Slackで予約投稿するには、標準機能「メッセージスケジューリング」を使えば、日時を指定して自動送信できる。チームの業務効率化や情報共有、生産性向上に効果的だ。
目次
Slackはビジネスシーンで広く使われるコミュニケーションツールである。日々のやり取りを効率化できる一方で、「特定の時間に投稿したい」というニーズも多い。たとえば、朝の定例アナウンスや締切リマインドを前日に準備しておき、時間になったら自動で投稿できれば業務負担が減る。
本記事では、Slackで予約投稿を行う方法を中心に、導入手順、メリット、注意点まで解説する。
Slackで予約投稿は可能か?
Slackにおいては、後から指定した時間に自動でメッセージを送信できる仕組みが用意されている。公式機能だけでなく外部サービスを利用する方法もあり、シーンに応じて選択できるのが特徴である。
■標準機能による予約投稿
Slackは「メッセージスケジューリング」という公式機能を備えている。メッセージを入力後、送信ボタンの横にあるプルダウンメニューから「送信日時を指定」を選ぶことで、数時間後や翌日の任意の時間に自動投稿できる仕組みである。特別な設定や追加アプリは不要であり、公式アプリだけで手軽に実行できる点が魅力だ。
■外部サービスを利用する方法
一方で、公式機能では実現できない柔軟な条件設定や繰り返し投稿を行いたい場合は、外部サービスが有効である。たとえばZapierやWorkato、Makeなどの自動化プラットフォームを使えば、Googleカレンダーやタスク管理ツールと連携し、条件に応じた予約投稿を実現できる。またSlackbotのリマインダー機能を応用して「毎週月曜9時に通知」といった設定も可能である。
Slackで予約投稿する具体的な手順
Slackで予約投稿を行う手順はシンプルであり、誰でもすぐに習得できる。ここではデスクトップ版とモバイルアプリのそれぞれについて確認する。
■デスクトップ版での操作方法
- メッセージの入力欄にメッセージを作成。

- 送信ボタン横の下向き矢印をクリックする。

- 「送信日時をスケジュール」という項目が表示される。候補にない時間を設定する場合は、「カスタム時間」をクリックする。

- ここで日時を指定すれば予約完了。

■モバイルアプリでの操作方法
- メッセージ入力後、送信ボタンを長押しする

- 「スケジュール送信」のメニューが表示される

- 希望の日時を選択する

■予約投稿の管理と編集

予約したメッセージは「予約済み」タブで一覧表示される。内容を確認し、必要であれば日時の変更や削除も可能である。誤って設定した場合でも修正ができるため、安心して利用できる。
Slackで予約投稿を活用するメリット
Slackで予約投稿を取り入れることで、日常業務にさまざまな効果が生まれる。
■業務の効率化
あらかじめ定型メッセージを準備しておけば、当日慌ただしく入力する必要がなくなる。とりわけ、毎朝の定例連絡やルーチンのアナウンスは前日にまとめて予約しておくことで、業務開始時の時間を他の作業に充てられる。
■情報共有のタイミングを最適化
人によって勤務開始のタイミングは異なるが、重要な情報は全員が見やすい時間帯に届けることが望ましい。予約投稿を使えば、会議前や締切直前など、最も効果的なタイミングに合わせて情報を共有できる。
■チーム全体の生産性向上
必要な情報を計画的に配信できれば、連絡の抜け漏れが減少する。メンバーは安心して業務に集中でき、結果としてチーム全体の生産性向上につながる。
Slack予約投稿の注意点
便利な機能である一方、利用にあたっては注意点も存在する。事前に確認しておくことでトラブルを防げる。
■タイムゾーン設定の確認
グローバルに展開する企業では、メンバーが異なるタイムゾーンに所属している場合が多い。送信時間は送信者の設定に基づくため、相手の地域では深夜に通知が届くこともある。時差を考慮して設定することが欠かせない。
■誤送信や内容修正のリスク
予約後に内容を見直した際、修正を忘れると誤情報がそのまま配信されてしまう。投稿前には必ず確認し、必要に応じて編集・削除を行う習慣を持つべきである。







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