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仕事がうまくいかないのは詰めが甘いから?そう言われる人の具体的な改善策

2025.09.05

仕事や人間関係で「最後にミスが出る」「信頼を失いやすい」と感じたら、それは「詰めが甘い」せいかもしれません。本記事では、詰めが甘い人に共通する特徴や失敗の原因を解説。さらに、明日から実践できる改善方法を紹介し、信頼を高めるための具体的なヒントをお届けします。

いつも最後の確認作業でミスが見つかる…。その原因、もしかしたら仕事の「詰めが甘い」せいかもしれません。

ビジネスシーンにおいて、この詰めの甘さは、時にあなたの評価を大きく左右し、積み上げてきた信頼を失うきっかけにもなり得ます。

本記事では、詰めが甘い人に見られる特徴から、明日から実践できる具体的な改善策方法でをご紹介します。

「詰めが甘い」とは?

まず、「詰めが甘い(つめがあまい)」という言葉の意味を見ていきましょう。

「詰めが甘い」の意味

「詰めが甘い」という言葉ですが、小学館のデジタル大辞泉には見つかりませんでした。

次に「詰め」の部分を調べると、複数ある意味の中から、

将棋で、決着のつきそうな最後の段階。転じて、物事に決着をつける最後のところ。「—が甘い」「捜査が—の段階に入る」

というものがありました。

その意味の例として、「—が甘い」とあることから、「詰めが甘い」は、物事に決着をつける最後のところで不十分な部分が見つかり、それによってうまくいかない結果となったという意味になります。

「詰めが甘い」を言い換えると

「詰めが甘い」には、似たような状況で使える類語がいくつかあります。中でも代表的なのが「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」と「脇が甘い」という表現です。

「画竜点睛を欠く」は、物事の最も肝心な最後の仕上げが抜けている状態を指し、「詰めが甘い」とほぼ同じ意味で、あと一歩で完璧だったのにという惜しさを表現する際に使えます。

一方、「脇が甘い」は、注意や警戒が足りないという点で似ていますが、少しニュアンスが異なります。「詰めが甘い」が作業の完成度そのものに焦点を当て、最終段階の甘さで物事を不完全に終えてしまうことを指すのに対し、「脇が甘い」は警戒心の不足によって他者から付け入る隙を与えてしまう状況を指す言葉です。

このように、似た言葉でも焦点が完成度にあるのか、隙の有無にあるのかで使い分けることができます。

詰めが甘い人の特徴

次に、詰めが甘い人の特徴を見ていきます。

1.せっかち

詰めが甘い人の顕著な特徴として、物事を急いで進めようとするせっかちな性格が挙げられます。

スピード感を持って仕事に取り組むこと自体は長所ですが、早く終わらせたいという意識が先行するあまり、丁寧さや慎重さが犠牲になりがちです。じっくりと腰を据えて目の前のことに集中するのが苦手なため、本来時間をかけるべき準備や確認の工程を怠ってしまいます。

その結果、最終的なチェックが甘くなり、防げるはずの確認漏れやミスを招いてしまうのです。

2.楽観的で自信家

一見すると長所にも見える、楽観性や自信も、度を越すと詰めの甘さに直結します。

「きっとうまくいく」などという根拠のない楽観は、物事への緊張感を失わせる原因になります。その結果、リスクの想定が甘くなったり、無意識に確認作業で手を抜いてしまったりと、仕事の精度を低下させてしまうのです。

同様に、「自分がやることに間違いはない」という過剰な自信は、客観的な視点を失うことにつながります。自分の判断を過信するあまり、周囲の助言に耳を貸さなかったり、報告や共有などを軽視したりします。

また、自分に自信がある人はたとえ失敗しても素直に非を認められず、同じ過ちを繰り返す傾向も強いでしょう。

3.遅刻などルーズなところが目立つ

遅刻などルーズな部分が多いことも詰めが甘い人に見られる特徴の1つです。

遅刻自体は小さなミスかもしれませんが、準備段階での確認不足など、詰めの甘さが原因となっている場合があります。そんなルーズな性格から事前の準備を怠ったり、時間管理を疎かにしたりすることで、最後の最後でケアレスミスを招いてしまうのです。

4.計画やリスク管理が苦手

詰めが甘い人は、物事の全体像を捉えるのが苦手で、計画性やリスク管理能力に欠ける傾向があります。

「なんとかなるだろう」という安易な見切り発車で行動を起こすため、目的やゴール設定が曖昧なまま物事を進めがちです。当初は勢いで進められても、事前に計画やリスク管理を軽視したため、予期せぬハプニングが起きるとすぐに行き詰まってしまいます。

結果的に、最後までやり遂げられずに途中で投げ出してしまうことが多くなるのです。

詰めが甘い自分を改善する3つの方法

詰めの甘さが原因で仕事や人間関係に支障が出ているなら、今すぐ改善への一歩を踏み出しましょう。その詰めが甘さは性格だからと諦めるのではなく、具体的な行動を習慣にするだけで改善することができます。この記事では、明日からすぐに実践できる具体的な改善方法を解説します。できそうなものから、ぜひあなたの生活に取り入れてみてください。

1.メモをとる癖をつける

詰めの甘さからくるミスの多くは、情報の見落としや確認不足が原因です。その最も簡単で強力な対策が、メモの習慣化です。

人の記憶は曖昧なため、頭の中だけで物事を管理しようとすると、必ず漏れが生じます。指示された内容やスケジュール、やるべきタスクを、どんな些細なことでも書き出す癖をつけましょう。

文字にして「見える化」することで、確認漏れや勘違いといったミスを劇的に減らせます。

2.計画に優先順位をつける

見切り発車で作業を始めると、目先のタスクに追われてしまい、最終段階で大事なことを見落としていたという事態に陥りがちです。これを防ぐのが、タスクの優先順位をつけることです。

ただ計画を立てるだけでなく、やるべきことの重要度と緊急度を判断し、取り組む順番を明確にしましょう。事前に全体の道筋と優先順位が定まっていれば、無駄な作業を省いて最も重要なタスクに集中でき、それがミスを防ぐことにもつながります。

3.再チェックする時間を計画に設定する

詰めの甘さを防ぐには、作業時間とは別に、確認だけの時間をあらかじめスケジュールに組み込んでしまうことが有効です。

ここで重要なのは、完成直後ではなく、必ず時間を置いてから再チェックすること。一度タスクから離れて頭をリフレッシュさせることで、作成時の主観的な思い込みから解放され、第三者のような冷静な視点で見落としていたミスや改善点を発見できます。

文・構成/藤野綾子
ライター・編集者。精神保健福祉士、産業カウンセラー、EAPメンタルヘルスカウンセラー、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の資格を持つ。大学に通い直し、心理の国家資格取得に向けて勉強中。教育施設、就労移行施設などでカウンセラー研修、実務も続けている。

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