NETWORKDAYS関数は、業務における営業日数の計算を行うための関数である。基本構文は、=NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日])となる。
目次
エクセルを使ったスケジュール管理や勤怠管理、納期計算などで「営業日数」を正確に算出することは非常に重要である。特に土日や祝日を除いた日数の計算は、関数を使わなければ手作業では手間がかかる。
本記事では、土日・祝日を除いて営業日を簡単に計算できるNETWORKDAYS関数について、基本的な使い方から応用例までわかりやすく解説する。
NETWORKDAYS関数とは?
エクセルのNETWORKDAYS関数は、開始日と終了日を指定することで、土日・祝日を除外した営業日数を自動的に計算できる便利な関数である。勤怠管理や納期計算など、ビジネスにおける実務で非常に重宝されている。
■営業日を自動計算する関数
NETWORKDAYS関数は、エクセル標準の関数であり、土日を自動的に除外して営業日数を算出する。さらに、祝日や会社独自の休日も除外できるオプションも備えている。
■基本構文と引数
NETWORKDAYS関数の基本構文と引数は下記の通りとなる。
=NETWORKDAYS(開始日, 終了日, [祝日])
- 開始日:計算の起点となる日付
- 終了日:計算の終点となる日付
- 祝日(省略可):除外したい日付のセル範囲
NETWORKDAYS関数の使い方
ここでは、NETWORKDAYS関数を実際にどのように使うのかを、サンプルデータを交えて紹介する。
■基本的な使用例

開始日が8月1日、終了日が8月31日の場合、以下のように関数を使う。
=NETWORKDAYS(A1, B1)

この式では、2025年8月1日〜31日の間の営業日数(平日のみ)が算出される。土日を除いた営業日数は、通常21営業日になる(祝日なしの場合)。

■祝日を除外する方法
さらに正確な営業日数を求めるには、祝日も除外する必要がある。
(祝日リスト)
2025/8/11(山の日)
2025/8/15(お盆休み:この場合、会社独自の休日)

祝日がD1〜D2に入力されている場合、次のように記述する。
=NETWORKDAYS(A1, B1, D1:D2)
この式により、土日と祝日(8/11、8/15)を除いた営業日数が算出される。

実務での活用シーン
NETWORKDAYS関数は、実際の業務でも頻繁に利用されている。ここでは主な活用事例を紹介する。
■勤怠管理
月間の出勤可能日数を算出する際に活用できる。特にパートタイム社員や契約社員の給与計算では、営業日ベースの出勤率が重要になる。
■納期の算出
プロジェクトの開始日と終了日から実作業日数を算出する場面で活用できる。週末や祝日を除いた実働日を把握することで、現実的な納期設定が可能になる。
■プロジェクト管理の効率化
ガントチャートなどの工程管理ツールと併用することで、営業日ベースのスケジュール管理が実現できる。タスクの所要日数計算にも応用可能である。
NETWORKDAYS関数を使う際の注意点
NETWORKDAYS関数は便利な一方で、仕様を理解しておかないと誤った結果になる場合がある。
■終了日を含む点に注意
この関数は、開始日と終了日を含めてカウントするため、「8月1日〜8月1日」と指定すれば、1営業日として計算される。意図とずれる可能性があるので注意が必要である
■祝日リストの整備が必要
正確な計算を行うには、年ごとの祝日リストを最新の状態に保つ必要がある。特に移動祝日や社内休日も含める場合は、一覧を更新しておくとよい。
■日付形式で入力する
日付が「文字列」や「数値」になっていると、エラー(#VALUE!)が出ることがある。日付形式のセルに入力されているかを必ず確認しておきたい。