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YIELD関数の使い方とは?Excelで簡単にできる利回りの計算方法

2025.09.24

YIELD関数は債券の利回りを計算できる関数だ。利回りとは、投資金額に対する利益割合のことだ。YIELD関数は債券に投資するかどうかを決める際に役立つ。

YIELD関数の使い方が分からないという方もいるのではないだろうか。YIELD関数は、債券の利回りを計算できる関数である。

本記事ではYIELD関数の使い方について、「利回りとは何か?」という点から詳しく解説する。YIELD関数を使う際の注意点についてもまとめた。

YIELD関数とは?

YIELD関数は、債券の利回りを計算できる関数である。具体的には、固定利付債(定期的に利息が支払われ、あらかじめ利率が決まっている)の場合に計算できる。

YIELD関数を使うことで、債券の利回りが計算できるので、債券に投資すべきかどうかを判断できるようになる。ポートフォリオ作成に便利に使える関数の1つだ。

■利回りとは?

債券は利回りを見て投資判断することが大切と言われている。利回りとは、投資金額に対する利益の割合のことを指す。

債券の利回りは投資タイミングなどによって大きく変動する。

たとえば、利率が5%、額面金額100万円の債券を99万円で購入したとする。1年運用した場合、利息収入は100万×5%=5万円ということになる。償還差損益は100万-99万=1万円だ。

つまり収益は、利息収入(5万)+ 償還差損益(1万)=6万円ということになる。

利回りは「収益 / 投資金額 × 100」で求められる。収益(6万)÷ 投資金額(99万円)× 100=6.06%なので、この場合の利回りは6.06%ということだ。

■YIELD関数の基本的な構文

YIELD関数の基本的な構文は次のとおり。

  • =YIELD({受渡日},{満期日},{利率},{購入金額},{額面金額},{頻度})

それぞれの意味は以下のとおりである。

  1. 受渡日 ⇒ 債券を保有した日(証券が買い手に引き渡される日)
  2. 満期日 ⇒ 債券の保有を止めた日(証券の支払期日)
  3. 利率 ⇒ 額面金額に対する毎年受け取れる利息の割合(クーポン)
  4. 購入金額 ⇒ そのときの債券の購入価格(額面金額100に対する割合で指定)
  5. 額面金額 ⇒ 債券の額面金額(通常は100)
  6. 頻度 ⇒ 利息の支払い頻度(1: 年1回、2: 半年に1回、4: 四半期に1回)

YIELD関数の使い方

ここからはYIELD関数の使い方についてみていこう。

YIELD関数を使って債券の利回りを計算する手順は次のとおり。

  1. 利回り計算に必要な情報を揃える
  2. YIELD関数で利回りを計算する
  3. パーセント表記に変更する
  4. 各情報を変更してみる

ひとつひとつの手順について詳しくみていく。

■1.利回り計算に必要な情報を揃える

まず、利回り計算に必要な情報(利率、現在価値など)を揃える。

必要な情報を揃えたら、シート上に以下のようにまとめておこう。

情報を揃える

■2.YIELD関数で利回りを計算する

揃えた情報を元にYIELD関数で利回りを計算していく。

以下では「=YIELD(B1,B2,B3,B4,B5,B6)」としている。受渡日・満期日・利率・現在価値(購入金額)・償還価額(額面金額)・頻度を指定している。

利回りを計算

実行すると、利回りが自動的に計算される。

利回りが表示

■3.パーセント表記に変更する

表示した利回りをパーセント表記に直そう。

「ホーム」タブから「標準」をクリックし、「パーセンテージ」を選択する。

パーセンテージ

パーセント表記に修正されて分かりやすくなった。

パーセント表記

以下は、更に小数点以下の表示を調整した例である。

小数点を調整

■4.各情報を変更してみる

「現在価値」などの情報を変更し、どのように利回りが変わるのか確認してみよう。以下は現在価値を「95」から「105」に変更した例である。すると利回りは「約1.94%」になった。購入タイミングによって、利回りがどのように変動するか分かるようになった。

なお、実際の利回り計算では税金なども考慮する必要がある。

現在価値を変更

YIELD関数を使う際の注意点

YIELD関数を使う際の注意点を最後に紹介する。

まず、受渡日と満期日は日付形式で入力しないといけない。受渡日と満期日は日付形式で入力しないと、以下のように#VALUE!エラーなどが発生してしまう。

エラーが発生

また、YIELD関数で計算される利回りの数字は、Excelのバージョンや設定によって若干だが変わる可能性もある。バージョンなどによって、アルゴリズムや日数計算方法に差があるためだ。

まとめ

本記事ではYIELD関数の使い方について解説した。最後に、YIELD関数の基本的な構文についておさらいしよう。

  • =YIELD({受渡日},{満期日},{利率},{購入金額},{額面金額},{頻度})

それぞれの意味は次のとおり。

  1. 受渡日 ⇒ 債券を保有した日(証券が買い手に引き渡される日)
  2. 満期日 ⇒ 債券の保有を止めた日(証券の支払期日)
  3. 利率 ⇒ 額面金額に対する毎年受け取れる利息の割合(クーポン)
  4. 購入金額 ⇒ そのときの債券の購入価格(額面金額100に対する割合で指定)
  5. 額面金額 ⇒ 債券の額面金額(通常は100)
  6. 頻度 ⇒ 利息の支払い頻度(1: 年1回、2: 半年に1回、4: 四半期に1回)

YIELD関数を使えば、債券の利回りを簡単に算出でき、投資判断を行うのに役立つ。

構成/編集部

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