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臆病者と言われる人の心理的な特徴と克服する方法

2025.09.21
藤野綾子 (ライター・編集者・カウンセラー)

「また自分の意見が言えなかった…」そんな臆病者と呼ばれる人には、心理的な特徴と同時に優れた長所があります。小心者や意気地無しとの違いを整理し、臆病さを受け入れつつ小さな一歩を踏み出すための方法を紹介します。

「また自分の意見が言えなかった…」「失敗するのが怖くて、一歩が踏み出せない…」

そんな風に、行動をためらってしまったことはありませんか?たくさん心当たりがある人は、臆病な部分があるのかもしれません。

この記事では、臆病になってしまう人の心理的な特徴、そして明日から実践できる方法をご紹介します。臆病さは乗り越えることも大切ですが、受け入れることが大切なのです。

「臆病者」とは?

まず、「臆病者(おくびょうもの)」という言葉の意味を見ていきましょう。

■「臆病」の意味

小学館のデジタル大辞泉には「臆病」の言葉がありましたので、そちらをご紹介します。

臆病の意味は、

・ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること。また、そのような人や、そのさま。「—な子猫」「—者」

とあります。

つまり、「臆病者」とは、些細なことにも怖がったり、気後れしたりする性質を持つ人のことを指します。

■「臆病者」と近い言葉である「小心者」「意気地無し」との違い

意味が近い言葉として、「小心者(しょうしんもの)」「意気地無し(いくじなし)」などがあります。

・「小心者」と「臆病者」の違い
「小心者」は、自信のなさから他人の評価を気にしすぎ、大胆になれない人のことを言います。一方、臆病者は人目よりも、失敗して自分が傷つくこと自体を恐れます。恐れの対象が「他人の評価」か「自分へのダメージ」かが違いとなります。

・「意気地無し」と「臆病者」の違い
「意気地無し」は、物事をやり遂げる精神力がなく、困難な状況ですぐに諦めてしまう人のことを指します。臆病者は行動を「始める前」に恐怖を感じますが、意気地無しは行動を「続けている途中」で困難に屈します。恐怖で「始められない」のが臆病者、気力不足で「続けられない」のが意気地無しと分けることができます。

臆病者と言われる人が持つ心理的特徴

他人の目を気にしすぎてしまったり、物事をネガティブに考えすぎたり…。臆病な人の行動の裏には、共通する心理的な特徴が隠されています。その心理的特徴はマイナスなものばかりではないのです。ここでは併せ持つポジティブな面も取り上げます。

1.周囲の目を気にしすぎる

周囲の目を気にしすぎることも臆病者と言われる人の多くが持つ特徴の1つです。周囲の目を気にしすぎるということは、つまり、周囲からの評価に怯えているということ。自分の発言で相手の機嫌を損ねたり、否定されたりすることを恐れ、その結果、やりたいことがあっても行動に移せないのです。

一方で、この特徴は「相手を傷つけたくない」という優しさや、その場の空気を大切にする協調性の表れでもあります。常に相手の気持ちや表情の変化を敏感に察知するため、細やかな気配りができ、無用な対立を避けるのが得意です。

2.感受性が豊か

臆病な人は、他の人が気づかないような些細なことまで気になってしまい、心配や不安を感じやすいという特徴があります。この繊細さや共感性の高さは、気疲れや決断できないといったことの原因にもつながります。

しかし、この豊かな感受性は、見方を変えれば大きな長所となります。それは、言葉にならない相手の気持ちや、その場の空気の微妙な変化を察知することができるからです。相手の立場に立って物事を深く理解できるため、表面的な優しさではなく、心からの思いやりを持って人と接することができます。

3.ネガティブ思考

臆病な人には、自分に自信がなく、物事を常に悪い方向へ考えてしまう思考の癖があります。何かに挑戦する前から「どうせ失敗するに決まっている」と決めつけ、行動を起こすための方法ではなく、やらない理由を探すのが癖になっているのです。その結果、自分の意見を押し殺してしまったりして、人間関係に悩むことも少なくありません。

しかし、このネガティブ思考は、裏を返せば、慎重という長所にもなります。「もし失敗したらどうしよう」と考えることは、行動する前にリスクを洗い出し、最悪の事態を想定する危機管理能力につながるからです。軽率な判断で大きな失敗をしない、堅実な性格とも言えるでしょう。

臆病な部分を変える3つの方法

臆病さは、考え方や日々の行動を少し変えるだけで乗り越えることができます。ここでは、明日からすぐに実践できる3つの方法をお伝えします。

1.臆病であることを受け入れる

臆病な自分を否定せずに、自分の一部と認めてあげることが最初のステップになります。

特徴でも触れたように、臆病であることは必ずしも悪いことではありません。見方を変えれば長所にもなります。

臆病な自分を受け入れ、ありのままの自分を認めることで、ストレスは軽くなり、新たなものが見えてくるようになるでしょう。

2.自分の“できないこと”ではなく、“できたこと”に注目する

臆病な人は、無意識のうちに自分のできないことや欠点ばかりを探してしまう癖があります。このネガティブな思考の癖を断ち切るためには、その意識を“できたこと”や、自分の長所に向ける練習を始めてみましょう。

できたことに注目する方法として、「朝、ちゃんと起きられた」「人に親切にできた」など些細なことでいいので、紙に書き出してみてください。紙に書き出すことを習慣にすることで、自然と自分のできたことに注目できるようになります。

3.小さな行動から始めてみる

臆病な人は失敗を恐れるため、新しい行動を起こすことが苦手です。そこで大切なのが、いきなり大きな目標を立てるのではなく、「これならクリアできそう」と思える簡単な目標を立て、小さな成功体験をコツコツと積み重ねていくことです。

1つの目標を達成できたら、自分で自分を褒め、また次の小さな挑戦に進みます。この繰り返しが「自分にもできる」という自信を育て、チャレンジする楽しさを教えてくれます。

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ライター・編集者・カウンセラー
藤野綾子
精神保健福祉士、産業カウンセラー、EAPメンタルヘルスカウンセラー、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の資格を持つ。大学に通い直し、心理の国家資格取得に向けて勉強中。教育施設、就労移行施設などでカウンセラー研修、実務も続けている。

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