小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

「Slack Webhook」って何?外部システムから直接Slackにメッセージを送信できるしくみと便利な使い方

2025.11.09

Slack Webhookとは、外部サービスからSlackへ自動的に通知を送信できる仕組みのこと。Webhookはイベント発生を契機に通知が行われる。APIに比べて導入が容易。

Slackは多くの企業で利用されているコミュニケーションツールであり、単なるチャットアプリにとどまらず、外部サービスや社内システムと柔軟に連携できる点が特徴である。その連携の中でも特に便利なのが「Slack Webhook」である。Webhookを使えば、アプリやサービスからの通知を自動的にSlackへ投稿できるようになり、業務の効率化や情報共有の迅速化につながる。

本記事では、Slack Webhookの仕組み、導入方法、活用事例、注意点を具体的に解説する。

Slack Webhookとは 

Slack Webhookは、外部のシステムやサービスからSlackへ直接メッセージを送信できる仕組みである。リアルタイムに通知を受け取りたい場合に役立ち、開発チームや運用担当者にとって強力なツールとなる。ここでは、その基本概念と特徴を整理する。

■Webhookの基本概念 

Webhookとは、特定のイベントが発生した際に自動的に指定されたURLへ情報を送信する仕組みのことである。APIと似ているように思えるが、APIがリクエストを送る側から呼び出すのに対し、Webhookはイベントをトリガーとして自ら通知を行う。 

■Slack Webhookの役割 

SlackにおけるWebhookは、システムやサービスからの通知をチャネルに自動投稿するための仕組みである。例えば、ECサイトで注文が入った際に通知を送る、サーバーの異常を知らせる、タスクの進捗を共有するなど、あらゆる場面で活用できる。 

■Slack APIとの違い

Slack APIは高度な双方向通信が可能であり、メッセージ送信だけでなく情報取得や管理操作も行える。一方、Webhookは片方向でメッセージを投稿するシンプルな仕組みに特化している。そのため、導入や設定が容易であり、まずはWebhookから利用を始めるケースが多い。

Slack Webhookの導入方法

Slack Webhookを利用するには、アプリの作成、Webhook URLの取得、送信テストといった手順が必要である。ここでは、Googleフォームから送信された内容をSlackに通知する例を取り上げ、導入の流れを具体的に示す。

■Webhook URLの取得

  1. Slackの管理画面から「アプリを作成」を選択
Slackの管理画面から「アプリを作成」を選択した画面
  1. Incoming Webhooksを有効化する
Incoming Webhooksを有効化した画面
  1. 通知を送信したいチャネルを指定してWebhook URLを取得する 
通知を送信したいチャネルを指定してWebhook URLを取得した画面

■Googleフォームとスプレッドシートの連携

Googleフォーム単体ではWebhookを呼び出せないため、回答をスプレッドシートに保存する設定を行う。

1.スプレッドシートと連携させたいGoogleフォームを開き、画面上部の「回答」を選択

スプレッドシートと連携させたいGoogleフォームを開き、画面上部の「回答」を選択する画面

2.「スプレッドシートにリンク」をクリックする。

「スプレッドシートにリンク」をクリックする画面

3.スプレッドシートが作成されて、Googleフォームからの回答が入力されるようになる。

スプレッドシートが作成されて、Googleフォームからの回答が入力されるようになった画面

これにより、フォーム回答のたびにシートが更新される仕組みが整う。

■Google Apps Scriptの設定

スプレッドシートの拡張機能としてGoogle Apps Scriptを利用し、フォーム回答を受け取ったときにSlack Webhookへ通知を送るスクリプトを作成する。

スプレッドシートの拡張機能としてGoogle Apps Scriptを利用し、フォーム回答を受け取ったときにSlack Webhookへ通知を送るスクリプトを作成する画面
スプレッドシートの拡張機能としてGoogle Apps Scriptを利用し、フォーム回答を受け取ったときにSlack Webhookへ通知を送るスクリプトを作成する画面

この関数を「フォーム送信後に実行されるトリガー」として登録すれば、回答が送信されるたびにSlackに通知される。実務に応用すれば、問い合わせフォームやアンケート結果をリアルタイムでチームに共有できる。

Slack Webhookの活用事例 

Webhookは業務のあらゆる場面で活用可能である。ここでは代表的な利用シーンを紹介する。

■システム監視の通知

サーバーやアプリの稼働状況を監視するツールと連携し、エラーや障害が発生したときにSlackへ通知する仕組みを構築できる。これにより担当者は迅速に対応できるようになる。

■アプリやサービスのイベント通知

顧客からの注文や問い合わせをWebhookで通知することで、担当者がすぐに状況を把握できる。メールよりもリアルタイム性が高く、対応スピードの向上につながる。 

■タスク管理ツールとの連携

TrelloやJiraなどのタスク管理ツールと連携すれば、タスクの追加や更新を自動でSlackに投稿できる。チーム全体の進捗が可視化され、作業効率が上がる。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年10月16日(木) 発売

DIME最新号は、「2025ヒット商品総決算」特集&「攻殻機動隊」映像化30周年大特集!今年話題を集めたヒット商品をどこよりも早く徹底解剖。DIMEでしか手に入らない「攻殻機動隊」オリジナルカレンダーが特別付録に付いてくる!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。