COMBIN関数と他の関数の違い
続いて、COMBIN関数と他の関数の違いについて解説する。
COMBIN関数とよく似た関数に次のようなものがある。
- COMBINA関数
- PERMUT関数
これらの関数の使い方についても見ていこう。
■1.COMBINA関数
COMBINA関数は、同じく組み合わせの数を求められる関数である。COMBIN関数と違うのは、同じものの組み合わせもカウントする点だ。
たとえば、先程COMBIN関数でおにぎりの具材の組み合わせ数を求めた。COMBIN関数の場合、同じ具材を2回入れる場合はカウントしていない。
COMBINA関数だと、同じ具材を2回入れる場合も含めて組み合わせ数を求められる。
以下では「=COMBINA(C2,2)」としている。

実行すると「36」と表示される。COMBIN関数の結果と比べて「+8」されており、同じものの組み合わせも含めていることが分かる。

■2.PERMUT関数
PERMUT関数は順列の数を求めることができる関数だ。
COMBIN関数の場合、ABは組み合わせにカウントするがBAはカウントしない。PERMUT関数は逆順も別として、組み合わせ数を求める。
おにぎりの具材の例でいえば、「鮭、梅」と「梅、鮭」はどちらもカウントする。
以下では「=PERMUT(C2,2)」としている。

実行すると「56」と表示される。順番逆も含めてカウントしていることが分かる。

まとめ
本記事ではCOMBIN関数の使い方について解説した。最後に、COMBIN関数の基本構文の使い方についておさらいしよう。
- 構文:=COMBIN({総数},{抜き取り数})
- 使用例:=COMBIN(4,2) ※4つのものから2つを取り出す際の組み合わせ個数
また、COMBIN関数と似た関数には次のようなものがある。
- COMBINA関数:組み合わせの数を求める(同じものの組み合わせもカウント)
- PERMUT関数:順列の数を求める(ABだけでなくBAの組み合わせもカウント)
COMBIN関数などを使えば、組み合わせの個数を簡単に求められる。
構成/編集部