
仕事に対する認識や価値観は、世代間で微妙に異なるものだ。では、イマドキのZ世代と上司・先輩世代では、どのようなジェネレーションギャップがあるのだろうか?
SMBCコンシューマーファイナンスはこのほど、18歳~69歳の有職男女を対象に「世代間ギャップに関する調査2025」をインターネットリサーチで実施し、1000名から有効回答を得た。ここでは、本調査結果の中から「Z世代・若手と上司・先輩の仕事に関する意識・実態」に関する調査結果を抜粋し、紹介する。
Z世代・若手にとっての“理想の上司” 1位「仕事のことを相談できる」2位「丁寧に教えてくれる」
全国の18歳~29歳の有職(会社員、公務員・団体職員、会社役員・経営者:以下同様)男女500名(以下「Z世代・若手」)および、30歳~69歳の有職男女500名(以下「上司・先輩」)(計1,000名)に対し、仕事について質問した。
はじめに、Z世代・若手(500名)に、自身にとって“理想の上司”とは、どのような上司か聞いたところ、「仕事のことを相談できる」(34.4%)が最も高くなり、「丁寧に教えてくれる」(32.8%)、「具体的にアドバイスしてくれる」(31.6%)、「意見を聞いてくれる」(30.6%)、「成果を褒めてくれる」(30.4%)が続いた。業務に関する相談にのってくれたり、きめ細かい指導やアドバイスをしてくれたりと、密にコミュニケーションをとってくれる上司を求める人が多いようだ。
上司・先輩(500名)に、自身の普段の若手社員に対する態度を聞いたところ、「一緒に業務に取り組んでいる」(29.2%)が最も高くなり、「丁寧に教えている」(26.2%)、「具体的にアドバイスしている」(23.2%)、「意見を聞いている」(23.0%)、「成果を褒めている」(20.2%)が続いた。若手と協力して仕事を進めている人が多いようだ。
Z世代・若手の回答と比較すると、Z世代・若手の“理想の上司”では「仕事のことを相談できる」(34.4%)が1位となったのに対し、上司・先輩の普段の若手社員に対する態度では「仕事の相談にのっている」(19.6%)は8位となった。“相談にのってほしい”という若手社員のサインを見逃してしまっている上司・先輩が多いかもしれない。
上司・先輩にとっての“理想の若手社員” 1位「こまめに報告・連絡・相談をする」
続いて、上司・先輩(500名)に、自身にとって“理想の若手社員”とは、どのような若手社員か聞いたところ、「こまめに報告・連絡・相談をする」(31.6%)が最も高くなり、「時間・締切を守る」(31.2%)、「自分で考えて行動する」(30.0%)、「仕事を途中で投げ出さない」(29.2%)、「仕事に意欲的」「協調性を大切にする」(いずれも28.8%)が続いた。
Z世代・若手(500名)に、自身の普段の職場における態度について聞いたところ、「自分で考えて行動している」(28.4%)が最も高くなり、「時間・締切を守る」(28.0%)、「こまめに報告・連絡・相談をしている」(27.8%)、「協調性を大切にしている」(27.6%)、「仕事を途中で投げ出さない」(27.2%)が続いた。
上司・先輩の回答と比較すると、上司・先輩にとっての“理想の若手社員”の上位3位は「こまめに報告・連絡・相談をする」(31.6%)、「時間・締切を守る」(31.2%)、「自分で考えて行動する」(30.0%)、Z世代・若手の普段の職場における態度の上位3位は「自分で考えて行動している」(28.4%)、「時間・締切を守る」(28.0%)、「こまめに報告・連絡・相談をしている」(27.8%)と、内容が一致しており、上司・先輩の考える若手社員の理想像と、実際のZ世代・若手の勤務態度に大きなずれはみられないことがわかった。