単に実施できる機能である。日程調整や意思決定をメールで行うよりも、Slack上で即時にアンケートを実施すればスピード感が格段に増す。
本記事では、絵文字リアクションを活用した手軽な方法と、無料で利用できるアプリを導入する方法を中心に、Slackでアンケートを効率的に運用するためのステップを紹介する。
Slackでアンケートを行うメリット
Slack上でアンケートを行うことには、単なる利便性を超えた実務的な効果がある。ここではその代表的なメリットを3つ取り上げる。
■コミュニケーションの一元化
Slack内でアンケートを実施すると、回答と結果を同じチャットスレッドで確認できる。従来のようにGoogleフォームやメールで回答を集め、別途集計シートを確認する必要がない。全てが一つのプラットフォームにまとまることで、情報の散逸を防ぎ、チーム全体で透明性の高いやり取りが可能となる。特に複数の部署が関わる案件においては、この一元化が効率化に直結する。
■スピーディな意思決定
Slackアンケートの利点は、即時性にある。投稿した瞬間からリアクションが集まり、数分で全員の意見を可視化できる。これにより、会議を待たずに合意形成が進むことも多い。プロジェクトの進行速度を高めるうえで有効な仕組みである。
■コストをかけずに導入できる
基本的なアンケートであれば、絵文字リアクションだけで完結する。さらに無料で利用できる専用アプリを導入すれば、本格的な設問や複数選択肢を扱える。追加のシステム投資を行わずに導入できる点は、中小企業やスタートアップにとっても大きな魅力である。
絵文字リアクションを使ったアンケート方法
最もシンプルかつ導入障壁が低いのが、絵文字リアクションによる投票である。
■絵文字投票の基本的な流れ
まず質問文をチャンネルに投稿する。例えば「次回のミーティングはどの日程が良いですか?」と記載し、候補ごとに数字や日付を書き添える。
参加者は該当する候補に「👍」「✅」「👎」などの絵文字を付与することで回答する。この操作は誰にとっても直感的であり、Slack利用者であれば特別な説明を必要としない。
■実践例:日程調整アンケート
たとえば「4月10日」「4月12日」「4月14日」という3つの日程候補を投稿し、それぞれに異なる絵文字を指定する。

参加者は自分が参加可能な日に対応する絵文字をクリックするだけで投票が完了する。結果は絵文字の数として即座に可視化され、最も多い日程が選ばれる仕組みである。
■メリットと注意点
絵文字投票の最大の利点は手軽さである。導入コストも不要で、投稿から数秒でアンケートが開始できる。
ただし、選択肢が増えると集計が複雑になりやすく、回答が重複する可能性もある。また匿名性が担保されないため、意見の偏りや本音が出にくい場合もある。用途を絞って使うことが望ましい。
無料アプリを使ったアンケート方法
より本格的にアンケートを実施したい場合は、Slack専用のアプリを導入すると便利である。
■代表的な無料アプリ

代表的なアプリには「Simple Poll」と「Polly」がある。Simple Pollはコマンド入力で簡単に選択肢付きの投票を作成できるツールである。Pollyは質問のテンプレートや匿名回答の機能を備え、より柔軟な設計が可能となっている。いずれも基本機能は無料で利用できる点が魅力である。
■アプリ導入の手順
アプリの導入は次の流れで進める。
1.「その他」⇒「APP」でSlack App ディレクトリにアクセスし、利用したいアプリを検索する。

2.「インストール」をクリックしてアプリのサイトに移動する。

3.「Slackに追加」をクリックする。

4.権限リクエストが表示されるので、内容を確認し許可する。

5.承認後、Slack上で「/poll」などのコマンドを入力することで利用を開始できる

■実践例:選択肢付きアンケート作成
Simple Pollを例にアンケート作成の手順を解説する。
1.コマンド「/simplepoll」を入力してアンケートを作成する

2.オプション機能を活用する

3.アンケートのメッセージが作成・投稿される








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