GROWTH関数とTREND関数の違い
GROWTH関数とTREND関数はよく似ている。どちらも既存データを基に、将来の売上金額やユーザー数などの動向を予測できる関数だ。また、構文も同じである。
ただ、GROWTH関数の場合、今後値が急激に増加することを前提として予測する。TREND関数は、もっと緩やかに値が増加することを前提として予測する。
データが指数的に増えることが予想される場合はGROWTH関数、データが線形的に増えることが予想される場合はTREND関数を使うのが一般的である。
データの種類に合わせた関数を使うことで、予測の精度を高めることが可能だ。
試しに、TREND関数を使ってみよう。以下では「=TREND(B2:B7,A2:A7,A8)」としている。実行すると、GROWTH関数で出力した予測値よりも、低い値が表示されている。
これはTREND関数が、データが線形的に増えることを前提に予測しているためである。

まとめ
本記事ではGROWTH関数の使い方について解説した。最後に、GROWTH関数の基本構文についておさらいしよう。
- =GROWTH({既存データ},{参考データ},{新しいデータ})
また、GROWTH関数とTREND関数の違いは次のとおり。
- GROWTH関数:データが「指数的」に増えることを前提に予測する
- TREND関数:データが「線形的」に増えることを前提に予測する
GROWTH関数やTREND関数を使うことで、今後どのように伸びていくか、手軽に予測することができる。
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構成/編集部