
COMBIN関数は組み合わせの数を求める関数だ。チーム編成を行う場合などに、組み合わせの数を知ることができる。
目次
COMBIN関数の使い方が分からないという方もいるのではないだろうか。COMBIN関数は組み合わせの個数を簡単に計算できる関数である。
本記事ではCOMBIN関数の使い方について解説する。COMBIN関数以外にも、COMBINA関数やPERMUT関数の使い方についてまとめた。
COMBIN関数とは?
COMBIN関数は組み合わせの数を求める関数である。
たとえば、4つのカードから2つをランダムに選ぶとする。この場合、いくつの組み合わせがあるのか、COMBIN関数を使えば簡単に求めることが可能だ。
■COMBIN関数の基本的な構文
COMBIN関数の基本的な構文は次のとおり。
- =COMBIN({総数},{抜き取り数})
4つのカードから2つをランダムに選ぶ場合の、組み合わせの数を求めたいなら、次のようにする。
- =COMBIN(4,2)
単純な関数だが、総数と抜き取り数を逆に書かないように注意しよう。逆にすると、予期しない値が出力されてしまう可能性がある。常に総数>抜き取り数となる。
COMBIN関数で組み合わせ数を計算する方法
COMBIN関数で組み合わせ数を計算する方法について解説する。
COMBIN関数で次の2つを行う方法を順番にみていこう。
- チーム編成を行う
- 料理の組み合わせの数を計算する
■1.チーム編成を行う
まず、COMBIN関数でチーム編成を行ってみよう。
たとえば、部活メンバーが15人いて、ここから9人を選出してサッカーチームを作るとする。このときに何通りの組み合わせがあるのか、COMBIN関数で求めることが可能だ。
以下では「=COMBIN(C2,9)」としている。C2には部活メンバーの数が記載されている。

実行すると、組み合わせの数である「5005」が表示された。

■2.料理の組み合わせの数を計算する
続いて、料理の組み合わせの数を計算してみよう。
ここでは、おにぎりの具の組み合わせが何通りあるかを計算する。1つのおにぎりに具材を2種類選んで入れて良いこととする。この場合、具の組み合わせは何通りあるだろうか。
以下では「=COMBIN(C2,2)」としている。C2には具材の数が表示されている。

実行すると「28」と表示された。おにぎりの具の組み合わせは28通りあると分かる。

COMBIN関数の応用編
続いて、COMBIN関数と他の関数を組み合わせる例を見ていこう。
次の2つの方法について順番に解説していく。
- SUM関数と組み合わせる
- IF関数と組み合わせる
■1.SUM関数と組み合わせる
いくつかの組み合わせの合計値を求めたい場合、SUM関数と組み合わせる。
以下では「=SUM(COMBIN(C2,9),COMBIN(C2,5))」としている。サッカーチームを編成する際の組み合わせ数と、フットサルチームの組み合わせ数の合計を求めようとしている。

実行すると「8008」と表示され、各組み合わせ数の合計が表示されていることが分かる。

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■2.IF関数と組み合わせ
続いて、IF関数と組み合わせる方法を解説する。
COMBIN関数は、総数が抜き取り数を下回っている場合、エラーが出てしまう。
以下は、部活メンバーが6人しかいないために、COMBIN関数によって9人を選出する際の組み合わせ数を求めようとした際にエラーが発生している例である。

このエラーが出ないようにするには、IF関数と組み合わせれば良い。IF関数によって、部活メンバーが9人以上いない場合は、個別メッセージを表示させるようにする。
以下では「=IF(C2>=9, COMBIN(C2,9), “メンバーが9人以上いません”)」としている。

実行すると「メンバーが9人以上いません」と表示され、更にCOMBIN関数が実行されないことが分かる。
